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【振り返りユニコーン】 1993年ツアーファイナル沖縄の94年再放送(!?)編 [ ・ユニコーン関連]

※注:このページでは2014年8月31日放送予定の「ユニコーン『イーガジャケジョロ』ツアー幕張公演・WOWOW放送」については取り上げていません。解散前のWOWOW放送番組の感想文です。


●前の記事で再度、バンド・ユニコーンにおける川西ドラムの特異さを
再び古田「しーたか」たかしさんのドラムと比較して語ってみた。
語ってはみたものの、「本当にそうか!?」と不安になり(^^;)。

あらためて解散前のユニコーンツアー映像を確認してみました。
1993年8月11日、解散前ユニコーンの最後の最後のツアー、最終日1日前の映像
川西さんが「やめマン」になって(=脱退して)いて、しーたかさんがドラム参加
WOWOWにて生放送。
※過去記事で「ワタシはこの生放送を見た」的なことを書いた気がするのですが、生では見ていません……でした! 録画テープに「1994年6月25日」と書いてあった!! 再放送か何かがあった……? その時に録画した? らしい(記憶なし)。


<このライブの映像を見るには……>

ぐわー、中古品で25,000円(@_@)。10枚組DVD。
以下の記載と内容が同じかどうかは不明。詳細はユニコーンクロニクルさんをご覧ください。
我が家のテープもノイズが入り始めているので、早いとこデジタル化しないと……(汗)。お間抜けなワタクシ、先ほど自室にて既にデジタル化した同映像はっけ~ん! 危機感から、以前そう思ったときに保存したんだわ……覚えていなかった! これで一安心(^^)。一緒に、同映像から拾い出した「立秋」タブ譜メモも発見。う……見てもわからない(笑)。


<このライブの背景は……>

ラストアルバム『SPRINGMAN』のリズム録音途中に、ドラマーの川西さんが脱退。
元ドラマーでユニコーンのマネージャーをしていた・河合マイケル誠一さんが代理でドラムを務め、
アルバムは1993年5月に発売。それを引っさげての「4946」ツアー。

ライブでは、数々の大物ミュージシャンのバックで叩いてきた
一流ドラマーの「しーたか」さんが、川西ドラムの代理を務める。

そんな(解散前)最後のツアーの、ファイナル前日の沖縄ライブ。
そのライブはWOWOW生放送で中継される予定だったんだけど、
前日に台風が接近、舞台裏はエライことになっていたらしい……。

多分所属事務所の「銀ちゃん」さんによると思われる、ユニコーンの公式ブログ
『ユニコーンはブログもお好き!?』を参照。要約すると……

1993年8月8日、福岡でイベント出演
 → 同9日、メンバーとスタッフは飛行機移動。台風接近で機材を乗せたフェリー欠航。
 → 同10日、沖縄は天候回復。福岡は台風。
 → 同11日、沖縄公演初日。1時間で衣装を現地調達&東京から何とか機材空輸
  リハーサル終了時に楽器到着準備整うもWOWOW放送始まらず。
  結果、1時間ほど遅れた!? (セットリスト)。
※しかし、昔のことなのによく記録&記憶が残っているな~、ユニコーンサイド!

リハーサルが済んでから、遅れて到着した楽器でサウンドチェックをし直したそうですから
どれだけ「バタバタ」だったことか! お疲れ様でございました。

そんな、川西さん脱退や台風に翻弄され、事実上のラストライブを目前にした、
ユニコーンの「わちゃわちゃ」ライブ映像の感想を、以下に……。


●全体の感想は、ですね。
同ツアー公式『MOVIE5 UNICORN TOUR 1993 “4946” [DVD]』に比べると、明るいです(笑)。

長髪の民生さん、目の下にクマはあるものの、表情がめっちゃ明るいです。
沖縄には前日に着いたそうなので、リフレッシュしちゃって楽しかったのでしょうか。
それとも機材が到着しないなどのトラブルでハイテンションになっちゃったでしょうか。
それとも、既に解散を視野に入れていて解放k……(以下略)。

EBIくんに表情がなかったり、阿部B(現・ABEDON)くんにつれなさが漂っていたり、
テッシーが何を考えているのかわからない表情をしていたりしますが、
演出が暗くてシリアスな『MOVIE5』に比べたら、ホッとする感じです。

1993年8月ですから……テッシー29歳、民生さん28歳、EBIくん27歳、
ABEDONもとい「阿部B」27歳、しーたかさん35歳という、アラサー布陣。
うわ、全員「若っ!」。



では、セットリストを眺めながら1曲1曲の感想を述べるとしましょう。
ドラムは全編、「しーたか」さんです。


ライブオープニングは「天才バカボン」の主題歌。「大空の梅干し……」の方。
あ、よく考えてみたら民生さんがサイン色紙に描く「しーたか」さんの似顔絵が、バカボンのパパに限りなく似ている気がする……(笑)。だからこの曲だったのかしら!?

 1.抱けないあの娘
 解散直前なのに、2枚目のアルバム『PANIC ATTACK』からの曲だったのね。テッシーはクリーム色の(多分)テレキャスター、民生さんはアコギ(多分……ギブソン?)。あとはスタンダードな編成。……楽器はどこまでご自分の使い慣れた物だったのでしょう? 普段使っているのと違う楽器だと、ネックの太さやら弦の張りやら、いろいろ違って弾きにくいですよね……ま、でも百戦錬磨のプロだから関係ないか?(笑) 

 曲は終わらず、そのまま「しーたか」さんのドラムソロに突入! カッコイイです! そして楽に聴けます……!?(笑) 川西ソロって、聴いているコチラまで力が入るような気がする(^^;)。それに比べるとそんなに肩に力を入れずとも楽しめる感じ♪ で、そのまま次の曲へ!

 2.あやかりたい’65
 民生さんがバイオリンホールのある……種類はわからないけど(笑)レスポールとピックアップが同じタイプのギター……訂正。ビートルズのジョージ・ハリスンもご愛用だった、「グレッチのテネシアン」でした! 色&ピックガードの有無、そしてホールが見せかけであること(コメント欄にてKMさんより情報いただきました。ありがとうございます!)などを参照サイトと比較した結果、1967年製と思われます(サウンドチェック後に機材が到着したってことだったから、多分メンバー全員、自前の楽器で演奏できているんじゃないかと判断)。以下、真偽のほどは不確かですが「グレッチ」と呼ばせていただきます! → 参照
 テッシーは以下、アコギパート以外は多分ずーっとクリーム色のギター。
 2回目のAメロで、おもにABEDONとテッシーにより「テキーラ」のフレーズが練り込んである、心憎い編曲。おぉ、最後のコーラスが三声だぁ~♪ ……聴きたかったな、2014年バージョン……(;_;)。演奏が、むっちゃ走っています。それがかえって気持ちよい。あと、珍しく民生さんがコードのメジャーとマイナーを間違えるというミスをしています。珍しい。やっぱ、バタバタの環境が落ち着かなかったから……かなぁ。

 【転換】 ここで阿部B扮する「DJトム」が、ハガキを読みます。で、リクエストされた曲が、

 3.すばらしい日々
 ABED……阿部Bは、赤いリッケンバッカーをぶら下げています。で、民生さんのグレッチとツインで前奏を。割とあっさり、サラッとした印象……。

 【転換】 ここで民生MC。台風で遅れただの、舞台にセットがないのはレニー・クラビッツを意識しただの、お茶目に謝っていらっしゃいました。ウィットに富んだ返し、茶目っ気、回転の速さ、やや上から目線(笑)なのは、2014年現在の民生さんと同じなのに……やっぱり別人のように思えるのは、見た目があまりにも違うせい(笑)。この方ほど雰囲気が大きく変わっている人は、他におるまいよ。あ、声もね。澄んでます。まだ今ほど太くないです(^^)。

 4.立秋
 民生さんがアコギに持ち替え、アルバム『ヒゲとボイン』から。前奏はアコギの弾き語り。う~、艶っぽい! そして、なんてジャズっぽい曲なんだろうね? これ、大人ユニコーンでも再演してくれないかなぁ? 似合うと思うけどなぁ。それともアラサーの若者たちが大人ぶって背伸びしているからかえってカッコイイのかなぁ……? ちなみに大昔、ギターのポジションを確認はいたしました……弾けません、連続して弾けません! あまりに変なコードの並び、民生さんですら苦戦なさっています。作者・阿部くんのいけずぅ~!(笑) でもそこは達人、民生さんは見事に生弾き語り。

 5.自転車泥棒
 楽器はそのままで、アルバム『ケダモノの嵐』の人気曲を。軽やかです。ただでさえカワイイ曲なのに、「しーたか」ドラムが爽やかなので、なおのことカワイくなっています♪ 川西ドラムだと、カワイイ曲なのに「ドスッ」ってパンチが効いているから、そのミスマッチ感(?)が味わいになっているのかも……という気がしてきます(ホントか?)。

 【転換】 再び民生MC。3か月前に発売したアルバム『SPRINGMAN』が売れなくなってきた、買ったか、このアルバムから演奏する、などの主旨。

 6.時には服のない子のように
 ここで民生さんは黄土色のメタリックなレスポールに持ち替え。「しーたか」さんのドラムも表情を変え、重ための音色に聞こえる! ワザだねぇ……!? この曲、ハードさが好きでねぇ~♪ 後奏が、めっちゃ走ってます! そう……このツアーは「MOVIE5」も含めて全体的に「走っている」感が強い。それが年齢的なものなのか、精神的なものなのか、はたまた「EBI×しーたか=走る」なのか……理由はわかりませんが。

 7.薔薇と憂鬱
 きゃ~っ、この曲も大好き~!! 21年後にアルバム『イーガジャケジョロ(初回生産限定盤)(DVD付)』でボーカリストとして爆発するEBIくんが、片鱗を見せておりますぞ!(^^) ただ、このライブでは全編通して、EBIくんの表情が硬い。のちに愛嬌を振りまきまくるEBIくんとは、別人のように感じられまする……。ハードな曲、民生ギターが暴れまくってカッコイイです!
 あれ……民生さん、今ほどノリが「ゆったり」ではないかも……?? これも、中年ユニコーンでもう一度聴いてみたい1曲。

 【転換】 ここでテッシーがご発声。のちに民生さんが「声にコンプをかけるんじゃない!」的なツッコミを入れたときと同様の、照れまじりの「歌います」宣言(^^)。

 8.オールウェイズ
 テッシーは使い込まれた黄色のアコギ、民生さんはグレッチに持ち替え。うわあぁぁ、テッシー、声がか細い~! 優しさはそのままなんだけど、現在のような音量が出ていませぬ。2011年のライブで見た、天井から吊られているのにしっかり腹から声を出していたテッシーとは、別人です! 

 【転換】 民生さんが楽器を置き、テッシーがクリーム色のテレキャス(?)に持ち替えたシーンはカット。

 9.甘い乳房
 この曲、楽器がどうとか、分析的に聞けないのよね。20年前から、ど~しても「民生さんから川西さんへの、脱退を惜しむ愛惜の歌」にしか聞こえなくて……「もう助けてくれないの?」という問いかけに、感情移入しちゃう。民生さんは、川西さん(のドラム)が本当に好きだったんだな~、とか、余計な妄想が入っちゃう(^^;)。
 曲調に合わせ、しーたかドラムが重たい音色になっています。しーたかさんは、曲の雰囲気によって表情をガラリと変えられるドラマーなんだなぁ……と感嘆。
 生放送を編集したであろう映像なので仕方ないですが、EBIくんが何を弾いているのか、最後までアップで映りませんでした……。歌が終わって手持ち無沙汰な民生さんのうつむいた顔とか、マイク持った手とかが長々アップで……。

10.月のワーグナー
 阿部Bのピアノ弾き語り。これまた感情移入なしには聞けない(;_;)。「あぁ、ユニコーン、歌詞を作っている時点で解散を意識していたんだなぁ……」と思わずにはいられません。前の曲と合わせて、当時のユニコーンの「リアル&シリアス」な心情が、畳みかけるように伝わってくるコーナー。
 ナゾなのが、阿部Bはピアノ音の演奏に専念しているのに、2番(?)からシンセサイザーが鳴っていること。映像には、阿部アップか舞台天井の三日月イメージしか映っていない。だ、誰が弾いているの!? もしくは打ち込みの自動演奏に阿部くんが合わせているの!?  阿部くんの技術なら、当時でもそれくらいお手の物、という気もしますが……。それともハモンドオルガンの素養もおありで足でも鍵盤を弾いていた……!? 同ライブの「解けないナゾ」の一つ(^^;)。※再結成後の各種ライブと同様なら、恐らくテッシーがシンセか何かを弾いている……かもね! 全然映ってなかったと思うからわからないけど(^_^;)。

 【転換】 EBIくんがアコギを抱えて登場! シリアスが続いたところでカジュアルコーナーの始まり♪ 舞台上にはEBIくん、同じくアコギのテッシー、スネアのみで舞台前方に出てきた「しーたか」さんの三人のみ。EBIくんが舞台中央のマイクでひとしきりしゃべり、他の演奏者二人が控えている方に駆け寄り、カウントをとる……と思いきや、中央マイクに駆け戻る(笑)。EBIくん、曲タイトルを言い忘れて慌てて言いに戻ったのでした(^^)。

11.哀しみのガーデン
 これはユニコーン活動中に出したEBIソロアルバム『MUSEE(ミュゼ)』からのシングル曲。アルバム自体は、ユニコーンともその後のパンク・EBIとも全然違う、おされな雰囲気。確かそうそうたるミュージシャン&作詞家たちと制作されたアルバム。なんだけど、この曲は作詞・作曲ともEBIくん(こうしてみると、EBIくんっていろんな色に染まれる人なんだなぁ……!)。ただ、ライブバージョンは「アコギ2台+スネア」のシンプル演奏なので、「おされ」よりも微笑ましい手作り感の方が印象的。……と思っていました、長年。
 主役のEBIくんは……。2011年のライブでは切れ味のよいアコギ弾き語りを聴かせてくれた。けど1993年のEBIくんアコギは、スピード感はあるものの伸び代がたくさんあるような感じ。伸びましたね、EBIくん!!!!!
 初見から20年経って聴き直した今、テッシーのアコギの鋭さに惚れ直す。おされな曲が、かっこいいアコギロックになっている!  余談ながら、ここで一つ思う。テッシーは何でも弾けるけど、作品の素直な曲調といいアコギのかっこよさといい、実はコブクロ系の方向も得意……なのではなかろうか? ユニコーンは素直な音楽は敢えて外す(?)楽団であるからして、そのような「素直なまま」でテッシー作品が世に出されることは決してない(笑)んだけども……。世に受け入れられやすい素直なヒット曲がテッシーから生まれる予感が……!?(^^)

 【転換】 当時流行していた「インラインスケート(ローラーブレード等々)」を履いた「DJトム」が再登場。「BOOMの『島唄』に負けない歌を!」とのエールのハガキを読む。阿部B、「島唄」をそのままなぞり、「しまう~たよ、ハゲにな~れ~」と一節。ヒドイ(^^;)。破顔の民生さん。苦笑する他メンバー。
 その後、阿部Bがスケート靴の履き替えに手間取り、「イエイ」「イエイ」と言いながら場をつなぐ。で、「さあ皆さん、準備がそろったでしょうか?」と、パニック気味の日本語が飛び出す。それを自らネタにし、「準備がそろったということで(笑)」と繰り返す。他のメンバーは既に、舞台後方で横一列に並んでスタンバイ。中央にいる阿部Bに手を伸ばして、(なんだ、その言葉はw)的に突っ込む。ここから阿部ショウ<その1>の始まり。阿部さん、大いに弾ける。
 ……この辺は2014年現在と大して変わりませんね、役どころが。ただ、バンドメンバーがその状況を「ウェルカム」だったかというと……。人によって、ちょっと冷ややかなように見えなくもないです(^^;)。「音楽を楽しみたい」人と「おふざけで脱線したい」人の気持ちのバランスが、当時は今ほど「ええ塩梅」ではなかった……のかもしれないですね……憶測だけど。

12.金銀パールベイビー
 演奏は、前曲の「三人アコギ隊」に民生さんのグレッチがギターソロ演奏用に加わる。4人が舞台左寄りに横一列に立ち並ぶ。阿部ボーカルだけは前に出て中央~自由自在に動く。民生さんはコーラス部分になると前に出て、歌い終わると列に走って戻る。1番のAメロは普通に演奏していたけど、2番(?)になると曲に合わせて全員がギターのネックを左右に振り始める。しーたかさんは身体を左右に振る。その後も「下を向いて足踏みをする」「身体を左に倒して右足を後ろに上げる」など、4人そろったカワイイ振り付き(当ブログ作成者が、このコーナーが大好きであることは言うまでもありません ^^; )。生放送だったというのに、シモ寄りのパフォーマンスあり。
 さらに驚いたのは、EBIくんの演奏。この曲だけ、いつものプレベ(?)ではない、バイオリンホールの空いたベースに持ち替え。近年の「レディオ体操」で持ってたベースと形が似ている気がする……? 『イーガジャケジョロ』レコーディングで多用したというコロナドちゃんにも似ているけど、色が違う。で、EBIくんはこのベースを、ピックではなく親指1本で弾き通したんですね……! 再始動後に「頼みたいぜ」で親指弾きの当てぶりをしているのは見たことあるけど……この時期から既にこの奏法でも演奏なさってたんですか~! 親指弾きって、昨日今日の練習でできるわけじゃないですからね……過去記事でワタクシ、急に親指弾きして水ぶくれを作りましたもの。EBIくん、カッコイイ~♪

 【転換】 舞台が暗転。ちょんまげカツラに大きな提灯を持ったスタッフさんたちが「御用だ、御用だ」と言いながら走り回る。忍者のように黒い幕で身を隠していた……のであろうはずが、完全に姿が丸見えで苦笑している阿部Bが映る。暗がりの中、「へくしっ」という合図(多分)とともに、次の阿部ショウ曲が始まる。

13.忍者ロック
 民生さんが黄土メタリックのレスポール&テッシーがテレキャスに持ち替え。ここからはもう、怒濤の四連チャン。完全に「これからロック全開」モード。忍者ロックは……公式レコーディングはされていないんじゃなかったっけ? 超貴重映像!(『THE VERY RUST OF UNICORN CD』収録)
 途中で阿部以外の全員が「御用だ、御用だ、御用だ、御用だ……」と早口で8回繰り返すコーラス(?)が、2回あり。民生さんはひしゃげた声で、ちゃんと8回×2回。テッシーが……2回目のとき「あ、ごようだ、ごようだ、ごようだ~」と3回だけ(笑)。テッシー……そーゆーとこあるよね(^^;)。
 阿部くん、はしゃぎまくってます。曲がブレイクしたところで、これまた生放送で「をいをい!」な下ネタを……これまで目にした阿部下ネタの中でも、最もひどいかも(^^;)。ま、歌自体が軽犯罪的内容(笑)ですけども……。これ、当時放送してもOKだったんすか……!? その合間に民生さんの横顔がアップで映るんですが、「そゆことやるな、コラァ!」とおっしゃっているように見えます。いや、ほぼ言っています。

14.裸の王様
 楽器の持ち替えもなく、前の曲から畳みかけるように2曲目。あらためてライブで見ると、ものすっごくカッコイイ曲だったわ~! 民生さんは、髪を振り乱してリズムギターに徹している。
 「んぁ?」。ここで気づく。民生ギター、やっぱり2014年現在とノリが違う! 全っ然、違う!!!!!!!! それほど「ゆったり」していない。どころか、走り気味に聞こえる。EBIさんやしーたかさんに負けないくらい。これ多分、わざと走ったんだと思う。結果、演奏全体がとてもかっこよくなっているから! 
……民生さん、この20年間でノリが大きく変化していったのかしら……? 坂本教授の番組で「ノリは年齢によっても変わる」的な話を聞いたような気もするから……。最近、こんなノリの民生ギターを聴いた覚えがないような……ちょっと「らしくない」感じがしたのであります。あ、でも最後にテッシーギターと一緒にリフを弾いてるのを聴くと、二人のノリは微妙に違うな~と思いました。

15.ヒゲとボイン
 四連チャンの3曲目。しーたかドラムと川西ドラムとの違いが、より感じられる曲かもね? ドラム、スマートです。あと全体的に言えるんだけど、テッシーのギターが「遅め」に聞こえるくらい、ドラムの拍打ちが速いです。しーたかさんがフルドラムでノリに乗ると、ひょっとしたら速め速めのEBIくんと同じくらい前ノメリになるのではないかしら……!? (そうでなかったら、「この頃のテッシーのノリが気持ち重ためだった」とも考えられます……。しかしさっきのアコギコーナーでは、テッシーのノリは全然重たく聞こえなかった。鋭い刻みは今と同じ。ということは、しーたかさんが曲によって叩き分けていた可能性の方が高そうです)
 この曲はファンにとっては「どの時代でも聴いている、超おなじみの曲」。ワタクシもご多聞にもれずそうなのですが……それでも後奏のコードは覚えられない。阿部B、右手は似たようなパターンを繰り返している。だけど実は左手の音でコードを激しくクルクル変化させちゃって繰り返しを避けているので、楽譜やメモを見ないでキーボードで再現しようとすると、「あれ? このコード……じゃなかったんだっけ?」と、自分がどこを弾いているのか完全に迷子になります。このライブでは、なんと……珍しく阿部Bご自身が迷子になっている!!! 左手が1音だけ、迷路に入りました。でもそこはプロの阿部さん、たとえ左手が迷子だろうと右手の刻みはキチンと続けて、ことなきを得ています。原曲を知らない人には、何ごともなかったように聞こえているはずです。さすが! 聴き手も正確には音を覚え切れていないだけに、1音だけでも「どこ行っちゃうんだ!?」と、なかなかのスリル! (シロウトのワタシだったら、完全にアタマ真っ白になって立ち止まっちゃうなぁ ^^; )

16.スプリングマンのテーマ
 ヒゲボから間髪を入れずに、民生さんのギターが重たい前奏を放つ。ほうぼうを当たった結果、どうやらこの前に「大迷惑」を演奏するはずだった……らしいのですよ! 「怒濤の五連チャン」ってことで。それを、民生さんがすっ飛ばしたらしいです(^^;)。冒頭付近でリンクした公式ブログにも、おぼろに記録が残っています(笑)。
 この曲のサビ前で、テッシーが民生さんの1オクターブ下をユニゾンで歌っています。この映像から、「テッシーの声は低い」という印象が強くなっちゃったかもね……。重くて暗くてメランコリー系、あんまり好きな曲ではなかったのですが……ライブバージョンのコーラスワークなんかは、けっこう好きかも♪ ちょっと音程が上がりきっていない人もいるけどね(^^;)。
 民生さんのギターがアドリブっぽい。音を自由自在に遊ばせまくっています(まさかご自分が「大迷惑」を飛ばしているとは露知らず)。そして後奏がアルバムより相当長かった感じです。聴かせどころ!

 【転換】 ここで、いったんメンバー全員退場。再放送(?)ではアンコールが少々映った後カットされ、いきなり阿部Bがマイケル・ジャクソンに着替え済みの楽屋映像になります。他のメンバーはテッシー以外は白のTシャツに着替え、再度舞台に登場。テッシーは革ジャンを脱いで自前の黒タンクトップになっただけ。民生さんが阿部キーボードのある後ろ上段への階段をのぼ……ろうとして、滑ってこける。客席ドッと笑い、しーたかさんがドラムで突っ込む(笑)。
 ここからの説明は難しい。民生さんがキーボード前に座り、君が代の最初の一節くらいを弾く → 突然、マイケル・ジャクソンの「スリラー」の前奏が響く(サンプリングしてあった音かな?) → 5音ほどでユニコーンたちによる「スリラー」演奏に切り替わる。音が少ない。そしてキーボードを弾いているのは民生さんだ! 阿部くんはゾンビに扮したスタッフを従え、マイケルの歌真似とダンス。歌が……途中までけっこう御本家に似ている! それを見て笑う民生氏、現在とまったく変わらぬ構図(笑)。
 スリラーの歌の最後が替え歌になっている。「ここから始まる、人生上々~♪」。で、ゾンビ姿のダンサー(?)たちとひとしきり踊ったあと、「人生は上々だ」=阿部ショウが始まる! 

17.人生はジュリアナだ
 編曲がどこか違うのかな? 印象が違う。ま、この曲はライブによってチョコチョコ雰囲気が変わる曲ではありますが……。曲が、走る、走る!
 んで、途中で当時(ごく一部の限られた層の人々に圧倒的な支持を得て)マスコミに取り上げられまくったディスコ「ジュリアナ東京」のテーマ曲(?)に切り替わっちゃうんですわ。メンバーひとりひとり、ジュリ扇(フワフワ羽根で出来た、ジュリアナで踊る人が持っていた扇子)を持って、メンバー紹介とともにジュリアナダンス(?)を踊らされます。阿部くんはそれをカメラで撮影してみたり、「ドゥユーワナダンシング?」と山形イントネーションで繰り返したり、客席にウェイブを起こしてみたり、舞台から降りてみたり、今も昔も変わりない暴れっぷり。あまりの暴れっぷりに、阿部さんが民生さんの前に来たとき、民生さんが笑いながら阿部さんを蹴る素振りまでしています(笑)。ジュリアナコーナーが終わって、自分の青いジュリ扇を客席に投げ込む阿部B。のちに再び扇が必要になり、EBIくん用の緑のジュリ扇を拾っています。
 そんなこんなで、やっと同曲終了。EBIくんが「機嫌の悪い羽生結弦くん」みたいに見える。羽生くんが機嫌悪いところなんて、見たことないけど(笑)。なんて言うかな……非常に憮然として、目が「EBIくんマジィ?」って感じの表情。解散直前のライブだったんだ、ということを思い出させます。でも、気持ちはわかる……。ゴメンナサイ、正直言うとワタシ阿部ショウ苦手なの(>_<)。

 【転換】 全員舞台袖にハケる。次の瞬間にはアンコールをする客席が少し映り、黒Tシャツに着替えた阿部Bが映って、全員再び舞台へ。先に立ち位置についたEBIくんとなぜか深々とお辞儀しあう、ナゾのテッシー。(アレはなんだったんだろう??? 実は全員やってたんだろうか?)
 ここからの説明も文章では難しい(^^;)。フライングVを抱えた民生さんが、何やらブルースっぽくEコードを弾き始める。しーたかさんがすぐに反応、阿部Bも乗っかる。アドリブ合戦。前衛ジャズみたいな。EBIくんが楽器を持たずに手拍子を煽っていたから、多分EBIくんの楽器待ち……か何かだったんでしょう。EBIくんがやっとベースを受け取ってドドドド……と入ったところで、民生さんがギターネックを振り、ピタッ! と演奏が止まる。個人的にこーゆー突発的なの、好きだなぁ(^^)。

18.与える男
 前奏が響くや、客席が「キャーッ!」ですよ。でもこの演奏を聴くや、ワタシは近年の演奏が恋しくなりました。川西ドラムの。←メチャクチャ重たいですが。しかも「しーたか」ドラムで何度もこの曲を生で聴いているはずなのですが。やっぱり、この曲はドスッとした音で聴きたい気がする(^^;)。
 WOWOW放送では、普通のバンドっぽく民生さん=ボーカリスト・主役と捉えられたか、民生さんのアップがやたら多い。で、ワタシは見てしまったのです。「思ったことを隠せず表情に出してしまう民生さん」を(笑)。民生さん、段取りを飛ばしたことに動揺なさっていたか、フレットを一つ間違えて弾きかけるというミスをなさる。すぐ修正したけど、その間違えた瞬間の画面が顔の特大アップでして。一瞬、いや瞬きよりも短い時間、かすかに民生さんの眉がギュッと下がりました。「あ、やっちまった」的に。でもすぐ歌に集中した顔に。そうか~、プロのミュージシャンは切り替えが超早いんだね~。ワタシはドシロウトなので、ミスしたらパニック起こして一瞬では済みませんもの(笑)。

 【転換】 民生MC。「台風7号の影響でご迷惑をおかけし」「段取りもメチャクチャで」「私が曲を飛ばしたという……」。本編が終わり、舞台袖にハケるまで、曲が飛んだことに気づかなかったそうで。やっぱり、アンコールではそれらに気を取られだいぶ動揺しておられたのでは……? MCは続く。「ま、私の腰の低さに免じて」許してくれ、と。なおかつ「私さっきここ(階段)で(コケて)大サービスしたし」www 本当にウィットに富んだ方です(笑)。でも、この頃はまだ「ヤンチャな生意気小僧」的な味わいが漂うMC。それに声が澄んでいr……(以下略)。
 お詫びをした後、「その飛ばした曲をどうぞ」とテッシーに手を差し出す民生さん。で、テッシーギターからの、以下。

19.大迷惑
 この曲では、民生さんまでもが「生放送で大丈夫でしたん?」な動作の繰り返し。ま、同じこと、近年のライブDVDでもなさってますが……(^^;)。今よりも21歳もお若いもんだから、お調子乗りが生半可じゃないかも? ステージ上を右へ左へ移動し、おしまいには寝そべって歌う民生さん(笑)。それを見て笑いながら叩いている、しーたかさん。カオス! 
 で、EBIさんも「しーたか」さんも前ノメリ気味のリズムゆえ、気持ちよく走りまくっています♪ 軽やか~♪ 「そーゆー曲」だからいいんだけど、まあ走るわ、走るわ、曲のテンポが。よく聴いたらEBIベースとドラムがズレさえしなければ、ドラムが裏拍だろうと他の楽器はうま~く適応するのね? つまりテシさんと阿部さんは、アンサンブルに非常に長けているんじゃなかろうか? 

 【シメMC】 民生さんの「また明日! バイバイ!」(カワイイ!)の言葉とともに、エンディング。なぜか水戸黄門のテーマが流れ、縦一列に並んだかと思うと曲に合わせて行進してハケる、ユニコーンさまなど御一行。この日はあっさり、終わったのでした。
 「なぜか」、じゃないやね。「甘い乳房」「月のワーグナー」の流れと同じで、これから先を予見した選曲だったかもね? 「楽ありゃ苦もある」って……解散の暗示でないの?
 エンドロールには、「マネージャー=銀ちゃん・プロデューサー=ダーハラさん」、以下「Jメン・ツッシー・影山・筋野」各氏といった、解散前のファンにはお馴染みかつ現ユニコーンのCDライナーノーツでもお目にかかる(気がする)スタッフの皆様のお名前が連なっていました♪



●ん~。
しーたかさんドラムが川西ドラムとどんな風に違うのかを聴きたかったのですが。
「解散前ユニコーンの世界」そのものにどっぷりとハマッてしまい、
分析アンテナはあまり働きませんでした(^^;)。

でも、しーたかさんが曲によってノリや表情を非常に変えて叩き分ける達人である……
ということは、おぼろげながらわかりました♪
かつ、ノリノリの曲ではEBIくん級に速め速めの拍打ちをなさる。
結果、テッシーのギターすら遅く聞こえるという、
オリジナルユニコーンでは聴いたことがない現象が発生していたことも、なんとなく。
だから「EBIくんのベースが速い!」とは全然感じられないライブでした(笑)。

それと、民生さんのノリが現在とは違っているっぽいことも……。
いや、どことなくゆったりめかな……? と思った部分もあったけど、
今ほどハッキリ「ゆったりさん」ではなさそうな……?
シロウト耳にはよくわからない感じだったのでした(^^;)。


ま、いっか。
いつも通り、結論らしき結論はないです(^^;)。
長々の感想文におつき合いくださり、ありがとうございました~♪

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コメント 4

KM

nonkiさんこんばんは~。
沖縄中継の映像をもってらっしゃるのですね~。
うらやましい!
当時私はWOWOWを見れる環境になかったのでもっておらず・・・。
なぜか友人がこれを録画したものを持っていて一度だけ見た覚えがあります。
何と言うか、バンドがあまり良くない状態であることがちょっと(いやだいぶ?)漏れ出ちゃってるようなライブ、だったような印象が・・・^^;
それにしても民生さんのノリはいつから変わったんでしょうか。
ソロの1枚目から聴きなおしてみようかしら。
でも聴いても私にはわからないかも(>_<)

立秋、薔薇と憂鬱、めちゃめちゃかっこいい曲ですよね。
ホント今のユニコーンにやってみて欲しいな~。
与える男は私も川西さんのドスッとした音が合ってると思います!

そしてしーたかさん。
やっぱりすごい方なんですね~。自在にノリを操る男!
この方とっても楽しそうにドラムを叩くので好きなんですよ~。
Charさんの2013日比谷野音のライブの動画を見たらドラムがしーたかさんで、やっぱり楽しそうでした。

10枚組・・・欲しいな~。
発売当時高くて手が出なかったんですよ。
でも欲しいな~。
by KM (2014-08-18 00:19) 

nonki

 >KMさん
コメント、ありがとうございますぅ~♪
たまたま持っているのですよ~! その代わり、今月末のWOWOW幕張は見られそうにないのですが……(>_<)。持たれた印象はビンゴ、だいぶ「漏れ出ちゃっている」感じでした(^^;)。この16年後に再始動なさるとはとても想像できないような……(笑)。「立秋」と「薔薇と憂鬱」、技術&体力的に若い方が演奏しやすい……のかも!?

民生さんのノリは……共演者によって違って聞こえるのかも!? です。「三人の侍」なんかだと、もう顕著にノリの個性が出ている気がします。初期ソロだと……どうなのかな? ワタシも聞いて確認してみたくなりました(笑)。

しーたかさん、ワタシも楽しそうなのが大好きです! そのお姿に元気がもらえますし、音楽って楽しいなぁ~っていうのが伝わりますものね。パフィーちゃんと共演だと、しーたかさんばっかり見てるくらい(^^)。Charさんとしーたかさんって……楽しいうえに鋭そう!!! 聴いてみたいです!

10枚組は……民生さんがまた「それ級」のを出されるようですけど、やっぱり手が出しにくいですよね。動画も「1動画ずつ配信」なんてシステムにならないかしら~(^^;)。

by nonki (2014-08-18 22:02) 

KM

charさんwithしーたかさんの動画はYoutubeにあがってましたよ~。
ぜひぜひご覧になってください!

そうそう、裸の王様、時には服の~、もかっこいい曲ですよね。
そして立秋の弾き語り部分、ボーカルもさることながらギターの音が本当に何とも色っぽいです。(よね?)
ワタクシ毎回聴き惚れます(笑)早くなってからのジャズっぽいアレンジもホントかっこいい。
民生さんのfホールのギター、何でしょうね?
スプリングマンのレコーディングの頃にテネシアンを入手したそうですけど、あれのfホールはニセだって書いてあったし・・・。
黄土色のメタリックなレスポールは、民生さん所有ギターの中で一番高いという例のアレでしょうか?

民生さんの「それ級」次の記事に出てくるヤツですね!
DONUTS BURNって・・・。
もう、民生さんったら!って感じですよね。

「1動画づつ配信」いいですね~。ぜひやってもらいたいシステムですね。
by KM (2014-08-20 00:30) 

nonki

 >KMさん
おぉ~、あがってましたか~! 楽しみ、楽しみ(^^)。いろんな情報を教えてくださって、ホントにありがとうございます! Charさんとしーたかさん、どちらも好きなので、きっとツボにはまるに違いない!(笑)

アルバム「スプリングマン」って、カッコイイ曲が多いですよね! 「立秋」は少し前ですけど……あの解散前の(川西さん抜きで演奏された)曲たち、もっとライブバージョンで聴いてみたくなります。

民生さんの「fホールギター」、有力情報をありがとうございます。ググったら、ヤダ~、ビートルズのジョージ使用でお馴染みの「グレッチのテネシアン(1967年製)」じゃないですか~(笑)。グレッチとか、名前は聞いたことありましたけど、どんな形でどんな音か、全然知りませんでした! お恥ずかしい……。KMさんに大感謝しつつ、公然と記事を訂正させていただきます(^^;)
「黄土色のメタリックなレスポール」、多分そうだと思います。民生さんと言えば一番にあのギターが思い浮かぶ気がします♪

「それ級」は、おっしゃるとおり「DONUTS BURN」その他のことです(笑)。コンプリートはできませんけど、待ったらブックオフとかで入手できないかなぁ~? なんて、浅いファンでございます(^^;)。

いや~、貴重な情報をたくさんくださって、本当にありがとうございます! 無知なものですから……。どんなにお礼申し上げても言い足りません!(^^)

by nonki (2014-08-20 23:14) 

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