「鳥の特急便」個人的感想 [ ・ユニコーン関連]
●ユニコーンのアルバム『イーガジャケジョロ』の１曲、「鳥の特急便」。
ユニコーンのアルバム中の作品についての感想……なんですが、この曲に、ワタシはなぜか迫力と同時に「不安」を感じるのですよ……(^^;)。
憶測の焦点を「作詞作曲者であるの民生さん自身の心情」に絞って書きます。
なぜならこの歌には、民生さん独特の雰囲気があると感じるから。
あくまでも「憶測」です（^^）。
●「鳥の特急便」、楽曲としては基本的にカッコイイですよね？
それはワタシもわかってる（笑）。
ドラムの連打＆「1,2,3,4」とやけに聞こえるシンバル。
ものすっごく複雑にうねっている、コピーしたくなくなる（笑）ハイテンションなベースライン（褒め言葉）。
すっきりと必要最小限にまとめ、抑え気味なくらいのABEDON＆EBIの鉄板三声コーラス。
ホイールを駆使したABEDONのキーボードソロ。
テッシーの歪んで鋭いギターのカッティング（ローポジション？）。
本気度＆真面目度120％!!!!! どこを取っても、ユニコーン界（笑）の最高技術の粋を集めてある感じ。これが「カッコよくない」わけがない♪
ああ、でも。
ドラムが敢えてものすごく重たいわ。意識的に。わざと。これでもか、と。
んで、民生さんの歌声が……ギターが……重たいわ。
で、その重たいモノを前面に押し出してある感じがするのね。他の音を抑えて……！
以前も書いたけど、サビの不協和音の効果で「不穏な」感じも漂うよね……。
前の記事で推測したように、この曲はアルバム全体の「おちゃらけ」た軽い雰囲気を押さえる、いわば文鎮のような存在の曲。多分。
だから、「イーガジャケジョロ」「俺のタクシー」「トキメキーノ」「お前BABY」の軽やかさとバランスを取るように、意識的に重く重～く作られた可能性あり。ってことか。
そうそう、ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2014年 05月号 [雑誌]付録
「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」でも、しきりと「アルバム全体のバランス」について話が行ったり来たりしているんだよ……。
そんなの、聴き手としては全然意識しなかったし気にならなかったけどな～？ ミュージシャンと音楽雑誌編集者にしかわからない話してるな～？ と思って読んでいた。
（以下、「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」より部分引用）
-------------------------------------
（レコーディング開始当初、川西さんの曲は面白いしABEDONからしっかりした曲が出ているしという状況だったことを踏まえて、民生さんがいわく）
「なんつうんすかね、大丈夫じゃないかっていうムードがあったんで。まあでもやってる間は、さくさく進んでた分、『これ大丈夫なのかな？』ってちょっと思ったんすけどね。『このアルバム、どうなの？』って（笑）」
-------------------------------------
あ！ もしや民生さん、「『これ大丈夫なのかな？』ってちょっと思った」どころか、アルバムに「鳥の特急便」を入れることになるまで、かなりの不安（メランコリー）を感じてはおられませんでしたか？（笑）
「このアルバム、これでいいのか!?」って……。
その気持ちが同曲に表れている……とか????? （妄想）
妄想はさておき（笑）、客観的な事実を踏まえるなら、少なくとも
・「鳥の特急便」は、デモ披露会では出ていなかった「あと出し」の曲である （「MOVIE27」より推測）
・このアルバムはサクサク進んでしまったので、民生さんは「これでいいの？ どうなのよ？」
と思わないでもなかった（「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」より要約）
・他の曲が、あまりにハジけて軽やかで楽しい雰囲気になったため、「あと出し」の曲を思いっきり重たくてビシッと決まる曲にした
（アルバム『イーガジャケジョロ』全体を見ての憶測）
・まあ、夜中に何者かが編隊を組んで飛んでいくんですから、そぉ～んなに明るくてしょうがない曲……ではないよね、明らかに。
（同曲歌詞からのイメージ）
……ということだけは言えるでしょう。
※念のため、『イーガジャケジョロ』の曲の並びを復習してみましょう。主観的評価も添えて。
1. イーガジャケジョロ …… 楽しいブルース風
2. 夢見た男 …… 楽しいプレスリー風（笑）
3. Boys&Girls …… 楽しいノリノリロック風
4. あなたが太陽 …… 楽しいコーラス
5. 早口カレー …… 穏やかなフォークロック風
6. We are All Right …… 穏やかなビートルズ風
7. KEEP ON ROCK’N ROLL …… 地に足着いた壮大ロック風
8. 俺のタクシー …… 楽しいおちゃらけオールディーズ風
9. ユトリDEATH …… 楽しいパロディーデスメタル風
10. トキメキーノ …… 楽しい「裏ユニコーン」風
11. お前BABY …… 超楽しいプレスリー風（笑）
12. それだけのこと …… 純粋な正統派歌唱とピアノ伴奏
13. 鳥の特急便 …… なんか重たいハードロック風
14. Feel So Moon …… 明るさと希望を感じさせるユニコーン王道風
楽しい曲と穏やかな曲、多いですね♪ ヒジョーに。
聴き手としては「楽しいばっかり」でも一向に構わない。
けど、「鳥の特急便」を抜いた曲並びに「ハジけすぎた……？」と不安になる（？）制作側の気持ちも、わからんでもない（笑）。
民生さんは以前インタビューで、バンド「AC／DC」みたいなハードな音が自分の音の基準、みたいなことをおっしゃってた。
そーゆー曲が１曲もないと、バランスが悪いように感じたり……して??? （それは憶測）
●ここから先は、個人的な感想。「鳥の特急便」と、連想される民生作品について。
民生さんの歌詞に、ワタシはしばしば、メランコリックな何かを感じることがある。
民生さんご自身がそうしたものを意図して描いているのか否かは別。
あくまでも作品を通して感じるモノ、作品が描いているモノの中に「メランコリックな気分」を感じるものもあるよ、程度の意味でヨロシク。
ということで、民生作で「メランコリー」つまり憂鬱や不安を感じる作品を挙げてみましょう。
あくまでも憂鬱や不安が実感として漂っているように感じられる曲のみ。笑える曲は除外。
・「いかんともしがたい男」……憂鬱な会社員時代、どれだけ共感したか！(^^;)
・「休日」……夢のパラダイスを描いているようでいて……人を遮断したいくらいの非常に重たい気分を感じさせるんだよね……。
・「健康」……これは単に曲調がマイナーで「けだるい」……だけかな？
・「スプリングマンのテーマ」……も～、これなんて「鬱」真っ最中みたいだ(^^;)。
・「コーヒー」……過去に缶コーヒーのCMに使われたりして、曲調は明るい。でもね、休みが必要だっていうのは鬱になったらよく言われる言葉なんだ……。（参照 → ★）
・「悩んで学んで」……不安だ～、不安だ～、言うてますもんね（笑）。
・「２CARS」（井上陽水奥田民生）……この詞、民生さん作かわかりませんが。
曲やらコードやら民生さんの声やら、総合すると「けだるい」のよ。自分が鬱っぽい時に出合ったからか。（あぁ……今の気分にピッタリ……）と共振(^^;)。
・「羊の歩み」……これなんか、「生きること自体への不安」を表現しているのかと……。
・「愛のボート」……「愛」なんて普遍的なものがついているからぼやけがちではあるけど、初めてこの曲を聞いた時、芥川龍之介の「漠然とした不安」みたいなものを感じた(^^;)。幸せなんだけどボンヤリと不安、このままどこへ流れていくんだろう……？ 的な。
……このくらいでしょうか。途中、ソロ聴いていない期間あり。その間の曲については不明。
このワタシの個人的な「民生メランコリー作品リスト」に、「鳥の特急便」を追加（笑）。
追加したいくらい、同曲に「憂鬱や不安」の気分を感じてしまうのです、個人的に。
もちろん、民生さんの作風は「メランコリー」だけではないことは、言っておきます。（そんなの、どなた様もご存知よね ^^; ）
楽しい曲調、前向きに進む歌詞、爽やかな名曲、たくさんあります。
知ってます。（その辺は前向きアンテナが敏感な方がまとめてくだされば…… ^^; ）
また、ご自身がメランコリックな人だ、と言っているわけではないってこともご理解いただきたく。（真にメランコリックだったら、あんなにエネルギッシュに創作活動できませんって ^^; ）
でも、民生さんにはいろいろな作風があるのだけど、「メランコリー調」の作品も少なくはない。
そして、それらの作品は、ワタシが勝手に思うだけだけど深い！ 相当に深いっ!!! メランコリーを抱えた人間が共感するくらいに深い！（笑）
で、その表現物が、どうもワタシの深層心理に働きかけ、揺さぶりをかけているみたいよ……という話がしてみたく(^^;)。
民生作品がどれだけ深いか、分析してみたい。
●聞きかじりの心理学で言うとね。
人間、自分が無意識の領域に抱えていて、そのことを認めたくないモノには嫌悪感を抱く。
自分が恐怖を感じたり見たくなかったりするモノに対しては、無意識に目をそらす。
そうして無意識に目をそらしていたモノは、時として夢に出てくることで意識上にのぼることがある。
ここからは、完全にワタクシごとですけども。
・メランコリーを抱えた……要するに鬱っぽい……ワタシは、最初「鳥の特急便」に苦手意識を感じました。理由なく。
・しかも、アルバムを毎日聴くような期間があったにもかかわらず、先日「この曲だけ」忘れました。全っ然、カケラも思い出せなかったの。歌詞も曲も音色も何もかも、何も出てこない。出てくるのはタイトルのみ。年齢のせいと言われればそれまでだけど(^^;)。他の曲はコーラスの詳細まで思い出せる（笑）のに、この曲は徹頭徹尾、アタマの中から抹消されてたのね。「それだけのこと」から脳内再生していって、やっと芋づる式に思い出せたけど。「無意識が目をそらした」としか思えず。
・なおかつ、夢にまで出てきました、「...特急便」が！ 丸ごと！ 夢の中では「ああ、苦手だと思っていたけどイイ曲だ～」と、しみじみ味わっていました。
つまり、「...特急便」は、なんでかわからないけどワタシの無意識にまでググ～ッと入り込んできた、ってことなのよ!!! （笑）
……こんなことって、これまでなかったような。
ユニコーン曲が夢に出てきたのは、初めて。（ビートルズは、ある）
「鳥の特急便」はワタクシの深層心理に刺さっている、と言えそうです……。
●しかし……「...特急便」、歌詞自体はそんなにメランコリックじゃないんだよね。
読んでいる分には、さ。 → ★
抽象的で、何について歌っているのか聴き手に委ねるタイプの歌詞だよね。
それなのに何故ワタシはこの曲が苦手 (>_<) に感じるのか。ず～っと、それが知りたかった。
それが、こうしてズラズラ書き並べてみて、なんとなくわかったような？
やっぱりねぇ、民生さんの楽曲制作時の軽～い不安＝「このアルバム、どうなの？」が、無意識に「にじみ出ている」曲なんじゃないすか？（笑） ライブ映像なんぞを見ていると、民生さんって「大げさな自己表現はしないんだけど、感情が隠せない」感じが非常にある。ライブで歌っている途中でも、状況がおかしければ笑う、吹きだす。DVDでお馴染みのシーン。ポーカーフェイスで気取るなんてことをしない。だからカワイイっちゅうか（笑）。そんな民生さんだから、楽曲にも「その時々の感情」みたいなものが、無意識に出ちゃうんじゃないかしら。
で、ワタシは人の「憂鬱」やら「不安」やらといった感情にはとても過敏に反応するタチ。
なので、「制作時のちょっとした不安」をアンテナでピピッと拾ってしまったのでは……？（笑）
で、ワタシは自分の「不安」から目をそらしたい状況にいるので、そのような感情を感じられる（？）「鳥の特急便」に苦手意識を感じたのでは……？
ま、だいたいそんな風に思っています。
カッコイイ曲ですよ！ そう思っていますよ！ 基本カッコイイ！
で、多分アルバムを引き締めるために入れた、意識的に重厚にした楽曲でもあり。
それが何の拍子かワタシにとっては、わけのわからない「不安」を感じさせる曲になり(≧▽≦)。
あくまでも偏ったイチ個人の感想です（笑）。
万一、ココを読んだことでヘンな先入観を持たせてしまったら、申し訳のないことです……。
＜m（_ _）m＞
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: CD
憶測の焦点を「作詞作曲者であるの民生さん自身の心情」に絞って書きます。
なぜならこの歌には、民生さん独特の雰囲気があると感じるから。
あくまでも「憶測」です（^^）。
●「鳥の特急便」、楽曲としては基本的にカッコイイですよね？
それはワタシもわかってる（笑）。
ドラムの連打＆「1,2,3,4」とやけに聞こえるシンバル。
ものすっごく複雑にうねっている、コピーしたくなくなる（笑）ハイテンションなベースライン（褒め言葉）。
すっきりと必要最小限にまとめ、抑え気味なくらいのABEDON＆EBIの鉄板三声コーラス。
ホイールを駆使したABEDONのキーボードソロ。
テッシーの歪んで鋭いギターのカッティング（ローポジション？）。
本気度＆真面目度120％!!!!! どこを取っても、ユニコーン界（笑）の最高技術の粋を集めてある感じ。これが「カッコよくない」わけがない♪
ああ、でも。
ドラムが敢えてものすごく重たいわ。意識的に。わざと。これでもか、と。
んで、民生さんの歌声が……ギターが……重たいわ。
で、その重たいモノを前面に押し出してある感じがするのね。他の音を抑えて……！
以前も書いたけど、サビの不協和音の効果で「不穏な」感じも漂うよね……。
前の記事で推測したように、この曲はアルバム全体の「おちゃらけ」た軽い雰囲気を押さえる、いわば文鎮のような存在の曲。多分。
だから、「イーガジャケジョロ」「俺のタクシー」「トキメキーノ」「お前BABY」の軽やかさとバランスを取るように、意識的に重く重～く作られた可能性あり。ってことか。
そうそう、ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2014年 05月号 [雑誌]付録
「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」でも、しきりと「アルバム全体のバランス」について話が行ったり来たりしているんだよ……。
そんなの、聴き手としては全然意識しなかったし気にならなかったけどな～？ ミュージシャンと音楽雑誌編集者にしかわからない話してるな～？ と思って読んでいた。
（以下、「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」より部分引用）
-------------------------------------
（レコーディング開始当初、川西さんの曲は面白いしABEDONからしっかりした曲が出ているしという状況だったことを踏まえて、民生さんがいわく）
「なんつうんすかね、大丈夫じゃないかっていうムードがあったんで。まあでもやってる間は、さくさく進んでた分、『これ大丈夫なのかな？』ってちょっと思ったんすけどね。『このアルバム、どうなの？』って（笑）」
-------------------------------------
あ！ もしや民生さん、「『これ大丈夫なのかな？』ってちょっと思った」どころか、アルバムに「鳥の特急便」を入れることになるまで、かなりの不安（メランコリー）を感じてはおられませんでしたか？（笑）
「このアルバム、これでいいのか!?」って……。
その気持ちが同曲に表れている……とか????? （妄想）
妄想はさておき（笑）、客観的な事実を踏まえるなら、少なくとも
・「鳥の特急便」は、デモ披露会では出ていなかった「あと出し」の曲である （「MOVIE27」より推測）
・このアルバムはサクサク進んでしまったので、民生さんは「これでいいの？ どうなのよ？」
と思わないでもなかった（「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック！」より要約）
・他の曲が、あまりにハジけて軽やかで楽しい雰囲気になったため、「あと出し」の曲を思いっきり重たくてビシッと決まる曲にした
（アルバム『イーガジャケジョロ』全体を見ての憶測）
・まあ、夜中に何者かが編隊を組んで飛んでいくんですから、そぉ～んなに明るくてしょうがない曲……ではないよね、明らかに。
（同曲歌詞からのイメージ）
……ということだけは言えるでしょう。
※念のため、『イーガジャケジョロ』の曲の並びを復習してみましょう。主観的評価も添えて。
1. イーガジャケジョロ …… 楽しいブルース風
2. 夢見た男 …… 楽しいプレスリー風（笑）
3. Boys&Girls …… 楽しいノリノリロック風
4. あなたが太陽 …… 楽しいコーラス
5. 早口カレー …… 穏やかなフォークロック風
6. We are All Right …… 穏やかなビートルズ風
7. KEEP ON ROCK’N ROLL …… 地に足着いた壮大ロック風
8. 俺のタクシー …… 楽しいおちゃらけオールディーズ風
9. ユトリDEATH …… 楽しいパロディーデスメタル風
10. トキメキーノ …… 楽しい「裏ユニコーン」風
11. お前BABY …… 超楽しいプレスリー風（笑）
12. それだけのこと …… 純粋な正統派歌唱とピアノ伴奏
13. 鳥の特急便 …… なんか重たいハードロック風
14. Feel So Moon …… 明るさと希望を感じさせるユニコーン王道風
楽しい曲と穏やかな曲、多いですね♪ ヒジョーに。
聴き手としては「楽しいばっかり」でも一向に構わない。
けど、「鳥の特急便」を抜いた曲並びに「ハジけすぎた……？」と不安になる（？）制作側の気持ちも、わからんでもない（笑）。
民生さんは以前インタビューで、バンド「AC／DC」みたいなハードな音が自分の音の基準、みたいなことをおっしゃってた。
そーゆー曲が１曲もないと、バランスが悪いように感じたり……して??? （それは憶測）
●ここから先は、個人的な感想。「鳥の特急便」と、連想される民生作品について。
民生さんの歌詞に、ワタシはしばしば、メランコリックな何かを感じることがある。
民生さんご自身がそうしたものを意図して描いているのか否かは別。
あくまでも作品を通して感じるモノ、作品が描いているモノの中に「メランコリックな気分」を感じるものもあるよ、程度の意味でヨロシク。
ということで、民生作で「メランコリー」つまり憂鬱や不安を感じる作品を挙げてみましょう。
あくまでも憂鬱や不安が実感として漂っているように感じられる曲のみ。笑える曲は除外。
・「いかんともしがたい男」……憂鬱な会社員時代、どれだけ共感したか！(^^;)
・「休日」……夢のパラダイスを描いているようでいて……人を遮断したいくらいの非常に重たい気分を感じさせるんだよね……。
・「健康」……これは単に曲調がマイナーで「けだるい」……だけかな？
・「スプリングマンのテーマ」……も～、これなんて「鬱」真っ最中みたいだ(^^;)。
・「コーヒー」……過去に缶コーヒーのCMに使われたりして、曲調は明るい。でもね、休みが必要だっていうのは鬱になったらよく言われる言葉なんだ……。（参照 → ★）
・「悩んで学んで」……不安だ～、不安だ～、言うてますもんね（笑）。
・「２CARS」（井上陽水奥田民生）……この詞、民生さん作かわかりませんが。曲やらコードやら民生さんの声やら、総合すると「けだるい」のよ。自分が鬱っぽい時に出合ったからか。（あぁ……今の気分にピッタリ……）と共振(^^;)。
・「羊の歩み」……これなんか、「生きること自体への不安」を表現しているのかと……。
・「愛のボート」……「愛」なんて普遍的なものがついているからぼやけがちではあるけど、初めてこの曲を聞いた時、芥川龍之介の「漠然とした不安」みたいなものを感じた(^^;)。幸せなんだけどボンヤリと不安、このままどこへ流れていくんだろう……？ 的な。
……このくらいでしょうか。途中、ソロ聴いていない期間あり。その間の曲については不明。
このワタシの個人的な「民生メランコリー作品リスト」に、「鳥の特急便」を追加（笑）。
追加したいくらい、同曲に「憂鬱や不安」の気分を感じてしまうのです、個人的に。
もちろん、民生さんの作風は「メランコリー」だけではないことは、言っておきます。（そんなの、どなた様もご存知よね ^^; ）
楽しい曲調、前向きに進む歌詞、爽やかな名曲、たくさんあります。
知ってます。（その辺は前向きアンテナが敏感な方がまとめてくだされば…… ^^; ）
また、ご自身がメランコリックな人だ、と言っているわけではないってこともご理解いただきたく。（真にメランコリックだったら、あんなにエネルギッシュに創作活動できませんって ^^; ）
でも、民生さんにはいろいろな作風があるのだけど、「メランコリー調」の作品も少なくはない。
そして、それらの作品は、ワタシが勝手に思うだけだけど深い！ 相当に深いっ!!! メランコリーを抱えた人間が共感するくらいに深い！（笑）
で、その表現物が、どうもワタシの深層心理に働きかけ、揺さぶりをかけているみたいよ……という話がしてみたく(^^;)。
民生作品がどれだけ深いか、分析してみたい。
●聞きかじりの心理学で言うとね。
人間、自分が無意識の領域に抱えていて、そのことを認めたくないモノには嫌悪感を抱く。
自分が恐怖を感じたり見たくなかったりするモノに対しては、無意識に目をそらす。
そうして無意識に目をそらしていたモノは、時として夢に出てくることで意識上にのぼることがある。
ここからは、完全にワタクシごとですけども。
・メランコリーを抱えた……要するに鬱っぽい……ワタシは、最初「鳥の特急便」に苦手意識を感じました。理由なく。
・しかも、アルバムを毎日聴くような期間があったにもかかわらず、先日「この曲だけ」忘れました。全っ然、カケラも思い出せなかったの。歌詞も曲も音色も何もかも、何も出てこない。出てくるのはタイトルのみ。年齢のせいと言われればそれまでだけど(^^;)。他の曲はコーラスの詳細まで思い出せる（笑）のに、この曲は徹頭徹尾、アタマの中から抹消されてたのね。「それだけのこと」から脳内再生していって、やっと芋づる式に思い出せたけど。「無意識が目をそらした」としか思えず。
・なおかつ、夢にまで出てきました、「...特急便」が！ 丸ごと！ 夢の中では「ああ、苦手だと思っていたけどイイ曲だ～」と、しみじみ味わっていました。
つまり、「...特急便」は、なんでかわからないけどワタシの無意識にまでググ～ッと入り込んできた、ってことなのよ!!! （笑）
……こんなことって、これまでなかったような。
ユニコーン曲が夢に出てきたのは、初めて。（ビートルズは、ある）
「鳥の特急便」はワタクシの深層心理に刺さっている、と言えそうです……。
●しかし……「...特急便」、歌詞自体はそんなにメランコリックじゃないんだよね。
読んでいる分には、さ。 → ★
抽象的で、何について歌っているのか聴き手に委ねるタイプの歌詞だよね。
それなのに何故ワタシはこの曲が苦手 (>_<) に感じるのか。ず～っと、それが知りたかった。
それが、こうしてズラズラ書き並べてみて、なんとなくわかったような？
やっぱりねぇ、民生さんの楽曲制作時の軽～い不安＝「このアルバム、どうなの？」が、無意識に「にじみ出ている」曲なんじゃないすか？（笑） ライブ映像なんぞを見ていると、民生さんって「大げさな自己表現はしないんだけど、感情が隠せない」感じが非常にある。ライブで歌っている途中でも、状況がおかしければ笑う、吹きだす。DVDでお馴染みのシーン。ポーカーフェイスで気取るなんてことをしない。だからカワイイっちゅうか（笑）。そんな民生さんだから、楽曲にも「その時々の感情」みたいなものが、無意識に出ちゃうんじゃないかしら。
で、ワタシは人の「憂鬱」やら「不安」やらといった感情にはとても過敏に反応するタチ。
なので、「制作時のちょっとした不安」をアンテナでピピッと拾ってしまったのでは……？（笑）
で、ワタシは自分の「不安」から目をそらしたい状況にいるので、そのような感情を感じられる（？）「鳥の特急便」に苦手意識を感じたのでは……？
ま、だいたいそんな風に思っています。
カッコイイ曲ですよ！ そう思っていますよ！ 基本カッコイイ！
で、多分アルバムを引き締めるために入れた、意識的に重厚にした楽曲でもあり。
それが何の拍子かワタシにとっては、わけのわからない「不安」を感じさせる曲になり(≧▽≦)。
あくまでも偏ったイチ個人の感想です（笑）。
万一、ココを読んだことでヘンな先入観を持たせてしまったら、申し訳のないことです……。
＜m（_ _）m＞
nonkiさんこんばんは！
先日はＭステスペシャル見直していただきありがとうございました。
それにしても私どこで「ＨＥＬＬＯ」と勘違いしたんでしょうか・・・？
失礼しました。
で、この記事と前の記事を読んでびっくり!
「鳥の特急便」関連！
（私のコメントなんぞでよければいくらでも使ってくださいませ）
それよりなによりもっとびっくりしたのがこの部分「大げさな自己表現はしないんだけど、感情が隠せない」一言一句すべて同意！！です。
もうまさに最近私も似たようなことを考えていたので本当にびっくり！！
私がなぜそう思ったのかというと、民生さんって何人かが集まってのトークで、自分が話したくない話題のとき存在を消すじゃないですか？
話している人に視線は向けていても相槌さえうたない。
映像のないラジオだったらもういない人状態になってしまう。
そういうシーンをたびたび目撃するので、ひょっとしてこの人は割と「隠す」のが苦手なんじゃないのかな？
下手に話題に加わると言わなくていいようなことを言っちゃう。
たぶんそのことを自分でもわかっていて、それならいっそ一切加わらない、という方針なのかな？と。
曲に「その時々の感情」が漏れてしまう、というのもはい、よくわかります。
2011の夏フェスrock in japanで、「ＥＢｍ」という曲を録音されてるんですけど、「小賢しいコード進行に今ちょっと飽きている」とご自身でおっしゃっている。で、できたのがＥとＢｍの２コードで作ったこの曲だそうです（笑）
まぁこれはあまりに直接的すぎるかもしれませんが、抽象的な歌詞で、民生さん自身は深い意味を持たせているわけでなくても、選ぶ言葉やコード、メロディなんかにきっといろんなものが見え隠れしているのかもしれないですね。
毎度毎度長文すみません（汗）
by KM (2014-07-16 22:51)
＞KMさん
おお、驚異のシンクロ！ (≧▽≦)
ワタシの周りにはそこまでのユニコーンファンがいないので、こうして感想をやりとりできるのは嬉しい限りです♪
Ｍステの「HELLO」は……１回だけ見たかな？ ５人でお医者さんの格好してた回です。http://henatyoko.blog.so-net.ne.jp/2009-02-21-1
それ以外に出たかどうかは……チェック漏れが多いので不明です(^^;)。お役に立てず申し訳のないことです……。
＞「小賢しいコード進行に今ちょっと飽きている」とご自身でおっしゃっている
ああ、それは知りませんでした！ 貴重な情報、ありがとうございます！ その割には「...特急便」、小賢しいコード満載なんですけどね（笑）。
＞ひょっとしてこの人は割と「隠す」のが苦手なんじゃないのかな？
（中略、失礼します）
＞抽象的な歌詞で、民生さん自身は深い意味を持たせているわけでなくても、選ぶ言葉やコード、メロディなんかにきっといろんなものが見え隠れしているのかもしれないですね。
そうそう！ ワタシもまさに、そう思っています～！ 2009年再始動後初のMステ生出演でも、感情が出ちゃっていましたよね？ ブワッて（^^）。で、その時の「すばらしい日々」の歌詞だって、作った当時、先に脱退した川西さんへの哀惜の念が表れていますよね!?（笑）
普段から気になっていたことへの共感、嬉しいです～♪
＞毎度毎度長文すみません（汗）
気になさらないでくださいね（^^）。こんな長い記事におつき合いくださって、それだけでも嬉しいのです♪ 当方もマイペースに好きなだけ長々とやっていますから、どうぞ、お好きなときにお好きなように書き込んでくださいね～♪
by nonki (2014-07-17 04:08)
nonkiさんこんばんは～。
私も周りにユニコーンファンがいないもので嬉しくてついつい(^o^)
再始動後初Ｍステ、見たはずなんですけどあまり覚えてないんですよね・・・（残念な記憶力・・・）
ただ、その時の様子を書いているブログさんで、民生さん感極まってたんじゃ・・・？と書いていた方がnonkiさんの他にもいましたよ。
なにせ、「すばらしい日々」の川西ドラムでの初ライブ演奏ですものね。
民生さんのコード進行のおもしろさ（小賢しさ？）は昔井上陽水さんも言及されてました。確かＮＨＫの特番だったと記憶してるんですが、陽水さんいわく、人と同じじゃ嫌だ願望がとても強い、と^^;
私弦楽器には触ったことがなく、コードも全くわからないんですが、コードがわかればもっと楽しめるだろうな～と思います。
ピアノは子供のころ習っていたので楽譜なら読めるんですが。
nonkiさんはベースを弾かれるんですよね？
すごいな～。
私曲のいいところでベースのかっこいいフレーズが入っていると、おお！！かっこいい！！と反応してしまいます。
弦楽器についてはうまいか下手か、とか、音がどうの、とか全くもってわかりませんが、ＥＢＩさんのベースは何て言えばいいのか、音階がとっても気持ちよく上下しているような気がします。
好きだな～ＥＢＩベース。
by KM (2014-07-18 01:12)
＞KMさん
こんばんは～♪ ワタシもついつい（^^）。KMさんのコメントのおかげで再始動後初のMステを思い出し、「すばらしい日々」がまるで「その日を予見したかのような」歌詞だったことに改めて感動しています（笑）。
ところで。またシンクロが起こりつつあるんですよ（^^）。ちょうど「鳥の特急便」コードを拾い始めていたところだったんです！ そこにKMさんからの「小賢しい」（笑）情報が！ お言葉に甘えてその辺りも含めて、記事に引用させていただきますね♪
ピアノを習っていらしたなら、コードもすぐおわかりになると思いますよ（^^）。ワタシもピアノを習ってて（ただし楽譜は苦手で）、大人になってからコードを知りました（細かいことは覚えずにごまかしていますが ^^; ）。コードを知ると、民生さんが「いかに定石でない不自然なコードを、何でもないかのように自然に聞かせる達人か」実感できて、より面白くなります♪ （あ、記事の新しい切り口をいただいたかも……？ 題して「民生さんのコード進行分析」＾＾。いろいろヒントをいただき、ホントにありがとうございます～！）
ベースは……弾いてみてはいるけど、弾けてはいないです(^^;)。自分の下手さを棚に上げて「フレーズが面白いかつまらないか」が、かろうじてわかるくらい（笑）。
音についても最近やっとお勉強を始めたばかり(^^;)で、よくわからないのですけど……。EBIくんベースは、驚異的に粒々が揃っているような？ かつ素直な印象を受けます。だから聞いていて気持ちがいいですよね～（^^）。
大阪ファイナルのお話に始まり、新鮮な刺激をいろいろくださり、ありがとうございます（^^）。わくわくしちゃってます（笑）。
by nonki (2014-07-18 01:59)