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「俺のタクシー」編成推測(笑) [ ・ユニコーン関連]

●ユニコーンは、ただいま絶賛ツアー中であろうと思われるところ。

ライブで既にアルバム『イーガジャケジョロ』収録曲も演奏されていることでしょう。

そんな折にあえて何の予備知識も入れずに、ただただCDとライナーノーツのみから曲の制作模様を妄想してみよう……と思い立つ(笑)。

いや、その……誰が何の楽器をどう担当しているか、とかその辺りをね。ライブでは、もう正解が出ちゃっている話ですけど……(^^;)。

ユニコーンのことだから、きっとツアー映像は年内に発売になって、その頃には別の何か(?)も発売になって付属DVDが『イーガジャケジョロ』のメイキング(1、4、14曲目を除く)だったりするんじゃないかな~?(希望的憶測 ^^; ) だから、メイキングが出る前に作品制作の裏側を想像して楽しみたいなと(^^)。

イーガジャケジョロ(初回生産限定盤)(DVD付)

イーガジャケジョロ(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: KRE
  • 発売日: 2014/03/26
  • メディア: CD


●今回は、小学生の甥っ子(11歳)にもバカ受けした「俺のタクシー」について。(敬称略)

ユニコーンCD作品のギターって、多分だいたい律儀に「左が民生、右がテッシー」って割り振ってあるような気がするのね。ギターフレーズの雰囲気から憶測で言ってます(^^;)。

ところが、この「俺のタクシー」だけは、どうも様子が違う。

音楽と機械との関係(ミキシングやらチャンネルやらといった専門知識)がまったくわからないので、フィーリングだけで書いているのですが。

「俺のタクシー」、楽器音はすべて一つにまとめて、奥~の方にポンッと置いてある(あんまりこういう割り振りの曲って、最近の楽曲にはない気がするの……)

で、手前の真ん中に民生ボーカルが「デン!」と居る感じ。

楽しい掛け合いコーラスは民生さんよりはやや後ろだけど、左右に大きく広がっている。「内山田洋とクールファイブ」よりはだいぶ民生さんに近い辺りのバックに控えてる感じ。民生さんと楽器の間にね?(笑)

そのコーラスが地名を左から右へ、右から左へ歌っていくところでタクシーの右往左往感が出ていて(笑)、とても楽しいな~と思うわけ。

ところがこの右往左往感に、さらに「ずっこけ感」をプラスするようなナイスなボトルネックギターが、中盤以降に大活躍している……。

このギターがアタマの真上から鳴っているんだよね……!?

「左が民生、右がテッシー」の法則に当てはまらないってことは……もしやABEDON!?と推測しました(笑)。

ギター3本なのはライナーノーツに明記してあるので、ABEDONがギターなのは間違いないんだけど。この「ボトルネックギターがABEDONだ」と考える理由は、他にもう二つあって。

一つは、前奏からの推測。
コードが替わってから(恐らく)ストロークをしたときに弦を引っかけた? みたいな、どことなくズッコケた音が……のちにボトルネック演奏になるであろうアコースティックギターが、一瞬はみ出しているんだよね(^^)。

民生さんもテッシーも、他のレコーディングでこんな「荒っぽい」音が残っていることはないような? だから、数十秒間の試聴の時から、あの音がずっと心に引っかかっていました(笑)。
んで、誤解してほしくないのは、ワタクシは「音が揃っていない」ことを非難しているわけではないということ。むしろ、こういう「ライブ感」が大好きで、もうワクワクしながら嬉々としながら聴いているのであります。イイ意味でのほころび、「ナマモノ」って感じのライブ感が、たまらんのです(^^)。


もう一つは、ABEDONのセンス。
ギターも弾けるキーボーディストではあるけども、メイキングDVDやライブ映像を見る限りでは、やっぱり「プロのギタリスト」とはひと味違う演奏をなさるABEDON。

けど、解散前から「おいしいフレーズ」=センスでカッコよく聞こえるフレーズをキラッ&チラッと弾いていらっしゃいますもんね(^^)。なんだっけ、ザ・ベリー・ラスト・オブ・ユニコーン DVD Vol.2くらいに入ってたんじゃなかったっけ? 『……亀ヤプシ』のレコーディング風景だった気がします。間違えた、MOVIE 6 THE VERY RUST OF UNICORN DVD Vol.1だったみたい。失礼しました(汗)。

左手やピック使いは、シロウト目に見ても決して民&テシみたいに滑らかではない。けど同じくらいの技術のシロウトにはとても弾けないようなフレーズを、センスで紡がれます。
川西さんが、民生ドラムのことをどこかで「やりたいことはわかる」「おいしいフレーズだけ拾うのがうまい」的に褒めてたけど、それと同じ感じかも。

そーゆー映像を目の当たりにするたびに、「おぉ~、阿部マジック♪」と感動(^^)。
同様にあれだよね、ブルースハープも、すっごく雰囲気出てるよね。あれもセンスだよね。簡単にやっているように見えても、民生さんが代わりに同じフレーズをライブで吹いたらgdgdだった(^^;)もんね。民生さんだって器用だしセンスがあるのにね? 不思議だ~。


で、「俺のタクシー」のボトルネックギターに話を戻すと。

よく聴くと、ほぼ単音でメロディーを弾いている。全編流れているわけでもないし、「イーガジャケジョロ」ほど複雑なコードを弾いているわけではないのよね。

ということで、リードギターはABEDON担当!? と個人的に断定してみたのでした(笑)。

じゃあ、民&テシはどのギターを弾いてるの? と聞き分けようとしましたが……。シロウト耳には無理(^^;)。伴奏が、ボトルネック以外はギュッと団子になっててわからない(笑)。

最後の最後、伴奏がギターだけになるけど、これが一人なのか二人なのかすらわからないという……(^^;)。わからないなりに根拠もなく「民生ギター?」と勘ぐってみる。

わからないのに書くな、ですよね(笑)。
失礼しました。<m(_ _)m>



●この曲は民生さん作ながら、「MOVIE27」のデモ曲披露では「川西さんのデモっぽいw」との評価。今回、川西デモにブルース調が多かった。その雰囲気に似てたからかな?

で、意外にその「川西っぽい」デモからあまり雰囲気を崩さずに完成品になっているような? この曲に限らず、今回のアルバムでは、テッシー作「それだけのこと」と「お前BABY」を除いて、ほとんどデモテープ(?)に忠実? ←あ、今回もテッシー曲だけいじられてる……(^^;)。

ただ、「俺のタクシー」がデモと決定的に違うのは、とことん遊んであるところ、ね。

上記のように伴奏をまとめちゃったり、声を散らしたり、ABEDONがリードを弾いたり(?)、川西っぽいデモだというなら、いっそ歌い方も川西風で、とか(笑)。

ここがユニコーンのユニコーンたるところ! ユニコーンじゃないと出来ない作品になっている!(^^) と思うのであります。

個人的に、こういうところが大好きなのです♪


スミマセン、顕微鏡でのぞくような作品の聴き方でwww。
どうでもよい自分語りだけど、どうも音楽を「部品に分解して聴く」のが好きなような気がする(^^;)。耳コピをする感覚で、どんな楽器をどのように演奏しているか、分けて聴いてしまうのね。今に始まった話ではなく。高校時代にビートルズにはまっていたときもそうだった。アルバム『Rubber Soul』の「The Word」って曲で、メジャーコードとマイナーコードを同時に鳴らしているのを聴き、雷に打たれたような(笑)ショックを受けて以来、かなぁ~? いや、小学生時代にモーツァルト「トルコ行進曲」(由紀さおりらが「てぃあららるん♪」って歌ってる曲ね)のピアノ演奏を聴いて「何をどうやって演奏してるのかなぁ……」って思ったときからだな。そんな風に、音楽を分解してしか聴いていないかも!?(^^;)



●この曲の好きさ加減を語る(笑)にあたり、歌詞についても触れねばなりますまい。

ライナーノーツでは、民生&川西作と表記。おそらくそれぞれ、自分が歌っている部分を作ったのでしょう。(知らないけど)

イーガジャケジョロ 発売記念 オフィシャルインタビュー」で、「実話ですからね(中略)ABEDONちゃんの」と川西さんがおっしゃるように、「タクシーに忘れ物をして、その荷物を探した」実話を基に、掛け合いが練り上げられている(笑)。

……ここで、古いファンは「大迷惑」を思い出すのですよ。「大迷惑」も確か実話が基だったな、と。

ユニコーン所属事務所の社員が転勤になった話から、アノ悲喜劇的な歌詞が生まれた……って話ではなかったか、と。

「大迷惑」は、きっとほぼ民生作。「俺のタクシー」は共作だし、恐らく「手島いさむ大百科」よろしく、みんなで大笑いしながら掛け合い部分を作ったんだろう……とは容易に想像できる(笑)。

けど、多くの意見をまとめたのは多分、民生さんじゃなかろうか。民生さんは、「おもしろうてやがてかなしき」物語作りが得意なんじゃないかと思っているので。「大迷惑」で感嘆した悲喜劇的詞作センスを久し振りに感じたのね。


民生さんの詞作は、「ボブ・ディランに影響を受けた井上陽水さん」……の影響を強く受けているな?(笑) と思った時期がある。とくにソロで。漠然とした言葉・意味のよくわからない言葉・一見場違いな言葉etc.を並べて、しかしなんらかの「詩」を感じさせるような……なんて言うの? そんな感じ。

ビートルズで言えば(いちいちビートルズを持ち出すなって ^^; )、ジョンもボブ・ディランの影響を受けて、とても内向的&思索的な詞になっていった。その路線に行こうとしているのかな……? と。

いいんだけどね。時々「ちょっと、もったいないな」と思っていました。

だって民生さん、ビートルズで言うと(笑)ポールの「物語路線」の詞作も、とても巧みだから! それもポールほど深刻だったりお涙ちょうだいだったりするでもなく、さりげな~く、ちょうどいい距離を置いて「本人にとっては悲劇なこと」に笑いをまぶして「ドンマイ、ドンマイ」って感じで詞にしてある感じ。その悲しみとおかしみの混ぜ具合に、チャップリンのような軽妙さすら感じるのよ。

解散前のユニコーンには、そうした曲は他にも多々あった。「働く男」だって、多分モデルがいるでしょう。「サマーな男」はご自分の感覚!? 「ブルース」だって……あ、これは川西さんか!
とにかく、他人事を物語詞にした歌に「お見事!」と感嘆すること、多数。

それが民生さんソロになってから、そうした歌がめっきり減ったような? 「リー! リー! リー!」はちょっとその雰囲気があったけど。

ソロは、どちらかというと「私小説に近いフィクション」みたいな味わいで。

ご自分のこと、表立ってハッキリとは何もおっしゃらない。けど、憶測だけど多分そのときどきの心情は隠せない方で、その気分が行間になんとなくにじんでいるのでは……。巧みなのでそれとはわからないんだけど、その「気分」に共鳴しちゃったときはつらくなることもあったりで(^^;)。個人的には「いかんともしがたい男」、「さすらい」から「羊の歩み」辺り、自分がウツっぽい時に聴くと「わかる~」ってなる(^^;)。と思って「羊の歩み」を久し振りに聴いたら、これまたなんてビートルズ(ジョージ)っぽいギターなんでしょう(笑)。気づいてなかったかも~(笑)。

とにかく「物語風は封印しちゃったのかな?」と思っているうちに、気がついたら民生ソロから離れてしまっていたのでした……(えへ)。

そこへ、ユニコーンの歌詞として久々に、来ましたー!物語が! 実話を踏まえた、小学生でもわかって笑える「物語調の歌詞」が!
川西さんと共作のクレジットだから、どこまで民生さんかわからないけどね。けど川西さんの詞となると、今度はもう少し「愛と平和」的なニオイ(?)……なんか文学や哲学・社会的な風味が、かなり色濃く加わるような気がする。「俺のタクシー」で言えば、「運転より乗客へのハート」って感じでね(笑)。


……いいんですよ、何調でも。

ただワタクシ個人的に、多分好きなんですね、民生さんの絡んだノンフィクション物語調が。

タクシーに荷物を忘れて探しまくって大変だったABEDONには申し訳ないながら、「おもしろうてやがてかなしき」事件の歌(笑)を楽曲も詞も含めて、何度も何度も大変に楽しく味わっております(^^;)。

これ、メイキングを見たら絶対、笑い転げて腹筋痛くなると思うんだ~(笑)。

今から超楽しみにしています♪





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