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ラテン系「リカルド・サントス」の話 [★音楽]

先日のユニコーンの民生さんABEDONさんのラジオ番組とやらで、幼少期に聴いたレコードの話があった。それを聞き、ふっと自分が幼少期に聴いていた妙なレコードを思い出した。このたび素性がやっと明らかになったので、それについて。

ホリデイ・イン・ジャパン・デラックス

ホリデイ・イン・ジャパン・デラックス

  • アーティスト: リカルド・サントス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2001/07/25
  • メディア: CD
※うわー、ジャケット違うけど、これだこれ! 一部記憶にないけど、聞き覚えのある曲たちが~(嬉々)! パソコンならリンク先から試聴可能。

日本の抒情歌を、西洋のオーケストラが「これでもか!」とラテン風や中国風にアレンジしまくった、奇天烈でノリノリの1枚。中国風って、日本人が「中国っていうとあの響き」って勝手に思っている、5度(?)離れた旋律が並行してハモる(?)感じ。当時の西洋人には中国と日本の区別はついていなかったのだろうし、今の日本人も中国に対して当時のイメージを書き換えられずにいる気がします、あ、音楽的にね(^^;)。

「さくらさくら」みたいな元が静かな曲でも、パーカッションが跳ねています! ブラスが、吠えまくっています! 「七つの子」のギロ(溝の彫ってあるパーカッション)の音の長さと勢いに笑います! 「フィシャーーーッ!」って。これは民生さんにぜひ聴いてもらわないと(笑)。

ええーと、曲によるんですが、とにかく笑えます。

子どもの時に聴いたキリだったんだけど、曲によっては今でもアレンジが最初から最後までアタマにこびりついているものも。強烈で鮮烈で、楽しいアレンジが多いです。「音的に多少ふざけたラテン系」がお嫌いではない方は、ぜひ聴いてみてください! 

とにかく、上記リンクの「お江戸日本橋」と「さくらさくら」だけでも試聴してみて、その「けったい」さにのけぞってみてください♪


●実は我が家にはこのレコード、度重なる転勤やらで、もうなくて(残念)。

どこの誰による、なんて名前のレコードだったか、まったく情報がなくて……ホントに長年、脳内再生のみで音は聴けず。それがこのたび見つかったので、小躍りしている次第(^^;)。

やっと盤名がわかり、音も(試聴レベルだけど)聴け、聴いたらうっすら思い出せる曲もあったんで、可能な限り曲解説をしてみようかと(音源を持っていないので、うろ覚えですが ^^; )


Wikipedia自体が手薄(^^;)。
上記やらAmazonレビューやら、ウチのレコード所有者だった親の話やらを総合するに……。

リカルド・サントスは、本名「ウェルナー・ミューラー」というドイツ生まれのラテン編曲家(?)らしく。

・50年くらい前(1960年代くらい……かしら?)に、『ホリデイ・イン・ジャパン』やら『ホリデイ・イン・ニッポン』やらという、ラテンオーケストラが日本の曲をアレンジ演奏したレコードを発表、どうやらだいぶ流行ったらしい。

・上記2枚のアルバムから16曲抜粋したのが、上記Amazonリンクの『ホリデイ・イン・ジャパン・デラックス』らしい。そのオリジナルレコードをご存じの個人の記述によると、レコードはCDとはジャケットが違うらしい。 →   そうそう、これ! 舞妓さんジャケット、なつかすぃ~! 注)ワタクシは決して、50年前に聴いていたわけでは……親のレコードだし……生まれてなかったし……。

では、うろ覚えの各曲解説(!?)。曲目はAmazonより引用。
小学生の頃に聴いたキリなので、評価と解説はあくまでも「小学生当時の感覚による」「Amazonの30秒試聴と、いい加減な脳内再生音に頼った」テキトーなものです。踊れない(?)ラテンノリの薄い曲は飛ばして聴いていた記憶、ご参考にはならないかも(^^;)。
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【凡例】
★……数十年経っていても細部が思い出せるほど鮮烈、大好きだったかも(笑) ☆……まあまあ好きだったかもね? ○……聞き覚えはある △……聴いた気もするけど……? ×……聴いた記憶なし(^^;)

1. お江戸日本橋 ★
この曲を覚えていたおかげで、オーケストラ及びアルバム名にたどり着けた! このアルバムを代表する曲じゃないかと。すごい勢いの弦楽器による合いの手が波のように押し寄せてきて、度肝を抜かれます。ブラスも激しいです。ハモリに「いわゆる中国風」(?)が少々。原曲を正しく知らないから、歌えと言われたらこのバージョンで歌いそう(笑)。

2. 花 ○
サックスのメロディーが、小さなカエルがピョンと出てきそうなイメージ、かわいらしい編曲♪ ただ、ところどころ「中国風」だなぁ……。

3. 春が来た ☆
スウィング調の弾んだリズム♪ 記憶違いでなければ、終わりがショー音楽の最後みたいに音階が上昇しながら「パラッパ、ッパッパ↑、ッッッ、ジャーン♪」(なんのこっちゃ ^^; )って、派手に終わる気がする。この曲のそんなアレンジ、他で聴いたなんてあり得ないから……多分このレコードのアレンジだと思うんだ……(^^;)。

4. 浜辺の歌 △
ゆったりして、原曲の美しさの残るアレンジ。ちょっぴり中華風。子どもにはつまらなかったと見え、あまり詳しく覚えていない(^^;)。

5. 夕やけ小やけ ○
いわれたら、こんな曲もあったかもね? ハーモニカとペケペケしたエレキで弾むメロディー、カワイイ編曲ではあるけど、間奏がやっぱり中国歌劇のイメージ……かも(^^;)。

6. 元禄花見踊 ☆
このバックで延々と鳴っているリズミカルなパーカッション、いいわぁ♪ バックのブラスが、とてもラテン風味。ええと、このリズムは……マンボ!? ラテン系リズムの区別があまりついていないので、よくわからないけど……花見踊りがマンボ?(≧▽≦) 聴いて思い出した、けっこう好きだった系(^^;)。

7. 吾妻八景 ×
タンゴ調のリズムに流れるようなメロディーが乗っているんだけど……まったく聞き覚えがないわぁ……orz 小学生だったワタクシ、流れるようなメロディーのアレンジにはそっぽを向いていた可能性(^^;)。タイトルの漢字も読めなかっただろうし(白目)。

8. 荒城の月 ×
ということで、ちょっと幻想的で流れるようなアレンジのコチラも、まったく聞き覚えナシ! 「荒城の月」って学校で習うから……それでもワタシの中で「このレコードの中では知らない曲」扱いだった気がするから……聴いていたのは小学校低学年くらいだったかも……。

9. 五ツ木の子守唄 ○
これは、タイトルを見ただけで「あっ、あったわ!(多分タンゴ調で)」って思い出しました。ビンゴ! メロディーは流れるような弦楽器だけど、テンポが速いので好きだったのかも。あ、いま前奏と後奏も思い出したわ! 音階が下降しながら「ッチャララッチャッ↓、チャッチャッ↓、チャララララッ↓!(デッデ、デッデッ、デデデデ)♪」って……(なんのこっちゃ-part2-) ←全然「子守唄」っぽくないリズムであることだけは、お察しいただけるかと……(笑)。

10. 故郷 △
優雅なオーケストラアレンジ、って感じ。ハモリ(?)の5度が気になりますが。う~ん、あったかなぁ……? ミュートしたトランペットの音色は、なんとなく聴いた記憶があるような……?

11. 宵待草 ×
試聴部分だけ聴くと、シリアスでバイオリンが歌う、マジメなアレンジみたいですね……。ゴメンナサイ、多分この辺り完全に飛ばし聴きしてる……なんの記憶の欠片もないです(^^;)。

12. 七つの子 ○
合いの手とパーカッションはラテン。ギロにエコーまでかけてある(笑)。けど、このレコードの中ではアレンジがおとなしい方、聴きやすいかもです(^^)。隠し味のハープみたいな音が作る旋律、聞き覚えがある(^^;)。

13. 赤とんぼ △
そんなに激しくないアレンジで、30秒聴いた限りでは美しく流れる、普通のオーケストラアレンジみたい。それだけに、おちゃらけ小学生のアンテナには引っかからなかったようです(^^;)。

14. 越後獅子 ×
いま聴くと、低音がきいているしどこか日本の和太鼓の響きに近い感じもあって、好ましいアレンジ。オケの和音もキレイ。30秒の試聴に限っては、マジメな雰囲気。しかし小学生は、地味な音楽に反応しなかった模様(笑)。

15. 新内流し ★
流しのバイオリンみたいな、わざと「チョットオンチー」な旋律、歯切れの良いリズム、不思議なノリのサックス……元気が良いけど「うらぶれた」感が漂う、不思議なアレンジです。記憶が正しければ、これにも「中華風」旋律がどこかにくっつけてあるはず(そのハモリ、歌えました ^^; )。この曲のどこかのメロディーで、倍音? なんかわからない「ビービー」した妙な共鳴音みたいなのが聞こえていた気がする……。終わりが多分、「ンッチャチャ、ンッチャ、ンッチャチャ、ンッチャ、チャーチャーチャー」じゃなかったっけ? (←なんのこっちゃ-part3- w)。

16. さくらさくら ★
恐らく、原曲とのギャップが一番激しい(から面白い)曲。「パラッパパ、パラッパパ!」と響くトランペット、嵐を呼びそうな忙しいドラム、スピーディーにリズムを刻むパーカッション……。「さ~く~らッ(チャラッチャチャ!)、さ~く~らッ(チャラッチャチャ!)」……この風情のなさ、ある意味笑えます。こんなに騒がしかったら桜の花、確実に散るな!(≧▽≦) でもこの中華風味も入った激しいラテンアレンジ、原曲とはまったくの別物だと思えば最高です♪ このアルバムの大トリにふさわしい、派手な代表曲のひとつ。
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ふぅ~っ (*´ο`*)=3

ネットの情報のおかげで一通り思い出せ、大変懐かしゅうございました(笑)。

意外だったのは、各曲の鮮烈アレンジが、全体的に「思ったよりあっさりしていた」こと。脳内再生では、もっともっと「ゴーヂャス」かつ「ド派手」で「重厚」な音として記憶していたものだから……(アタマの中で勝手に「最近の」または「これまで聴いた中でベストの」サウンドに置き換えてしまっている……かも??)。その記憶と比較すると「あら、軽くておとなしいわね?」と。どんなに派手な音を思い描いていたんだ、って話です(^^;)。……それとも、レコード×ステレオで聴くと、やっぱり厚みが違ったのかしらね?

ともあれ、珍品好きな方にはオススメの1枚です♪



※自分の「ルーツ音楽」、これまでずーっと「ビートルズ」と「サイモン&ガーファンクル」だと思ってたんだけど……。それは中学生以降のこと。それよりずっとずっと前に、これらのラテンアレンジ曲のトリコになっていました(^^;)。

だから、ラテン系の曲を聴くと血が騒ぐのか~!(違)
「セルジオ・メンデス」や「ジプシー・キングス」みたいな、ラテンとポップスが混じったような辺り、けっこう好きだったけど、実は幼少期にリズムが刷り込まれていたのか!? (≧▽≦)


セルジオ・メンデス とブラジル'66 EJS-4079

セルジオ・メンデス とブラジル'66 EJS-4079

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック株式会社
  • 発売日: 2008/07/01
  • メディア: CD


究極ベスト~エッセンシャル・ジプシー・キングス

究極ベスト~エッセンシャル・ジプシー・キングス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2015/10/21
  • メディア: CD

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、今でもワタクシ「個性的なアレンジの」「パロディーの入った」「リズミカルな音楽」は結構好きな気がします! そこに「君達は天使」「RAMBO N゚5」「サンバdeトゥナイト」あたりも入る……かもしれない……( ´艸`)。






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