'70年代、日本のロック

※この記事は、2010年12月31日に書いた記事を翌年になってアップしたものです（^^;）。


●2010年末、NHKの『ロック誕生 ～ニッポンRock40年～』再放送を、部分的に見た。
'70年代の日本のロックって、正直、知らない（^^;）。

世代が違う（？）のもあるけど、日本のロック黎明期のことは
世間的にあまり知られていない……ってこともないかいな。
'60年代アメリカの大規模野外イベントの代名詞は「ウッドストック」で、
日本で有名なフォークイベントは「つま恋フォークなんたら」で……って聞いたことはある。

けど、過去の日本で名だたるロックイベントは「郡山のワンステップなんたら……（1974年）」
……って言われても、初耳だもの。恥ずかしながら。
そのイベント、現代において他の二つほどは人口に膾炙されていないのでは……？

ということで'70年代の日本のロックには何の興味もなかったのだけど、聞いていて驚いた！
なんだ、これは!?


●全体の感想を言えば、ロックのリズムに日本語を乗せることは、
想像以上に難しくてセンスがいること……だったのね！
「今は当たり前に行われている」……みたいなことを言ってたけど、
ノリをそこまで厳密に考えて歌詞を作っているロックバンド、実はたくさんはいないかも……!?
（ユニコーンはその辺り、かなり考えていらっしゃると見える）

以下、個々のミュージシャンの感想。

・Charさんの若い頃を全く知らない（実は今年に入るまで名前しか知らなかった！）ワタクシですが、
今さら言うまでもなく大変な大御所であることを、初めて認識（^^;）。
若い頃からブッ飛んだノリの良さをお持ちだったと、古い映像にて知る。
アタマで考えてないね、ジョン・レノンと同じで、脊髄でギターを弾いてるよね（笑）。
今年はNHKの趣味講座、同BS番組のテーマ曲、この古い映像……と、なぜかCharさん尽くしだった気がする。ギター講座でレクチャーのあった「Smoky」って曲の、16ビート裏の「♪ンパッパッパ、ンパッパッパ……」が、未だつかめず三三七拍子（^^;）。この人、ホントにすごい人なんだな～、と実感させられた１年よ。
【追記】この約１年後、ワタクシはこの曲にハマり、１６ビート地獄に陥るのでした……（^^;）。


・んで、ワタクシが初めて聞いた洋楽（のノリの音楽）は、
「サイモン＆ガーファンクル」もしくは「ビートルズ」だとばっかり思っていたのだけど。否。

ゴダイゴだったのね～！　

うっすら知ってはいたけど、ベースとドラムのリズム隊が完全にロックの本場の方々。
そこにノリを合わせられる、達者なボーカルとギターとマツコデラッｋ　キーボード。
全然、日本のノリじゃない。
「銀河鉄道９９９」なんて、子ども心にシビれたもんな～。　歳がバレる～（^^;）。


・憂歌団の古いライブ映像、良かった～！
「パチンコ」って曲、知ってたけど、ライブの方が断然楽しいよね。

きちんと録音するより、客前でエネルギーをぶつける。それがロック……
みたいな話が、番組で出ていた気がする（うろ覚え）のだけど、それです、それ！

ロックだろうと何だろうと、ジャンルはどうでもいい。
整然とお直しがされていたりお約束ごとをなぞったりした演奏ではなく、
何らかのエネルギーを放出しているライブ演奏がステキ。
それを、憂歌団のライブ映像があらためて教えてくれた。
生き生きしている。最近の音楽番組では、ああいう演奏はなかなか聞けない気が……。



●これまでほとんど知らなかった、日本の'70年代ロック。
ロック……っていうか「歌謡曲・演歌その他、日本古来の音楽以外」と言った方がいいかな？
憂歌団なんて、ブルースだもんね。
ブルースと言いながらも上記番組ではジャズみたいにも聞こえ、
もうジャンル分けなんかどうでもよい気がしてきた……。

で、それらの音楽、思った以上に日本のノリから離れたサウンドが多かった。
まず洋楽の音のノリを完全コピーして、そこからいかに
日本語を乗せていくか……みたいな経緯をたどったみたい。

多くのバンドが、「洋楽ですか？」みたいなサウンドで、驚いた。
コンディション・グリーンっていう沖縄のバンドなんか、
「洋楽です」と言われたら「はい、そうですか」と信じちゃいそう。
番組では映像と音がまったく合っていなかったので
音だけ聞いていたんだけど、カッコよかった。
映像は「プロレスですか？　スイマーズですか？　安田大サーカスですか？」といった、
むくつけきお姿とコミカルなパフォーマンスで、ビックリなんだけど。音はカッコいかったよ。

そのような「洋楽、洋楽したロック」が多いように見える中で、
異彩を放つノリを聞かせてくれたバンドがあったので、
次回に続くような!?