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CMの「音」 [★音楽]

●CMで使われた「マシュ・ケ・ナダ」の話をしたついでに。

最近のテレビは、音楽の扱いがぞんざいだ、と思う。
音に頼って、音で耳を引っ張ろうとしているのに、
視聴者が聴いているのをおかまいなしに「ブチッ」と切る。

昔はね、CMって15秒なり30秒なりで「完結していた」と思うのです
(どのくらい昔かは、ご想像にお任せします ^^; )。
キダタロー先生みたいに、短いCM曲をたくさん作れる専門家がいて、
音楽は時間内にキチンと終わっていたと思います。

浪花のモーツァルト キダ・タローの ほんまにすべて

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  • 出版社/メーカー: アップフロントワークス
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: CD

試しに、ご存知の方は「カステラ一番、電話は二番……」とか、
「伊東に行くならハトヤ……」などと歌ってみてください。
最近見かけるCMなら「ゆったり、たっぷり、の~んびり」(ホテル三日月)とか。
(ローカルCMかな?)

たとえ続きがあるのだとしても(知らないけど)、
時間内に「チャン!」って終わるでしょ?( ´∀`)

最近のCM曲は、「タイアップ」が多いから。
出だしで人を

「 ( °o°)ハッ 」

と引きつけられればOK。
人がいっぺんテレビの方を向けば役目は終わり……?
みたいな扱いが多い。

だから、意識して聴きだすと、
シエンタのCMで使われた「マシュ・ケ・ナダ」同様に、
すんごく気持ち悪い箇所で「ブチッ」と切れているCMが多い……(;_;)。

例外:AppleとGoogleとユニクロとメガネのパリミキは、「時間内に終わる」「印象的な」音楽を使っている気が。ただし個人的に「Apple」は落ち着くけど、「Google」と「ユニクロ」はわりとガシャガシャ派手な音楽が多い印象かな? 個人的に、あまり静かな音楽だと聞き流している可能性もありますが……(^^;)。


●そんな、「音楽のサワリの切れ端」が浮かぶテレビCM界で、
個人的に非常に音が気になったCMは……。
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  • 出版社/メーカー: モルソン・クアーズ・ジャパン
  • メディア:
※ビールは20歳になってから!

コロナビールのCM、とくに30秒バージョン。
さっきまでの騒がしい音楽の断片が、ピタッと無音になる(気がする)のね。
厳密には無音にすると「放送事故」になるでしょうから、
小~さな波の音がフェイドインしているんだけど。

テレビから突然音がしなくなるものだから、
逆に視聴者が「えっ!?」ってテレビの方を向く仕組み。

ヨソが「目立つ音を!」「キャッチーなサウンドを!」と
耳を引っ張る音ばかり探している中で、その流行を逆手にとって
無音(っぽい演出)をすることで目立たせる……。
巧みなCMでした!(慣れるまで何度、テレビの方を振り向いたか ^^; )

また「ザザーッ……」っていう波音も、耳が休まる感じがして
CMとしての好感が持てましたなー(癒)。

好きな音楽のCMもいいけど、途中で切られるのがキライ。
ならいっそ、こんな感じの耳の休まるCMの方が好感度がアップするなー(笑)。

と、個人的な感想、でした(^^;)。

【追記】この記事を書いた後で、あらためて「いろいろなCM」音を意識的に聞いてみたんですが。意外にオリジナルソングで完結しているCMも、ありました、ありました。「ハウス・ジャワカレー♪」とか「レバープラス♪」とか(ハウス食品はピッタリ合わせた音楽が多い気が)。「めっちゃコミック~♪」とか「ザ・ガード(整腸薬)」とか。サウンドロゴのワンポイント使いの企業も多いですね。ただその中で、「突然ブチッと音楽が切れるCM」が目立つ(耳立つ?)んですわ。ゲーム系とか化粧品系とか自動車系とか、若向けの商品が多いかな? 「スーモ」も、オリジナルソングにかかわらず途中で終わってる~(笑)。
ということで、多分「主流はピッタリ完結オリジナルソング」か「ワンポイントサウンドロゴ」を使用したCMなんだけど、それでは目立たないからと「途中でブチッと切れる音楽」のCMが台頭。それが増えすぎて今度は「出だしが無音!?」のCMが登場し始めた!? とか、そんな感じかもしれませんね。知らないけど(^^;)。





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