裏拍コンプレックス(「どれみふぁ……」感想) [ ・どれみふぁワンダーランド]
●こんにちは。昨夜3次会でタンバリンの打ち所が悪く、左手にアザを作った「へなちょこ」です(笑)。
そんな話はどうでもよくて、昨日のNHK「どれみふぁワンダーランド」(第33回)での興味深いトークについて。
今年のマイブーム、しかし全然よくわからない「グルーブ」がテーマ。
(大幅に改行、下の方に記事があります)
RAG FAIR礼央さんの「裏拍文化コンプレックス」が、話の発端。
確かに、日本人は「裏拍」が取りにくい。
海外のロックやポップスetc.を演奏するとき、「8ビート」ではなく「4拍子」になってしまい、「どこか違う」ことになりやすい。※関連記事!? 礼央さんは「裏拍文化で育ちたかった」みたいなことを。
「でも……」とアキラさんがおっしゃるのです。
●アキラさんは、「ノリ」の違いをわかりやすく解説してくださいました。
例えばワルツのノリを考えると。日本人だったら
「ズンチャッチャー/ズンチャッチャー……」
1, 2, 3, 1, 2, 3,
と、均等に3等分して表拍だけを捉える。
これが本場ウィーンのオーケストラになると、
「ズチャッッッチャ/ズチャッッッチャ……」
?,?,?,?,?,?/?,?,?,?,?,?
と、均等ではなく、跳ねる(?)。拍が均等ではない。確かにそういう演奏、聞いたことがある気がする。
で、そうしたノリが身体に染みついているから、特別な練習をしなくてもピッタリとそろう……んだそうな。
で、私たち日本人に染みついているリズムというと……
「ジャン! ダダッダラ、ダダダラリララン……」 って書くと、何のことやらですが(^^;)、
「ソ! ♭ミソッミレ、ドドドレミレドー……」
みたいな、ノリと旋律を想像してみてください。
こんな風に表拍を強調した、要は演歌ノリである、と。そうか、演歌のリズムか~! 実際RAG FAIRの皆さんも、このノリにピッタリ合わせることができていました。
アキラさんは、裏拍文化にコンプレックスを持つだけでなく、表拍(文化)の良いところを伸ばす切り口もあるのでは、みたいなことをRAG FAIRさんたちに言いました。
●そーなんだよねー。
ロックやポップスのリズムっていうのは、欧米から来たもの。元々染みついているリズムを置いといて欧米のリズムをマネしようとするから、苦労もあるし、「できる人にしかできない」ことになっちゃうし、コンプレックスも生じる。
今や8ビートどころか、黒人のリズムと思われるヒップホップが隆盛。だけど、ヒップホップのリズムが身体に染みついた日本人が、どれほどいるか。一握りの人は体得しているかもしれないけど、やっぱり「マネ」にしかならないのね。
海外の文化を上手に取り入れるのが、私たち日本人の特技(!?)。古くは漢字だって外国のもの、それを今もこうして使っているんだもんね。うまく取り入れるのはいい。けど、外国の人そのものになるのは、無理がある。
だったら、原点回帰というか……。元々染みついている日本のリズムをカッコよく聞かせる……のも、自然だし独創的だし創造的で新しいじゃないの?
……と、アキラさんがRAG FAIRさんたちに宿題を課した……ようにも聞こえたのでした。
「古く聞こえる演歌」とは別の、ブラボーな「表拍音楽」、聞いてみたくなりました♪
●「表拍音楽」ということで、大好きな音楽グループを二つ連想。
一つは、「たま」。
「たま」は、しきりと「どこか懐かしい」と評されていた。その理由の一つは、「表拍ノリ」だったからなのね! そうでないロック作品もあるのだけど。
特にギターの知久さんには「おるがん」だの「金魚鉢」だの……数々の表拍作品(笑)が。で、それを聞いていると何とも懐かしい気持ちになるのね。演歌とも民謡とも違うのに、実に「日本的」で。
もう一つは……ユニコーン(笑)。
あんなにロックの8ビートを体得した洋楽ノリの皆さま。けど、問題作(笑)「川西五〇数え唄」では、見事な原点回帰! あれは「新しい切り口」というよりは、「日本のリズムの王道中の王道」でしたけどね(^^;)。もみ手の手拍子(笑)も、ピッタリそろってたよね。表拍文化も裏拍文化もマスターしているバンド、ってわけだ(笑)。
幅広く音楽を聞かないので、今のところ例はこれくらいしか思いつかない(^^;)。
アキラさんが言いたかったのは、裏拍ばっかりカッコイイって思うことないじゃない、他にも音楽はいろいろあるんだよ、だから自分たちの身に染みついた「資源」(笑)を生かす方向もあるんじゃないのかな? ……ということではないかと思いました。
ド演歌でも民謡でも童謡でもないのに(いや、それらでもいいんだけど)表拍でカッコよく聞かせてくれる音楽、待望します!(笑) そういえば、同番組でだいぶ前に野坂昭如さんの「黒の舟歌」やってたね。それまでとあまりに雰囲気が違う曲で驚いたんだけど、もしや狙いは「表拍」のカッコ良さの再発見、か!?
昨日(第33回)のは個人的に、RAG FAIRさんにもう一つ 見 聴きどころ(?)が……?
そのうち別記事にしようと思います♪
そんな話はどうでもよくて、昨日のNHK「どれみふぁワンダーランド」(第33回)での興味深いトークについて。
今年のマイブーム、しかし全然よくわからない「グルーブ」がテーマ。
(大幅に改行、下の方に記事があります)
RAG FAIR礼央さんの「裏拍文化コンプレックス」が、話の発端。
確かに、日本人は「裏拍」が取りにくい。
海外のロックやポップスetc.を演奏するとき、「8ビート」ではなく「4拍子」になってしまい、「どこか違う」ことになりやすい。※関連記事!? 礼央さんは「裏拍文化で育ちたかった」みたいなことを。
「でも……」とアキラさんがおっしゃるのです。
●アキラさんは、「ノリ」の違いをわかりやすく解説してくださいました。
例えばワルツのノリを考えると。日本人だったら
「ズンチャッチャー/ズンチャッチャー……」
1, 2, 3, 1, 2, 3,
と、均等に3等分して表拍だけを捉える。
これが本場ウィーンのオーケストラになると、
「ズチャッッッチャ/ズチャッッッチャ……」
?,?,?,?,?,?/?,?,?,?,?,?
と、均等ではなく、跳ねる(?)。拍が均等ではない。確かにそういう演奏、聞いたことがある気がする。
で、そうしたノリが身体に染みついているから、特別な練習をしなくてもピッタリとそろう……んだそうな。
で、私たち日本人に染みついているリズムというと……
「ジャン! ダダッダラ、ダダダラリララン……」 って書くと、何のことやらですが(^^;)、
「ソ! ♭ミソッミレ、ドドドレミレドー……」
みたいな、ノリと旋律を想像してみてください。
こんな風に表拍を強調した、要は演歌ノリである、と。そうか、演歌のリズムか~! 実際RAG FAIRの皆さんも、このノリにピッタリ合わせることができていました。
アキラさんは、裏拍文化にコンプレックスを持つだけでなく、表拍(文化)の良いところを伸ばす切り口もあるのでは、みたいなことをRAG FAIRさんたちに言いました。
●そーなんだよねー。
ロックやポップスのリズムっていうのは、欧米から来たもの。元々染みついているリズムを置いといて欧米のリズムをマネしようとするから、苦労もあるし、「できる人にしかできない」ことになっちゃうし、コンプレックスも生じる。
今や8ビートどころか、黒人のリズムと思われるヒップホップが隆盛。だけど、ヒップホップのリズムが身体に染みついた日本人が、どれほどいるか。一握りの人は体得しているかもしれないけど、やっぱり「マネ」にしかならないのね。
海外の文化を上手に取り入れるのが、私たち日本人の特技(!?)。古くは漢字だって外国のもの、それを今もこうして使っているんだもんね。うまく取り入れるのはいい。けど、外国の人そのものになるのは、無理がある。
だったら、原点回帰というか……。元々染みついている日本のリズムをカッコよく聞かせる……のも、自然だし独創的だし創造的で新しいじゃないの?
……と、アキラさんがRAG FAIRさんたちに宿題を課した……ようにも聞こえたのでした。
「古く聞こえる演歌」とは別の、ブラボーな「表拍音楽」、聞いてみたくなりました♪
●「表拍音楽」ということで、大好きな音楽グループを二つ連想。
一つは、「たま」。
「たま」は、しきりと「どこか懐かしい」と評されていた。その理由の一つは、「表拍ノリ」だったからなのね! そうでないロック作品もあるのだけど。
特にギターの知久さんには「おるがん」だの「金魚鉢」だの……数々の表拍作品(笑)が。で、それを聞いていると何とも懐かしい気持ちになるのね。演歌とも民謡とも違うのに、実に「日本的」で。
もう一つは……ユニコーン(笑)。
あんなにロックの8ビートを体得した洋楽ノリの皆さま。けど、問題作(笑)「川西五〇数え唄」では、見事な原点回帰! あれは「新しい切り口」というよりは、「日本のリズムの王道中の王道」でしたけどね(^^;)。もみ手の手拍子(笑)も、ピッタリそろってたよね。表拍文化も裏拍文化もマスターしているバンド、ってわけだ(笑)。
幅広く音楽を聞かないので、今のところ例はこれくらいしか思いつかない(^^;)。
アキラさんが言いたかったのは、裏拍ばっかりカッコイイって思うことないじゃない、他にも音楽はいろいろあるんだよ、だから自分たちの身に染みついた「資源」(笑)を生かす方向もあるんじゃないのかな? ……ということではないかと思いました。
ド演歌でも民謡でも童謡でもないのに(いや、それらでもいいんだけど)表拍でカッコよく聞かせてくれる音楽、待望します!(笑) そういえば、同番組でだいぶ前に野坂昭如さんの「黒の舟歌」やってたね。それまでとあまりに雰囲気が違う曲で驚いたんだけど、もしや狙いは「表拍」のカッコ良さの再発見、か!?
昨日(第33回)のは個人的に、RAG FAIRさんにもう一つ
そのうち別記事にしようと思います♪
演歌は表ノリじゃないですよ
子音ではなく、母音を響かせるんで
よおさあくうわあ きいおおきいるう
母音を響かせてるのは裏ノリです
日本語は表拍で発音する言葉なんで
演歌は日本の文化じゃないって事がわかります
演歌は日本の心じゃないです
by お名前(必須) (2017-03-19 22:09)
>お名前(必須)さん
コメント、ありがとうございます!
この記事に書いてあるのは「どれみふぁワンダーランド」という番組で言っていたことで、詳細は忘れましたがたぶん演歌の「バック演奏」のノリが表ノリだ、というお話だったのではないかと思います。
おっしゃるとおり、日本の歌のノリは確かにひとことでは言いきれない……と復興応援ソング「花は咲く」の日本民謡風歌唱を聞いて思いました。ワタシも「ノリ」についてわかっているわけではないのですが関連記事にしてありますので、よろしかったらご覧ください。
http://henatyoko.blog.so-net.ne.jp/2013-11-22-1
by Take_It_Easy (2017-03-21 07:41)