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「服部」の愛情深さ! [ ・奥田民生]

●ユニコーンというおじさまバンドがおりまして。
そのバンド、3枚目のアルバムで「服部」という、けったいな作品を世に送り出しました。

アルバムタイトルともなった歌「服部」の作詞作曲は奥田民生さん。
年齢は発表時で、まだ24歳……ということは、歌詞を作った時点では23歳だったことでしょう。
その歌詞について、今さらながら唸ったので、簡単に感想を……。

歌詞のあらましは、30代のおじさまがハタチの若造に向かって
「お前なんぞ青すぎてライバルにもならん!」と、余裕をかます歌……だと思ってました。
だから、ユニコーンメンバー全員が50代付近をうろうろしだした今、
歌に貫禄が増した、ますます似合う、などと言われたりしています。

ところが。
そんな単純な歌ではなかったのねー!


●ワタクシごとながら先日、庭木の剪定をしておりまして。
単純作業ですから、鼻歌を脳内で歌いながら。その時は「服部」でした。
それも何のライブバージョンだか、ふざけてコブシをつけて歌ってたやつ(笑)。
「じゅうねんたてっっっ、ばあぁぁ~」って。(なんだっけな、昔のやつ。思い出せないな ^^; )

で、そのコブシの利いた辺りの歌詞を再生しながら「 Σ(゚д゚;))) 」と驚いたの。

ただの「金持ちのオジサンがハタチの若造を見下した歌」ではなかった!
ハタチの若者から憧れの女性を奪った腹黒い30代が、
「君が納得できないのもよくわかる」と共感を示しているではないですか……!
「もうちょいしたら、君も大人の仲間入りができるよ」と慰めも言っているじゃないの!

正確な歌詞はコチラ → http://j-lyric.net/artist/a0009f4/l00595d.html

……恥ずかしながら、この2行に込められた愛情には、これまで思い至りませんでした!
曲調と「ダーティーサーティー(dirty 30=腹黒オヤジ)」的な部分ばかり印象に残っていて……。

その2行を口ずさんでいたら、ハタチの若造への人間愛、ひいては作者・奥田民生さんの
あふれんばかりの愛情が感じられ、なんか涙が出そうになりまして(笑)。 ←歳だ(^^;)
バラの枝を切りながら、鼻歌を歌いながら、妙に感動してしまったのでした。


●さて、ここからは無粋な作品分析の話。

ま、余計な独り言です。


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