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「MOVIE27」重箱の隅2(デモ曲編) [ ・ユニコーン関連]

●この記事は、ホントに個人のブツクサひとりごとです。情報は何一つありません。
個人的に「あ!」と思ったことを覚え書き。

一つは、ユニコーンのアルバム『イーガジャケジョロ』初回限定盤付属の「MOVIE27」の細かいこと。

イーガジャケジョロ(初回生産限定盤)(DVD付)

イーガジャケジョロ(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: KRE
  • 発売日: 2014/03/26
  • メディア: CD

これの付属映像が諸々のメイキングなわけで、大笑いしながら見ているんだけど。
「あ!」って思ったところがたくさんある。
以下、一部敬称略。

★「あなたが太陽」のデモ検討段階のシーンで。
 民生さんと川西さんの作品を併せて1曲にしようと模索しているところ。
 画面を見ずに晩ご飯の魚の骨取りに夢中になっていたら、驚くような発言が聞こえた。
 二つのデモ曲を1曲にする試行錯誤を「もうやめようよ?」みたいなニュアンスの言葉が。
 これまで気がつかなかった!
 ビデオを目で追っているとメンバーの豊かな表情などに気を取られ

 会話なんかは半分も聞けていないことを発見(^^;)。

 それを誰が言ったのか……誰の声か聞き分けはできないんだけど……
 スタッフさんの気もするんだけど……。
 二つの曲のテンポが合わない、キーが合わない、などなど困難な要素が盛りだくさんの場面、
 むしろ「やめよう」という意見の方が妥当な場面だったろうとは思う。
 現場見てないから知らないけど、多分DVDでは大幅にカットしてあって、
 実際にはかなりな時間がかかっていたのではなかろうか……。

 でも、民生さんが粘っている。粘りに粘っている。
 きっと「絶対に1曲にしたら面白い」ってひらめきが……というより確信が……
 あった……んじゃなかろうか? と思った。
 この方のこうしたセンスと粘りがあるから、ユニコーンは凝りに凝った面白い楽曲になるんだな、と。
 手前に映るABEDONは、そのセンスを信じている……って感じ?(笑)

続けて、「デモ披露会 兼 忘年会」の場面から。順不同。

★川西デモは、メンバーが言うとおり「何(の楽器)で演奏しているか、わからない」。
 タイトル曲と、「俺のタクシー」に使われたらしい「俺はテッシー」みたいな曲において、ね。
 でもでも……よく聞くとギター部分の雰囲気が、けっこう好きかも。

 あの~、哀愁漂うブルースで使われるギターっぽい。
 イメージだけで言うと、ボディーが薄い水色でタイヤのホイールみたいな
 金属がどっかについていそうな……??? (
 どこで誰がそんな物を弾いているのを見たのか、てんで思い出せないんだけど……。
 検索したら、あった、あった。「リゾネーター・ギター」って言うんですって。
 音色はこちら → 。なんか、川西デモのギターって、これっぽいかな~? と。
 川西さん本人はギターはFコードで挫折したのだ、とどこかで読んだ記憶があるので、
 自分で弾いているのではなくサンプリング音源か何かでデモを作っているのでしょうけど。  


 ちょっと独特の響きで却って味わいが出てるようなギター。の音っぽい(^^;)。
 ただ、その音色のままで行っちゃうとユニコーンらしくなくなるから
 アルバムの編曲でいいんだろうけどさ。個人的にはあのうら寂しい音色がよかった(笑)。


★よそでチョロッと書いたけど、「お前BABY」はデモ曲の方がキーが半音高い!
 つまりアルバムで歌っているEBIくんより、テッシーの方が高いキーで歌っている(^^)。

★良い曲だと川西さんが乗る(笑)。
 「We are All Right」では観客が手を振る仕草、「ユトリDEATH」ではノリノリエアードラム。
 テッシーもエアードラムにお付き合いしてエアーギター弾いてますね、微笑まし(^^)。

★民生さんの発言に細やかなお気遣いが……(笑)。
 電大3人のデモを聞いた後で、評していわく、
 「電大は明る……激しいけど、その反動で(ユニコーンのデモが ) (笑)……爽やかに」と。
 デモ曲が暗めと言いたかったようだけど、笑いながらその言葉を飲み込んで
 慎重に言葉を選んでおられます(^^)。

★で、「お前BABY」の元であるテッシーのデモ曲が流れたとき。
 川西さんがヒャッヒャと笑っています。ABEDONなんかケータイいじってます(^^;)(失礼?)
 でも民生さん、真剣な顔して音源の方を見て聴いてます。
 勝手な憶測だけど、多分民生さん、この時点で何かを「捕まえた」んだろうな……。
 そんな表情が見て取れます。あくまでも憶測だけど(笑)。
 出来上がりの「あまりのスバラシさ」(笑)から推測するに、
 ハンターはここで既に獲物を見逃さず(笑)キャッチしていたのだな、と。
 これは往年のファンには既視感が……でじゃう゛が……(笑)。
 MOVIE 6 THE VERY RUST OF UNICORN DVD Vol.1』における
 テッシーの「デーゲーム」爽やかver.デモを聴いた時も、恐らくこうだったんじゃないか、と。


★この時点で、民生さんのデモ曲は3曲。「ユトリ...」と「早口カレー」と「俺のタクシー」。
 あれ? 「鳥の特急便」は? デモの時点では作っていなかったんだね?
 ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2014年 05月号 [雑誌]付録
 「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック!」の不可解部分が、やっと腑に落ちました。
 以下、同誌より引用。(ファン、必読! プロミュージシャン&プロ音楽雑誌編集者の立場からの発言の数々、理解に時間を要す難解な対談ですけど ^^; )
 -------------------------------------
 (どんな意識で曲作りをしたのか、との問いに)
 手島「民生はいつもそうなんだけど、ほかの曲の隙間にちゃんと入ってくる」
 奥田「俺、遅れて出すことが多いからね」
 手島「そうそう。あと出しが多いんで」
 奥田「いや、あと出しのつもりはないんだけどね(笑)」

 -------------------------------------
 ここを読んで、「?」と思ってました。だって、「あと出し」も何も、
 デモ曲は一斉に披露してたじゃない? どゆこと? と。 ← 鈍い(^^;)。

 で、今回DVDを見返せば……。「鳥の特急便」はデモ披露会で出ていない「あと出し」曲であり、
 「イーガジャケジョロ」はじめ、ハジケまくったアルバム他曲とのバランスを取って
 全体を引き締めるために入れることになった曲だった
……のかな、と。
 しかし、テッシーの分析は時として冷静かつ的確だよね~! 
 「あ、民生の曲が隙間にちゃんと入ったわ」とかって。ユニコーン界のデータベースだし(!?)。


 この曲について、個人的に妄想に近い感想があるのだけど、
 話が大幅にそれるので別記事にしますわ……(^^;)。
 

●で。
2013年秋の「あなたが太陽」制作場面から同年末のデモ披露まで、
あらためて「デモ」曲に集中して聞いてて、思ったこと。

川西つぁんと民生さん、「ユニコーンとして出してくるもの」が割と近いんじゃない???
っていうか、もうちょっと言っちゃうと、この二人には「音楽的に何か共感するセンス」が
なきにしもあらず……なんじゃないかと……???

偶然かもしれないんだけどね。

・「あなたが太陽」の候補曲が、川西作も民生作も「チキチキ(リズム)つながり」で
 結果的に1曲にできちゃったこと。

・民生さんが「川西さんが歌うといいと思う」と作ってきた、のちの「俺のタクシー」デモが、
 川西デモの「リゾネーター・ギターが入っていそうな」曲と雰囲気が似ていたこと。

・似てると言ってその場の皆が爆笑し、アルバム全体がその方向に突っ走ったこと(笑)。
 そして似ていた「俺のタクシー」と「イーガジャケジョロ」の両方に、
 ボトルネックギターが入ったわけで……。

・さらに追加すると、前述の
 ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2014年 05月号 [雑誌]付録
 「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック!」では、川西つぁんも民生さんも
 今アルバムではEBIが歌っている2曲が好き、とご発言なさっていますし……。

二人に似通ったセンスがある、と言えなくはなさそうでしょ?
しかし、川西さんは川西さん独特のセンスを貫いている……。
それを民生さんが読みきった!? それとも元々似たセンスだった!?!? 
どちらであるかは、ナゾです(笑)。

「音楽性の違い」やら何やらはシロウトにはわからない。
けど、何らかの共通するセンスがあるからこそ、今日までこうして
バンドとして一緒に活動しておられるのだと、ひどく納得したのでした。


●川西×民生のセンスに共通点を感じるのは、何もこのアルバムに限ったことではない。
二人の共作には、印象深いものが多い。ワタシにとっては。だって、
「ペケペケ」「おかしな二人」「ケダモノの嵐」「素浪人ファーストアウト」……ですよ?
ワタクシの個人的ベスト10に全部入りそうな素敵なこれら、全部二人の共作名義♪
(もちろん、二人が名義の曲は他にもあるし、この二人以外の共作曲にも好きな曲が
たくさんございますのよ。ございますのですけども。ワタシは個人的にこの辺が大好きだ)。

このリストに、このたび「俺のタクシー」も加わるのです(≧▽≦)。

そうそう、直接の「共作」ではないけれど……。
解散前から現在に至るまで、民生さんは川西作「BLUES」を絶賛しているんだよね。
しかも、解散前に編曲してユニコーン作に仕上げる際、わざわざ
チープなキーボード自動演奏音の川西デモをご丁寧に再現しているんだよね。

「BLUES」、初めて聞いた当初はピコピコ音に騙されて(笑)
民生さん、何を褒めているんだろう……歌詞は深いけどさ、音が……
プロの音楽家の言うことはわからん! と、恥ずかしながら思っておったのですけども。
『...zzz』ツアーでラップバージョンの同曲(のコーラス部分)を聴いてトキメいて以来、
(つまりは歌詞&メロディーが琴線に触れる曲だったのね)と納得。


……こうなると話は、「川西さんと民生さんの趣味が合う」ってことではなくなり。
「民生さんの実に幅広い音楽趣味×川西さんのどこから出てくるのって発想」から
生まれた作品が、ワタクシのアンテナに異様に引っかかってくる……ってことでしょう(笑)。
すみませんね、個人的かつ視野の狭い話で(^^;)。


●あ、あのね。
テッシー×民生のコラボも、好きなんですよ。
ハンター民生の嗅覚が、おいしいところを捕まえている!

前出「ユニコーン 『イーガジャケジョロ』ブック!」によると、解散後の(?)テッシーは
延々と「ボケ続けている」最中なのだそうで(笑)。
そりゃそうよね。
シャンブルから振り返れば、「オッサンマーチ」で堂々とオッサン扱いされ、
「手島いさむ物語」では結婚が面倒くさいって歌詞になり宙に吊られ、
「手島いさむ大百科」に至っては歌すら歌っていないという……。
それが、「それだけのこと」では、いきなり真面目にピアノソロと正統派歌唱……。

サム兄さんことテッシー、知らない人から見たら、
「妙!」なポジションに行かされていますよね。ユニコーン内では(^^;)。

でも、これもハンター民生さんの炯眼と愛情なんだ、と
前出ブックを読んだらわかります。とだけ言っておきます。
この辺りについて触れだしたら止まらなくなるので、
テッシー×民生についてはまたの機会に……(機会があれば……)。

当記事、ABEDONデモについて、あまり触れてないよね(^^;)。 数々のデモ場面を見てるとね、ABEDONのデモって自立しているというか……一人で成立しちゃってて、完全に出来上がっているというか……なんすよ。あとは音がユニコーンメンバーの音に置き換わって、より完成品になるだけ、って感じ。「MOVIE27」忘年会でも、誰かが「そのまま出せる」みたいなことを言ってた。メイキングでも、あんまり大幅に「いじっている」シーンは記憶にないし……。
だから、「いじられまくりの化学反応」が大好物の当ブログでは、あまり取り上げる機会がないのでございます……。ゴメンねABEDON、あなたは完璧だ(^^)。



話がそれましたが。「デモ曲披露会から感じたこと」を感想文にしてみました♪
(誰得? あくまでも個人の覚え書きです ^^; )


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