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「所トータス奥田の男子会」 [ ・奥田民生]

●昨夜NHK・BSプレミアムで放送された、「所トータス奥田の男子会」。
収録当日のHP生中継「文字る★文字る」、FM放送は端折って、
結局テレビ版の録画だけ見ました~。

番組自体は今回が第3回。
ワタクシ、第1回は知らずに見逃し。第2回はラジオとテレビを視聴。
で、第2回の感想を、書かずにここまで来てしまいました。
なぜって……。

話が深すぎて、感想が容易に書けないんですよ!

一見、茶菓を食べながらお茶を飲みながらのグダグダトーク会のようでいて、
内容はNHKの「プロフェッショナル」ばりにミュージシャンという職業の内情が垣間見える。
同時に「男子とはこういう生き物か~」という男子らしい遊びの話もあり。

各人の音楽への思いやら、作曲法やら、やたら濃くって。
そりゃもう、そんじょそこらのインタビューや音楽評論では簡単には出てこないような、
音楽家ならではの感覚的な濃い話が、冗談に紛れてヒョコッと顔を出していて。
笑いながら唸るような番組でした、今回も。

ポイントが全然絞れないのですが、印象に残った点を以下テキトーに。
(印象なので、実際の発言等とは多分かなり違います)


●個人的な感想です。

<第2回> 
(2012年夏、放送。細かいこと覚えてない。数か月寝かせて残ったエッセンス ^^; )

・民生さんの作曲法。
 「他の人と同じようなメロディーでも句読点の打ち方が違う」ようなやり方、らしい。
 所さんが「独特」とおっしゃったような。


<第3回> (順不同)
途中、ゲストの真心ブラザーズが男子会に参加!

・この番組は三人が「ディレクターの思うツボにはまって軽々しく歌を披露したりしない」のが恒例?
貴重な歌は、非常に嫌々ながら、渋々、仕方なく、「傷を負う」と称して歌われる。
そこが笑いを誘う。しかし、そうされることによって貴重感が増すのよね。
「歌ってくれた!」って。
視聴者は歌を求めていないって? とんでもない!!

民生さんは「地球三兄弟」で「THE EARTHの休日」という曲を。
所さんは「やや赤鼻のトナカイ」というソロ作品を。
トータスさんは即興で、その場で作った「赤道グルグル」という曲を。
ホントに熱い曲&歌でした! 温まったわ~。

・作曲した楽曲は時に、どこかで聴いたものと似た節回しになることが……
という話が、ゲストの「……三兄弟」を含めた5人で交わされる。
すごく豪華な顔ぶれの5人! 5人が5人とも、作詞・作曲・歌・演奏ができる、
自立したマルチプレイヤーだからね!


そういえば番組内の「トータスさんによる即興の曲作り」でも、
コード進行はある程度のパターンからいろいろな提案が出ていたもんね。
3コードはやめよう、4コード(?)にしよう、スタンド・バイ・ミーで、いや違う、などと。
ロック・ポップス界において、お決まりのパターンっていうのは既にあるわけですよ。
そのパターンに何を乗せるか、それをどれだけ崩すか……みたいな工夫に、
音楽家の「個性」が出る……ように見えました。

歌詞作りも、すごかったな~。口から出まかせみたいな言葉が
ポンポンと出てきて、あっと言う間に(編集でカットされたのかもしれませんが)
良い感じの韻を踏んだ「歌詞」に仕上がっていくサマが。
その出まかせみたいな歌詞をすぐ歌にできちゃうトータスさんも、特殊能力よね!

・所さんにとって歌は「絶望」だ、と(笑)。
冗談みたいに楽しそうにおっしゃってはいたけど、その後の3人の話から、
ライブっていうのは「幸福」とはほど遠い「緊張」であり、「段取り」であり、「仕事」であると。
所さんに至ってはお客さんの前でライブだなんて大嫌いなほどの苦しみである、と。

所さん、「ライブって楽しいよね♪」って言っているヤツの曲は信用できない(笑)的なことを。
トータスさんは歌いながら1行先の歌詞を思い浮かべている、妙な動きの客が気になる、
民生さんは段取りで頭一杯、歌に没入せずにどこかで冷静にコントロールしている自分が居る
……みたいな感じのことをおっしゃっていたような。
んで、歌いながらも観客の妙な動きに「ん?」と引っかかるような
アンテナを持っている人だからこそ、歌が作れるんだよね、みたいな話が。
そりゃ、そーだ。ただ漫然と、ボーッとしていたら、面白い歌は生まれませぬ。


こうした表面の言葉づらだけでなくて、それぞれの発言に黙ってうなずいたりしている、
行間のニュアンスこそが面白かったりするんですが……情報が多すぎてまとめきれない!

・「地球三兄弟」について。
「来年はこれで行く」と民生さん。え、来年もユニコーンはお休み!?

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真心ブラザーズの二人いわく、民生さんは「思った以上によくしゃべる」人だったそうです。
お酒を飲むと民生さんの独擅場だそうで(笑)。
民生さんは二人に気を遣って普段より余計にしゃべってるんだ! と主張(笑)。
逆に民生さんから見た真心の二人は……スーッと真っ直ぐに育ちすぎた感じ!?
荒波に揉まれていない、独特の雰囲気だ、と。
素直だってことかしらん?
ほら、ユニコーンは音もキャラもクセが強すぎるから、それに比べると……(^^;)。

所さんいわく、民生さんは曲調が「モワモワっとしている」。
真心の二人は、よくついて行けたね、と。
民生さんが反論していわく、「真心も『ややモワ』だから」。(笑)
わかるような、わからんような。音楽家ならではの感覚的な会話だな~、と。

民生さんは真心の二人が早稲田大学出身だ、オレも行きたかった、
とグチを言っているとか(笑)。いまから早稲田に行くか(笑)、などとトータスさんと。

トータスさんは「自分も仲間に入れてほしい」と陰でおっしゃっているそうで、
地球の周りで「入れて、入れて」と回っている「ムーン」だ、とお名前を頂戴していました。
笑った~。

途中、地球三兄弟結成のきっかけとなった「My Back Pages」のミュージックビデオが流れる。
民生さんがドラム叩いてる! 民生さんの歌い方が「自転車泥棒」並みに爽やかだ!
個人的に、この真心+民生さんの化学変化、好きです♪

My Back Pages

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・そうそう、自転車といえば。
今年民生さんは、「真心が会うたびにどこかしらトラブルを抱えてた」んですって。
自転車で走っていて(そこからして既に「イメージと違う」んですが)
道路際のタクシーでの面白い光景に気を取られ、バス停の斜めのベンチに激突(!?)。
足を縫うようなケガをされたそうです(;_;)。
「それでも仕事はちゃんとこなす」と、YO-KINGさんが感嘆しておられました。

・びっくりしたのが、民生さんがプライベートの話をなさったこと。
ついぞ聞かないからね。っていうか、きっと極力言わないようにされているよね。
所さんに聞かれて答えぬわけにもいかないから。サラッと。
自分より背丈の高い息子さんがいて、子どもが男の子だと
「面白いことは面白いけど、邪魔するなっ……」って?
えっ、釣りの邪魔? 音楽作業の邪魔?
2世代でミュージシャンとか、大歓迎なんすけど……と、あらぬ妄想(笑)。


息子

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※やっぱり、その息子さんのことを歌ったシングルだったんだろうか……?

・「所トータス奥田」の三人にとって「幸せ」とはなんぞや、との問いに。
所さんは「犬をなでているとき」、トータスさんは「お風呂に入った瞬間」、
民生さんは「まだ寝なくてもいい、ゆったりした時間に、考えごとしながら寝ようとするとき」
みたいな回答。布団の中でぬくぬくとね……。
幸せっていうのは温かさと関係があるんだね、と実に冬にふさわしい締めくくり。


●この3人(+アルファ)のトーク(+アルファ)を見るのは2回目なんだけど。

2回とも思った。所さんのギターが、ブルージーでカッコイイ。
そりゃ、ギターに取っ手が付いていたり、歌詞が大マジメにふざけていたり、
というクセの強さはありますけれども。
ブルースコードの使い方がカッコイイ。その弾きこなし方もカッコイイ。
いまや司会業の大御所、的なイメージが強い方だけど、
歌詞の言葉のセンスも含めて、実に才能豊かな方なんだな、と。

大らかで、世を楽しく遊んでいるイメージが強いけど、
今回は「絶望」「(年を重ねることによって)免疫システムが破壊されている」
「世間の期待に応えて遊び続けているのも苦しい」などと、
次のステージを見つめたような、本音のご発言が多かったような。

民生さんは……笑い声がよく通りますね(^^)。
で、あまり余計なことはしゃべらない。けど他の人の発言を実によく聞いておられる。
んで、節々に「冷静に&客観的に分析をなさる」傾向を発見。何ごとも。

ケガの話の時、所さんに「五十も近くなってるんだから、自転車は禁止!(笑)」と言われ、
「えぇっ!?」と情けない声を出す民生氏(笑)。たまたま運が悪かっただけだ、
年齢は関係ない、一流のスポーツ選手だって避けきれない事態だった、と
笑いながらも頑なに主張するサマには、若い頃の「俺の話を聞けぃ!」っぷりが思い出され。
しかし所さんの「センサー(障害物に気づく能力)が落ちている」との指摘に
「あ、そっか」と納得したのが、これまた往年のかわいらしさを彷彿とさせ。
ホント、いくつになっても憎めないかわいらしさをお持ちのお方です。

あ、個包装のおせんべいみたいなのをマイクから離れて召し上がっていたとき、
自分のゴミと他の方のゴミをさりげなくまとめておられましたね。
さすが、細やかなお気遣いの方でもあります。

トータスさんはねぇ……。トータスさんも気遣いの方ね。
「スパ de SKY」さんにお茶を入れてましたよ(^^)。
しかし歌となると熱い!

周りの空気もちゃんと読んでトークしているのだけど。
歌の時ね。いったん火がつくと、何が出るかわからない燃え方をしますな。
すごくパワフルで、「大人になってしまった感じがしたけど、やっぱお若い頃と変わらないな」
という安心感をいただきました(^^)。

前回、熱い歌を歌わされて「エラすべり(ひどいすべり方)」した、とボヤいておられましたが、
「エラすべり」なもんかいな。未だにあの時の「てんてこまいまいマインド」が耳から離れませぬ。
あーゆーのがカッコイイんじゃないですか~!
(その場がどんな空気になるのかは知りませんが。視聴者にとっては「サイコー!」の一言)
今回も即興歌「赤道グルグル」がカッコ良かった。
こんな曲かな、とリズムを取っているとき、民生さんもそのリズムに乗っておられましたよ。
トータスさんの緊張は、ほかのミュージシャンと違って極端なものがある?
みたいなことを民生さんが言っていたような。


●所さんもトータスさんも、数年前の民生さんの息子さんをご存知のようでした。
それぞれ別個ながら、家族ぐるみのつき合いもある仲良しさんの三人なのね。
んで、誰ひとりとしてボーッとしていない。
自然体でいながら、次の戦略を考え、気を遣い、出るときは出て、主張するときは主張する。
その場自体に文句を言いながらも楽しんでいて、場の空気は大人の和やかさ。
いいな~、こういう男子会。面白い。

豪華でした。実に豪華な番組でした。

前回よく聞いた、「次回があったら……」的な発言が1個もなかったので
個人的に先を危ぶんでいるのですが、
是非100歳になるまで(笑)続けてほしい番組、です!

眼福ならぬ耳福、ごちそうさまでした♪


【参考:出演者の年齢】 
いやね、四十を超えると1歳違いは大きな差でないと話してたんで。どんな関係だったかと。
・所ジョージ;1955年生まれ(57歳
・奥田民生:1965年生まれ(47歳
・トータス松本:1966年12月28日生まれ(もうすぐ46歳!)
・倉持陽一:1967年生まれ(45歳
・桜井秀俊;1968年生まれ(44歳

ボスの所さん以外は、見事なグラデーションの同世代、でした(笑)。
体育会的上下関係なしに倉持さんにお茶を淹れてあげていたトータスさん。
めっちゃ優しい人かも(^^)。





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