民生さん、NHK-FM「サウンドクリエイターズ・ファイル」（４回目）

●2017年9月、１時間半のお楽しみだった同番組も、最終回（寂し）。

とりあえず下書き段階でアップ。余裕があったら、あとで清書するかも（笑）。


　→　おや、「白から黒」がオープニングテーマ！


・平山雄一さん＋ゲストの小原礼さん・斎藤有太さん（いい声＝ペプラー声!?）。ドラムの湊さんは「いてもしゃべらないから」（小原）来ていないそうな。

　→　「MTRY」
　　　マジマジと歌詞を聞いて、これ、もしかしたらチャック・ベリー追悼の曲……だね？　「先人」って彼のことよね。


＜奥田民生のバンド遍歴＞

・ユニコーンで東京に出てきて、解散してひとりになって。しーたかさんたちと10年。斎藤有太は既にそこにいて。「有太は芸歴が長い」、26歳くらいから参加。礼さんは日本にいなくてロスにいた。

・2000年前後、礼さんと知り合ってやってみようかとなった。小原礼のギャラが高いからギターを一人減らした？（笑）

・初期の頃、礼さんが怒っていた？　「歌は遅れてもいいけどギターは遅れるな、ちゃんと弾け」と!?　礼「いや、怒っていたわけじゃないw」。

・人選は「湊はちょくちょく一緒にやっていた」「流れで」。湊さんが「独特なドラム」「べードラ（バスドラム）がボワーンと鳴る」、民「湊と礼さんが一緒って……『大変だなぁ』と思った（笑）」、「ベースもモワモワ、上から降ってきた」「エンジニアが大変だったと思う」……モワモワでボワボワだったらしい（笑）。慣れるのにかなり時間がかかった、と。

・曲が「ギター１台」を想定してシンプルになった。ややこしいこと、できない（シロウト目に見ると、全然シンプルに見えないw）。やりたいことがどんどん、シンプルな方向に行っていた。

・平山「礼さんがこういうベースだから、こういう曲を書く」っていうのはある？　民「あります」。「MTRY」でやっと、バンドっぽくなった。礼「でもまだやっぱりズレてるw」。民「全体的にスカスカだから『ミュージアム』」を。

　→　「ミュージアム」
　　　このキーボードとギターのコードのズレ、絶妙に好みだわぁ～（笑）。

・礼さんは「レジェンド」。「サディスティック・ミカ・バンド」（1971年）はロックバンドの走り（民生6歳、有太3歳w）。その前は世の中はベンチャーズ→ビートルズ→GS。民「GSは独特。わかりやすさ」、平「イギリスっぽい。大人が作った感。子どもが楽しく音づくりしているとかでなくて、配役を決めてって感じ」。スパイダースは面白かった、とくにムッシュが、と口々に。

・民生さんがギターの面白さをわかるようになったのが9歳、10歳。

・礼さんは中学生でアマチュアバンド。林立夫さんと同級生（！）。（以下、メモが追いつけず……orz）。アメリカに行ってボニー・レイト（？）とツアーやってた。80～90年代はアメリカにいたので、民生さんのことは全然知らなかった。「Beautiful Songs」で初めて見て、意気投合。2000年くらい。民生さんの前のバンドの時もゲストで来ていた。

・民「年の差は気にしないww」。ミュージシャンは、同じような考え方だったら歳なんか関係ない。民「アメリカの人のロックンロールのグルーヴがイマイチ日本に浸透していない。小原礼はアメリカのグルーヴ、貴重な人が現れたと思いましたよ」。礼「あ、こういうのがわかっている人もいるんだ、と思ったw」。礼「グルーヴは音だけじゃない。生き方？　含め。それがわかっているのが民生」。

　→　小原礼「ルネッサンス」から「ミッドナイトスペシャル」　←民生さんがギターで参加。
　　　ギター、３本くらい鳴っているんだけど……真ん中の歪んだ音や終盤のソロっぽいのが民生さんっすかねぇ？

・有太さんについて。18歳でプロとしてお金をもらい始める。ミッキー吉野の音楽専門学校の１期生。バンドをやりながらでいいから、プロとしてやってみろと。ミッキーさんの代わりに弾きに行くことから始まった。バンドデビューしたい思いもあったけど、セッションに呼ばれて自分よりうまい人と演奏するのが楽しくなっちゃって。平「存在としてはバンドのキーボードっぽい」「民生さんもバンドっぽい人を選ぶよね」。民「スタジオスタジオした人、知らないもん」「湊に会ったのは、真心にギターで呼ばれたとき」。

・平「（民生さんの）二つのバンド、どう？」。有太「最初は『新しく作る』って感じでスタート」。「民生くん」は、スタジオで「まずはやってみよう」。キーボードが入っていなくてデモテープが完成されていたから「え……」って思った。民「（デモテープ作りは）趣味だからねw」。有太氏、最初はトンチンカンなことをやったと思うけど、民生さんが時間をかけて、我慢してくれたw　民「我慢したわけじゃない（笑）。（思ったのと）違うのは当たり前だから。アメリカに行ったら『まるで違うやん』ってなる（笑）。（思ったのと違うと）得した感じがするwww」。……この辺りに民生さんの柔軟性と賢さを感じます(^^)。

・『サボテンミュージアム』は、デモテープ作らなかった。スタジオのソファで曲を作っていた（笑）。

・礼「有太はアナログ楽器（ハモンドオルガン）の感じをよくわかっている。鳴らせる」。最近の音についても知っている、いや最近のことはアヤシイ(≧▽≦)……などなどご歓談。

・湊さんのドラムがすごい、倉庫で録った曲を。シンセサイザーも入っている？　有太さんが勝手にダビングしてきた？（by 民生）w

　→　「歩くサボテン」
　　　あら、最後はギターが２台なのね。

・この曲はホントはアコギメインで、もうちょっと……。「壮大なwww」ことにするつもりはなかった。あのドラムがボワーンって録れたから、アレンジを変えた。よく響くところで。「謎のエレキに持ち替えた」。アレンジが変わったから有太さんがダビングしたり？　ドラムを聴かせたくて隙間を作ったり？　

・平「ひとりでのレコーディングとの対比は？」。民「ひとりでもやっていることは変わらないかも」。けど、みんなとやると「こうなるとは思いませんでした」っていうところがあるから面白い。

・礼さんも自分のバンドは、ドラムの人とベースの二人だけで全部やっている。民「ドラムとベースだけいりゃ、大丈夫ですよ」。平「有太さんは調整役？（笑）」。民「有太さん、（つきあいが）長いから、曲を覚えていてくれるからwww」

・「いまや楽器、壊れるな、って思う」。ビンテージだから。この間ヒューズとんだよね（！）。礼「伝統芸能に入りつつあるのかな」。

・「となりのベートーベン」について。平「有太さんの集大成だった？」。１年以上前から準備をやっていた。民生さんにはギリギリまで具体的な話は知らされていなかった。有太「自分が聞こえている奥田民生の音を、違った形で表現してみたいなと。民生と20年やってきた感謝の気持ちと」。

　→　「ライオンはトラより美しい」　民「そんなタイトルだっけ!?!?」。「君は薔薇より美しい」みたいw　「薔薇より……はミッキー吉野さんの作曲」「話がつながったww」。民「つながってないよ！ w」

……「となりのベートーベン」からかけるなら、欲を言えば「股旅（ジョンと）」が聴きたかった(≧▽≦)。あ、でもこの曲のオーケストラもカッコイイね！　中盤の盛り上がりでワクッとしたよ。

・「ライオンはトラより美しい」のあとで、民「何を言いたかったんだ!?」「でも絶対、『君は薔薇より美しい』がアタマにあったと思う」。

・湊さんについて。肉好きでお酒も飲む。今は吉川晃司のツアーに出ていて、民「広島出身づいている」。フェスで横からチラッと見た、「あれが湊の本来」。どれ？w　１年に300日ぐらい？　ライブをやっている。ひとことで言うと「音がデカイ」。他のセッションには手ぶらで行くこともある。

・湊ドラムについて。チューニングもスゴイ。民「絶対音感的なものもあるし、全部のバランスで和音が出ているくらい仕上げてる」。礼「全部がボーンって鳴るから、録音がしにくい。エンジニアさんが独自の技術が要る」。民「他の楽器が一緒になると『ハウリだす』（笑）。大変だけど、できたときにいいものになる」的な。よくわからないけど、やっぱり「湊さんにしか出せない」かなり個性的なドラムらしいです。

・湊さん、実は「割とよくしゃべる」。気分が乗らないとしゃべらない。民「恥ずかしがり屋」。湊さんのドラムは「ドンドドダーン！」、ハイハットが裏で入る。変だよねw　→　「ドンドドダーン」な曲を　←出だしがそうだったw

　→　「サケとブルース」
　　　ホントだ、ハイハットが難しいところで鳴ってる(≧▽≦)。

・これは「酒」じゃなくて「鮭」なんだよね（by 民生）。

・平「民生さん、ユニコーン以外にもかなりいろいろやってるよね」。民「ずーっとやってるわけじゃないじゃない」。バンド１回解散したからには、ストーンズみたいなカッコイイのは「頓挫しているからww」。いろんな人とやると「～で楽しいよ」←残念、聞き落とし。

・真心（ブラザーズ）とのバンドは、YO-KINGさんが「自分よりブサイクな人を」集めた……!?　との件で、しばしご歓談（笑）。

・サンフジンズは岸田くんと「なんかできないかね」と言っていた。イベントだかなんだかで伊藤大地さんと一緒にやったところから発足？　白衣が着たくてこの名前になった。衣装が楽だから。ユニコーンのつなぎも然り。それぞれのセンスを抜きにしたところで、それぞれが主張しないように（笑）統一している。

・ベース弾いているけど、民「プレベで歌いながら指で弾くのは難しいんだって(^^;)」。

・地球三兄弟は「桜井を担ぎ出す」というコンセプト。一番盛り上がるのが西城秀樹の歌。

・berbsはスティーブ・ジョーダンが忙しすぎるし。でも曲が出来たらやろうって話はある。

・サンフジンズでベースを弾いて、ドラムのことがわかるようになった。民「ベースうまくなったもん」。平「礼さん、（民生のベース）どう？」。礼「うん、自分のやりたいことは表現できている」（うまい、とは言わなかった！）。民「基本がなっちょらん(^^;)」。楽器はいろいろ弾けた方が良いだの、人前でやらないと成長しないだの。

　→　サンフジンズ「ふりまいて」　←民生さんがベースを弾いている

・メール。15歳中学生から。「民生さんのファンです。音楽について語り合うのが3、4人。文化祭で民生さんの曲を布教しました。第一次ユニコーン全盛期に生きていないことを悔やみます」（笑）。リクエスト「マシマロ」。

　→　「マシマロ」
　　　おお、こうしてしーたかさんたちとの前のバンドサウンドと聞き比べると、こっちは表面がツルッとしたお団子で、「サボテンミュージアム」の方は「ずんだ餅」くらいデコボコしてるわ……（？）。

・「マシマロ」はライブで毎回違うアレンジ。「レゲエ風」がメンバー間で人気!?　

・「いどみたいぜ」もリクエストがたくさん来ていて人気。

　→　「いどみたいぜ」

・来春、ツアーをやる。なんの準備もしていない。民「気持ちも変わっているかもしれない、ですしね？」。体調整えておかないと。礼「自分で楽器を積んで車で移動、とかは60過ぎるとツライ（ルネッサンスとかはそう）」。　←知らなかったけど、そういうバンドをなさっているんですね!?

・有太「こうやって話すことないし。普段聞けない話が聞けた」。礼「俺はこうやって話すの好きだけど」「礼さんはギャラが高いから！www」　←超大物だしね！

・平「どうですか、話してて」。民「二人きりで話すと聞かれるばっかりでダメージくらったけど（笑）」。三浦さんがゲストだったとき、話がまるで他人事だった……？(^^;)　今日はアルバム参加メンバーで音楽の話ができて、自分話したいことが？　話せたらしいです（笑）。

・民「肉を食べないと元気にならない気がする( ･´з･｀)」（笑）。



●……とまあ、メモしながら聞いてしまいました。正確ではないうえ、やっぱり、「お！」と思った話がいくつか落ちてしまった気がする。

印象としては……。音楽話としてとても「濃い」内容だったかと。シロウトにはてんでわからない「奥田民生」音楽の独自性を、メンバーと音づくりの話で実感させてもらえたというか。

具体的には「ビンテージ」で「アナログ」な音を、「グルーヴ」を非常に大事にしながら作り上げていってるんだな～ってあたり。今日の出演者はその辺が「ツーカー」というか、わかる人同士で話している感じが伝わってきました。

小原礼さんは、大物すぎて、最初民生さんとの接点がわからなかった。けど、お互いにその辺が「わかる」本物だと認め合ったってことだろうな、と。思ったよりクールでシビアな……んだけど冗談もわかる洒脱な方、という感じがしました。

斎藤有太さんは、控えめながらも民生さんへの愛と感謝があふれていて。20年経っても「好青年」だな～、この人(^^)。そうそう、「SONGS」で見たとき、有太さんアフロになってた！　民生さんとオソロの髪型に、愛を感じました（笑）。

本日来ていなかった湊さん。初めてこの方のドラムを聴いたとき、個人的に「クセがすごいんじゃ」と思っていたんだけど、実はこんなふうに叩けるドラマーってなかなかいないんだろうな……って辺りが、よくわかりました。どう聴いたらよいのか、正直戸惑っていたところがあって(^^;)。

そうそう、ついでなので、手持ちのインタビューの一節を引用しておきます……と思ったら、原本をどこかにしまい込んじゃった(>_<)。多分、民生さんがソロ活動を開始したばかりの『ロッキンオン』巻頭インタビューで、実は湊さんのお名前がチラッと出ていたの！

インタビュアーが湊さんとやるなんてどう？　って言って、民生さんが「俺の音楽をオシャレにする気ですか」かなんか、ツッコミを入れていた気が（うろ覚え）。多分いまの湊さんのことだと思うんだけど……。なので、湊さんって「オシャレ……なの!?」など、どんな位置づけのドラマーさんなのか、ずっと気になっていました。

今日のラジオでやっと、湊さんの雰囲気が飲み込めました！（いまごろ ^^; ）


盛りだくさんすぎて聞き落としちゃったんだけど、小原礼さんの歴史も語られたし、音楽に詳しい人には、今日の放送は垂涎の内容だったのではないかと思われます！