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『あまちゃん』3.11+『スタパ』ゲスト大友さん [ ・クドカン世界&『あまちゃん』]

●『あまちゃん』ファンの誰もがハラハラし、ドラマ放送前のニュースのシメでさえ
アナウンサーが「ドキドキします」と注目していた、本日(2013年9月2日)の放送。
この週末から今日の放送まで、どれだけの人が緊張感を持って
今日の放送を待っていたことでしょう……。


●今日の『あまちゃん』は、震災を「電車内での混乱」「北三陸市のジオラマの破壊」
「テレビ画面を見て息を呑む東京の人たち」として映像表現をしていた。
「3.11」の間接的な再現。ドラマで一番大変な場面だった。
昨日が防災の日だったから、今日この場面が来たのかしら……。
ワタクシ、被災はしていない。相当な揺れは経験したし、家の土台にヒビが入ってしまった(!)けども、実質的な被害は棚から落ちた色鉛筆の芯がバキバキに折れていた程度。けども、あの時の揺れがキッカケで軽くPTSD的な症状が出てしまっている。もともと地震恐怖が強かったんだけど、今や「地震」と聞くや背筋に悪寒が走り、関連番組が見られずテレビから離れるような状態。

だから、当時の空気を再現した今日の放送、見終わった後で気持ちが重たくなった。
朝の放送後の番組『あさイチ』も、スタッフがシーンとして見入っていたそうだし、
昼の放送後のニュースを読むアナウンサー(高瀬耕造さん)も、
絶句したかのように、ニュースを読むまでの間がいつもより長かった(気がする)。
誰にとっても、ショックを思い出す回、沈鬱な表情にならざるを得ない回だった……。

けども……これが『あまちゃん』スタッフの伝えたかったことなんだろうな、と思った。

まだ現実に被害に苦しんでいる人がいるんだよ、あの時のことを思い出して、と。
これ、目先のニュースばかりに囚われがちでうやむやに事を流してしまうマスコミが多い中、
貴重で、しかもわかりやすく伝わる発信だ、と思った。

観光協会のジオラマが……わかりやすいけどツラかったよね、
邪魔で大きなジオラマ、いつまで置いてあるんだろう? と思ってたんだけど、
震災の被害を婉曲に、しかしわかりやすく伝えるためのモノだったんだね。

何より、大吉っつあんとユイちゃんが無事で、ホントにホッとした。
明日は夏ばっぱからのメールが届きそうな感じだし、
ばっぱのところには漁協のみんながお見舞いに大挙していたから、
きっとみんなで協力して助けられたんじゃないかと思われるし。
噂で聞いた勉さんが……。
何週か前のシーンで、師弟として結ばれた水タクに
「オラが死んでも、琥珀は死なねぇ!」と電話で話していたし、
ユイちゃんの見送りの時、「元気でな」と意味深な別れを告げていたのが、
今となっては非常に気になるのだけど……。

このドラマ、全体的に、愛すべき北三陸のキャラクターに強い親しみを感じさせることで、
その後の悲劇を我がことのように痛感させる構造になっていた……ような気がする。
脚本のクドカンさんが東北出身だから、なおのことその思いは強いと推測。

西日本の方には、あまり伝わらないかな……?
あの日以降、何百回も余震に恐怖を感じた身としては、今週はちょっとツライ。
あんべちゃんが「まめぶ」でなく「豚汁」をふるまったシーン、
アキちゃんのミサンガがまた1本切れたシーンで、やっと気持ちが和らぐ。


●今日の放送のツラさを和らげるように、お昼の『スタジオパーク』(スタパ)では
ゲストが音楽担当の大友良英さんで、『あまちゃん』の音楽特集。
お馴染みの楽曲が3曲も生放送で聞け、気持ちが救われたのでした。
これ多分、今日の『あまちゃん』の重さを和らげるために、
敢えて今日を選んで企画されたんだろうと憶測。

あ、大友さんの「あまちゃんバンド」のライブ番組があるみたい。見逃せません♪
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・「秋の夜長の“あまちゃん”ライブ ~大友良英と仲間たち大音楽会~」
 ★9月13日(金)総合/午後10:00~10:48
 ★出演:大友良英、あまちゃんスペシャルビッグバンド
 ★ゲスト:能年玲奈、古田新太
 ★コメント出演:宮藤官九郎(脚本)
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公式サイトより引用)

楽曲演奏への、個人的な感想。あまちゃんバンドの母体らしい「チャンチキトルネエド」の音楽を聞く機会があったんだけど、正直ワタシには賑やかすぎてついて行かれない感じが……(あくまでも個人の感想です)。それが『あまちゃん』+大友さんというフィルターを通して、マイルドで楽しげな部分が強調された音楽に変化したのかな~? という印象が。生放送ライブ&盆踊りの「あまちゃん音頭」(!)、とても楽しかったです!


●今日のスタパでわかったこと。

問題作(笑)「潮騒のメモリー」の歌詞の一部が、キョンキョンによって追加されていた!
もっともキョンキョンは(確か)読書家でエッセイも書く人(『小雨日記』ほか)だし、
自分の歌の作詞も手掛けているし(「オトコのコ オンナのコ ← 作曲が奥田民生氏やら「花は咲く」の菅野よう子氏やらの豪華シングル!)、
歌詞共作の経験もある( ↓ )など、心得のある人だから……不思議ではないけど。
「激しく」「優しく」の部分が、キョンキョンの発案なんだって。


月ひとしずく (MEG-CD)

月ひとしずく (MEG-CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント株式会社
  • メディア: CD
※確かこの曲の作詞も、キョンキョン&井上陽水&奥田民生の各氏だったような気がするんだよねぇ。スピーディーな編曲がものすごく格好良くて、でも歌詞も良くて、大勢の人に聴いてほしい作品です♪

もっと驚いたのが、
「タクシーを捕まえる」部分のメロディーを作ったのが坂本龍一(教授)だった、という事実!
元の作曲の3人に加え、ものすごく多くの人によって練り上げられた「合作」だったのね。
道理で曲が頭に染みついて離れない(笑)はずです。
一番最初に聞いたときは、「何だか難しそうな歌だな~?」という印象だったけど(^^;)。

11歳の甥っ子は、遊びに来ている間中、この歌を楽しそうに口ずさんでいました♪
とくに「千円返して」のところでバカウケ(笑)。

『スタパ』の最後に、大友さんがおっしゃった。
(今日の放送は緊迫していたけど)大丈夫ですから、見てください!」。
この一言で、明日は安心して見られそうです。
唯一、坑道に入って琥珀を掘っている可能性のある勉さんが心配だけど……。


とにかく今日は、ヘビーでした。
あと1か月、どんな風に復興していくのだろう?
現実は思ったよりも進んでいない復興。そこにどう寄り添って描かれるのだろう。

これまで小ネタを追っていたのとは全然違う視点で、
今後の放送がとても気になっています。

あと1か月、かぁ~。
愛すべきキャラクターの皆さんは、ずっと見ていたいなぁ……!



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