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前季のドラマの感想w [★映画・ドラマ・テレビ]

●2016年春ドラマの感想を書いていて思い出した。前季(2016年1~3月)ドラマで、「ニヤリ、ニヤリ」し続けた、楽しいドラマがあったんでした。

・NHK『ちかえもん』

もう、タイトルからして楽しいwww ドラえもん? ナニ? → 近松門左衛門!

松尾スズキさんが怪演する五十がらみのオッサン「ちかえもん」が、表情豊かでかわいらしくて(笑)。彼をかわいらしくみせる脚本の妙と申しましょうか。もうそれはそれは、愛すべき作品でした!


ちかえもん DVD-BOX

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「近松はいかにして『曽根崎心中』を書いたか」というドラマの本筋も、想像もつかない結末が用意してあって度肝を抜かれたんだけど。本筋の脇が、とにかく楽しかった!(≧▽≦)

主人公ちかえもんの声で、「教科書に載っている、あの近松門左衛門です」に始まり、「痛快娯楽時代劇やのに……」みたいなナレーション。で、劇中歌として、ちかえもんが昭和歌謡曲を一節歌う(≧▽≦)。ちかえもんの書き損じた脚本を、コミカルに劇中劇で再現。

毎回シメの決まり台詞も「……てな、陳腐な言い回しは、ワシのプライドが許さんのである」だった。プ、プライドって英語ww 第5回「標的、忠右衛門(ターゲットはちゅうえもん)」なんてサブタイトルもあったしwww

もう、楽屋落ち一歩手前です(笑)。

でもね、「内輪受けだけ」とか「奇をてらいすぎ」とか、そういうところまで行かないの。下手をすると本当に面白くなくなるところを、非常に微妙なバランスで見事な「ニヤリ」に仕立ててあるの。どう見せたら内輪受けにならないか、ちゃんと計算されつくしているんだと思う。……好きだな~、こういう巧みな世界! 個人的にユニコーンを好きな理由と重なる気が(笑)。下手すると「自分たちだけわかっていて面白がっている」になる、ギリギリの地点を攻める感じ? 「そうならない地点がわかっているセンスの良さ」に、ワタシは大喜びするのです(^^)。


あら、この作品の脚本家・藤本有紀さんも、クドカンさんが受賞した「向田邦子賞」を受賞! ワタクシ、向田邦子さんのエッセー自体が好きだったから、この賞の受賞者にも知らずと惹かれるのかも~? 「ちりとてちん」も「平清盛」も飽きずに見続けられたもんなぁ……!

新装版 夜中の薔薇 (講談社文庫)

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●話を「ちかえもん」に戻しますと。

時代劇であるにもかかわらず、「ちかえもん」は音楽も楽しかった! 「ターンターンターン、タカ、タッタッタッタッタン!」と、短調なのに元気良くコミカルで昭和大衆演劇っぽい(?)(けどどこか上品な)テーマ曲から、ちょっと切ないシーンの「はあ~、はあぁ~」みたいなお姉さんが歌っているBGMも、気がついたら脳内再生されていることが(笑)。

なぜそうなるか。答えは音楽担当が宮川彬良さんだから! そう、音楽番組「どれみふぁワンダーランド」の!

この方、絶対「心から楽しんで」曲を作っているよね! っていう何かが伝わってくるのです。言葉(作品に込められた思い、のインタビューなど)を聞かなくても、音の並び(?)だけから! 「イヤイヤ作った」感が皆無の音楽って、楽しい♪ 事実は知りませんよ、知りませんけども。多分アキラさんは音楽をイヤイヤ作るってことがないんだと思う。だから聴いていて楽しくなるんだと思う。某民放の朝ニュース番組で、「イヤイヤ作ったっぽい、いかにも楽しげな(だけど全然楽しくなれない)商業音楽」を繰り返し聞かされていると、うんざりするのね(毒)。


NHK木曜時代劇「ちかえもん」オリジナル・サウンドトラック

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  • 出版社/メーカー: スザクミュージック
  • 発売日: 2016/02/24
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リンク先、40曲もあって驚いた。「そんなにあったっけ!?」と。でも、試聴したらシーンが思い浮かびます♪ ああ、あったあった! 「おかしなふたり」が、ユニコーンファンにはどこかで聞いたようなタイトルですが(^^;)かわいくて好きですね。

なんだろう、全体的に昭和っぽいんだけど、どこかベタな昭和とは違う風味。昔のジャズ? みたいな感じも入っているような? リンク先でザッと試聴したら、結構ラテン色も強くてカッコ良い。楽器や音色が、1曲1曲とても印象的。ピアノは、この打鍵の力強さはアキラさんご自身の演奏ですかねー? やだ、このサントラ、欲しくなっちゃった(笑、お金が…… ^^; )。


木曜「痛快娯楽ミュージカル」時代劇、ちかえもん。これが前シーズン、唯一楽しんだドラマでした♪
他が面白くなかった、っていうわけではなくて。この冬はドラマチェックする余力がなかったのね(^^;)。



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