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「Dig A Pony」 [ ・THE BEATLES]

●'70年代日本のロック、感想の続きを書くと言っておきながら、ちょい別の話題。
本日、NHKBS『どれみふぁワンダーランド』リサイクル#18(第18回の再放送)で
「Dig A Pony」を聞いてしまったので、そちらに目移りしちゃって(笑)。
この回の本放送、見てないわ~。リサイクル、ありがたや。

「Dig A Pony」
ビートルズが解散直前に行った、いわゆる「ルーフ・トップ・ライブ」で演奏された1曲。
あの~、ロンドンのオフィス街の一角でね、ビルの屋上でゲリラライブするっちゅう。

レット・イット・ビー

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2009/09/09
  • メディア: CD
アルバムの2曲目。


Let It Be [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD
映画『Let It Be』でも屋上ライブシーンで歌われているんですが……
え、公認DVDは発売されていないの!? 知らんかった~。

で、「Dig A Pony」がどうしたかというと、やっぱり「ノリ」が気になるのです……


「Dig A Pony」、この曲、大好きでね。
中学生の時に初めて聞いて、ここからロックが好きになったと言っても過言ではない。

長じてビートルズ「コピーバンドごっこ」をするようになったとき、
当然のように挑戦しました。ベースギターで。

……難しい(;_;)。

前奏のフレーズ、音数が多くてね。
楽譜なんか見てなくて、押さえるポジションが手探りのせいもあるけど……
手が小さいせいもあるけど……、音がスムーズにつながらないんだわ。
この前奏、ギターとベースがユニゾン。
弦楽器の皆さんで四苦八苦(笑)。でも好きな曲だから、楽しくてね。


●そんな、コピーするくらい大好きで何十回(?)も聞いた曲を、
「どれみふぁ……」でRAG FAIRが歌ってくれた~!
ジョンっぽく、あえて少し荒れ気味にメインをとる加藤さんも、素敵ね。
最初は、思わず一緒になって歌ったさ(笑)。

好きすぎて(笑)、番組終了直後に録画したのをもう1回聞いた。
ん? なんだろ、この伴奏の「違和感」。
手練れによる上手な演奏、原曲とどこが違うのでしょう?

今度は手持ちの原曲をじっくり聞き直し。
そしたらば。
リンゴ・スターのドラムが、実に理解しがたい息継ぎっぷりであるような。
難しかったのは弦楽器組だけじゃ、なかったんだね~!


●そこで思い出したのが、中学生の頃のこと。
「Dig A Pony」を聞いていて、リズム迷子になってたっけ(笑)。

ノリもグルーブも何も知らないから、スローな8分の6拍子だと思って……
思ってっていうか、何も考えず自然にそのように受けとって聞いてたのね。

んで、歌が始まってから「1,2,3,4,5,6……」って6拍子のノリで聞いていると、
曲の構成上、途中で3拍子が紛れた変拍子のような感覚になっちゃうのね。
で、「あれれ?」と。

なんで6拍子だと思っちゃったんだろう……その理由。
リンゴさん、基本的には「1,2,3,4,5,6……」で捉えたときの
「1」で右手の高いシンバル、「4」で左側のオープンハイハットとスネアを使用。
フレーズの頭は除いて、「4」のオープンハイハットが、一番強調されて聞こえる。
つまりパターンが一見、「1,2,3,,5,6」で一まとまりのように聞こえちゃう。

それが、変拍子に聞こえるところ(サビ前)で
「1,2,3,,5,6/,5,6/,5,6/1,2,3,,5,6/,5,6……」
みたいな強調の仕方になって、6拍子と思って聞くと肩すかしを食らうという……。
しかも1コーラス目・2コーラス目・間奏……によって、強調箇所が違って気まぐれだという……。
そのうえ、その拍の間のオカズ がワケのわからない感じで入って
小節がつながっているという……。

えぇ~、オカズはですね、裏拍にスネアがたくさん入っているところがあるみたい。

要するに、3拍子と受けとれば「たまに頭を強調しない小節がある」だけの話(?)。
「1,2,3/,2,3/,2,3/,2,3/1,2,3/,2,3/,2,3……」。
赤い「」だけオープンハイハットで強調、
」の裏拍部分にスネアが入っている。そんな感じ。
しかも「」のタイミングが、「1小節を均等に6等分した裏の拍」ではなくて、
つつつつつつ」に近い……ちょっと跳ねてるような???
※これは原曲を忠実に起こしたものではなく、「例えば」のイメージです。
 原曲で実際にどこが強調されているかは、各自ご確認くださいましね(^^;)。


しかし中学生のワタクシは、迷子になった。その理由は……
「3拍子なら、必ず頭を強調してほしい。6拍子なら6拍でひとまとまりであってほしい」
という、実に日本人らしい、しかも平板な拍子しか知らなかったから、と判明。
「中学生のワタクシが」って過去の話にしようとしてますが、今でも迷子(笑)。
ドラム、簡単な8ビートくらいなら叩けるけど、この曲はドラム再現、絶対ムリ(^^;)。



●さて、『どれみふぁ……』の「Dig A Pony」演奏に戻ってみると。
リンゴほど気まぐれ&複雑な拍の強調はしていないような?
そしてオカズが少ない。
何より「裏拍のスネア」が、リンゴほど多くないような?

何なら、「1,2,31,2,31,2,31,2,31,2,3……」って、
「3」と「1」の間にピシャッと仕切りが入っているような気すらする(^^;)。
,2,3……」の「」(裏拍スネア)が、極端に少ない……?

「どれみふぁ……」のドラムは、手数が整然と、実に整理されている?
その結果、あの「リズム迷子」になるような不安定な快感!? みたいなものが落ちちゃって、
聞きやすくてスッキリしすぎた気がしているような。
日本人としては多分そのノリが聞きやすくて、「正解」なのかな。

繰り返しになるけど、日本語の歌って1音に1字だけ割り振られることが多い。
だから楽器を演奏するときにも、その感覚で「間仕切り」を入れてしまう気がする。

英語の歌だと、1音に何音節も入っている。
「Dig A Pony」なんかその代表で、単語が、非常にズラズラと連なっている。
その「連なり感」が、リンゴのような「強調したりしなかったり、裏拍入れてつなげてみたり」という
演奏の仕方に関係あるのかしら……?? な~んて、勘ぐってみました。

逆に言うと、この曲をリンゴそっくりに叩きたい……と思った方は、
この強調の不規則さと3拍子における裏拍スネアを
徹底的に身体に染みこませるといいのかも!?
不規則さを身につけた結果が「上手」とは限らない気もするし……。 保証はいたしません(^^;)。


【11/01/16、追記】 一連の「ノリ」感想、ちょっと個人的偏見が強いかな、と反省
気をつけて聞くようにしたら、日本人でも見事な裏拍リズムを叩いている人、
実にたくさんいることに気がつきまして(^^;)。

ビートルズの屋上ライブバージョン(20代の彼らの、勢いにまかせた演奏)と
日本のスタジオミュージシャン(ベテラン、手慣れて落ち着いた演奏)とを
比べたこと自体に、無理があったかな、と f(^^;)。
ビートルズの活躍した'60~'70年代って、結構音が雑だということもわかったし。
その「雑」がおもしろかったり、味わいだったりするのですが、
それはまた別記事ででも……



●……それにしても「Dig A Pony」、なんて難しいノリなんだろう!
歌だって「セレブレイト」「ペネトゥレイト」「シンジケイト」が出てくる辺りやサビ、
日本人にとっては早口言葉みたいなもんだからね。
ものすごく練習しないと歌いにくいです。

そうか、歌も単語を省略している(日本人には聞き取りづらい)ところと
強調しているところと、波が大きいよ。
この曲のドラムを叩きたかったら、まず歌を覚えて
それに合わせて強調箇所を叩くと良いのかも……!?

シロウトですから、ホントはどうなんだか、サッパリわかりませんけど(^^;)。






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