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マッカートニーのベースライン [ ・THE BEATLES]

●2010年「ジョン・レノン スーパーライブ」の、桑田佳祐さん出演映像にて。
桑田さんとビートルズの扮装をしたバックバンドが某曲を演奏するのを、チラと聞いた。

ベースフレーズが、原曲のポールの演奏とはだいぶ違うと思う。多分。
(正直、初期の曲は、きっとリマスター盤でないと楽器の音は聞きづらい。そしてワタクシはリマスター盤は持っていない ^^; )
けど、ノリが間違っていなければコレもありなんだな……と思わされた。

たとえフレーズをキッチリ原曲通りにコピーしても、
ノリが間違っていたら「ものすごい違和感」があるからね。
それよりはいっそ、フレーズは違っていてもノリが似ている方が、カッコイイ。


●もう一つ、民生さん他の演奏シーンにて。
「Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey」。
ドラムを「しーたか」さんが叩いており心地よく走っているせいか、
ものすごくテンポが速い。この曲のベースは音数が多くて大変なのに、
その速さにキチンと入っている。素晴らしい。

素晴らしいがしかし、当然ながらポールのベースとは違う。
とても整然としてまっすぐで、無駄な音がないから。

ポール・マッカートニーのベースは、「整然としてまっすぐで、無駄な音がない」の逆。
そうか、リンゴ・スターのドラムも同じだ。
無駄って言ったら変なんだけど、市販のスコアに書いてない余計な音が山ほど入っている。
とくに「Everybody's Got Something ……」には。
大根にたとえると(!?)、ビートルズの方の音は表面がツルッ、スベッとしていない。
ヒゲ根がピンピン飛び出ている。そんな感じ。(伝わる?)


同曲は、サビ(?)が3回繰り返される。
そのコードDの部分、ヒゲ根を付けずにフレーズを弾くと
「レッレッレッレッレッレッレッレッ/レラ、レラ、レラ、レラ」でOK。

例えばこの部分の後半で、ポールは「レ」の音をただ「レ」とは弾かない。
「レ」を終点として、思いっきり「ブィン」とスライドして遊んでる。
「ブィンラ、ブィンラ、ブィラブィンッッッレッ」みたいなことをしている。
で、3回とも違う弾き方でバリエーションをつけている。
この箇所、ギター&ドラムがシンプルで、まるでベースソロみたいに
なっている……ことに、今ごろ気がつく(^^;)。


この曲はバンドで演奏したら、気分が盛り上がって(笑)走りやすい。
だからポールのヒゲ根フレーズを完全にコピーのうえ原曲より速いテンポで弾くのはムリ。
っていうか、「ヒゲ根をたくさんつけてもリズムがブレないように弾く」のは至難の業。
遊びの音を入れるよりは、リズム安定の方が当然、優先されるでしょう。
となると、よほど腕に覚えがある人以外は
「レッレッレッレッレッレッレッレッ/レラ、レラ、レラ、レラ」で無難に弾くよりほかない、ってことか。

ビートルズの作品には、速すぎて困るような曲はあまりないような気がする。
むしろ時代柄かゆっくりめが多く、ゆっくりをキープするのが難しいような気が。
「Everybody's Got Something ……」でポールのベースを再現するためには、
他のバンドメンバーに少々ゆっくりめに演奏してもらわなければならないかも。

 ※余談。この曲のブレイクのリズムは、大変に難しい。
   3/4拍子 → 4/4拍子 → 3/4拍子 → 4/4拍子 の箇所が。
   変拍子オタク(?)としては、是非ともバンドでやってみたい曲である(^^;)。


●何を言いたいのかわからなくなってきましたが。
ビートルズのコピーバンドをするには、
遊びのある「ヒゲ根」フレーズを正確にコピーするよりも
音が多少減ってでもノリをキチンとマスターした方が似るのかも? 
(その方が、フレーズを全部そっくりそのまま似せようとしてノリがコケるよりも
カッコ良いのかもだなぁ……)と、上記2例を聞いて思ったのでした。

「ノリをコピーする」というのは、「フレーズをそっくりコピーする」よりも
数段難しい気がします(歌心がある人なら、案外簡単なのかもしれないけど……)
ポール・マッカートニーのノリを身につけたうえで、違うフレーズを弾くなんて……
シロウトには想像のつかんことです(^^;)。


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