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「熱海の捜査官」、深読みアワー(解なし) [★映画・ドラマ・テレビ]

前にも書いたけど、先週金曜日(2010年9月17日)に最終回を迎えた、
テレビ朝日系ドラマ「熱海の捜査官」について、再び。
謎がたくさんありすぎて、終わっても何も解決していない(笑)。
やはり気になってしまい、思わず公式サイト掲示板をのぞくと……。

 「なるほど、大体わかりましたよ」

いや、謎の答えはちっともわからないんですが、このドラマの楽しみ方が。

このドラマは、謎解きを見せてくれるドラマなどではない。
全8回の「クイズ出題」ドラマ、これから謎を解くのが視聴者の役目、なのですよ(笑)。

どんなクイズかというと、

「星崎さんはどこから来たのか 星崎さんは何者なのか 星崎さんはどこへ行くのか」
(北島さんもね)

出題が終わったので、公式掲示板に「解」がババーッと出てきている段階。
私のような飲み込みの悪い者は、解を出す前に放り出したくなるんだけど(^^;)。

漠然とドラマのイメージを抱えたまま「モヤモヤ」するもヨシ。
えぇ~とにかく、制作者による、実に「手の込んだ遊び」だと思って見るべし。

【再見するなら、こちら】
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2010年9月24日(金)まで公式サイトでプレゼント応募受付中! だそうです♪

※ドラマ「熱海の捜査官」と映画「マルホランド・ドライブ」をまだ見ていないという方は、以下を読まない方がよいかと……(ネタばらしに近いものがありますので。いや、解は無いんですけどね ^^; )









●公式サイトの掲示板にも著作権はありましょうから、
そこに書かれた内容をまるっと写すわけにはまいりませぬ。
一番良いのは公式掲示板を自分で丹念に読むことですけど、書き込みの量がとにかく多いのと、
一定期間後には残っていない可能性があるので困る……。

ので、掲示板に書かれた言葉を逆にたどって調べた結果を、以下に。
書き込みからわかったのは……。

「熱海の捜査官」には、何となく日本神話の用語がちりばめられていたということ。

 Wikipediaの「神産み」というページを「不気味だな……」と思いながら読み進めていくと、
 ドラマの登場人物やらシチュエーションやらと符合する言葉がチラチラ見られます。
 最初にこのことに気づかれた方の教養に、感服!

 日本神話の世界観は、ごく簡単に要約すると
 --------------------------------
 「神様の住む世界<高天原(たかまがはら)>」と
 「死者の住む世界<黄泉(よみ)の国>」の間に
 「通常人間の住む世界<中津国なかつくに)>」があって、
 黄泉の国と中津国が<黄泉比良坂(よもつひらさか)>でつながっている、と。

(想像図)
 101002_「日本神話の世界」図.gif
 --------------------------------
 ドラマと日本神話の関連は、番組放送直後に掲示板かツイッターで目撃しました。
 「消失したバスのナンバーが『43-92(よみのくに)』だった」
 「星崎と北島が乗っていた車は『72-92(なかつくに)』だった」と。
 ホントにそうだった! 気づいた方、スゴイ!

・んで、これも書き込みから学んだのですが、
 ドラマ中の「永遠の森学園」の住所「殯ノ宮(もがりのみや)」も、
 リンク先を見るとえらくオドロオドロしい意味合い……。

・だいたい、第1話を見直したら坂道で蛇川方庵が
 「ここは死者の国か!?」みたいなことを連呼してるし(^^;)。

以上から「南熱海は天国かもね?」説が、ホウボウで唱えられているわけです。
なるほど、重要なシーンでは坂道が非常に印象的に使われていたし、
そーゆー不思議世界を舞台にしていたと考えると、腑に落ちる部分があるような……?
符合する箇所はいろいろあるし……。

雰囲気だけは「大体わかりましたよ」!?

※掲示板では「中つ国」が「生きている人が天国に行く前段階の中間世界」みたいな解釈もあったような気がするのですが、少なくとも日本神話では「中津国」は生者の(普通の人々の)世界らしいような。「中津国」という言葉は、第1話で拾坂署長が「天国でも地獄でもない場所」くらいの軽い意味合いで口にし、「わからなかったらいいです」と言ったんでしたっけ? 今回も、署長=松重豊さんの演技、飄々としていて好きでした~(リンク先ご本人ブログの2010年3月頃から、同ドラマ収録舞台裏の記事がさりげなく登場してます♪ こんなのとか。SAPくんも早々ご登場♪)。

なんの推理も脈絡もなく申し上げるなら、
星崎さんは最後のシーンで「生まれ変わりに行った」ような気がするんですよ、何となく。
根拠はありませんが。そんな感じの笑みに見えて仕方がない。
第1話で、車で南熱海に入りながら「もう後戻りはできない」って言っていた以上、
元居たところに戻ったとは思えず……。
もろもろ、間違っていたらゴメンナサイ。

【10/10/02、追記】 ここまで「日本神話」に引っ張られてドラマを味わっていました。
しかしこれが本当に、「本筋(謎の解)」と関係あるのかどうか……? 
もしかしたら、大がかりだけど「単なる小ネタ」や
「単なる物語の雰囲気作りの小道具」の可能性すらあるでしょ? 
だいたい、車のナンバープレートに暗示されていた「黄泉の国」は日本神話だけど、
看板に書かれていた「天国」は西洋の考え方のような気もするし(正しくは不明ながら)。
制作者が「別にどっちでもいいよ」と言っているかのような不統一ぶり。

 → どっちにしろ何にしろ、人間の生死について描かれている……
   と「大体わかった」ら、もうOK?


考えれば考えるほど、ぬかるみにハマリます(笑)。
スルメのように、噛めば噛むほど味が出る。楽しい~っ♪
味は出てくるけど、解は出ませ~ん(^^;)。


●公式掲示板には、このドラマと「マルホランド・ドライブ」が似てるという声も。

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
それで、「あっ」と思ったのね。

同映画も、死が関わる何やらコワイ作品。しかも難解で、ちっともわからなかった。
けど、こちらにはネット上に ある程度ハッキリさせた解 
難解さを解きほぐしてくれるお見事な解釈が存在。
マルホランド・ドライブ  完全解読編
簡単に言うと、この映画は、並行して存在する二つの世界を
シーンをバラして描いている、とのこと。確か。数年前に読んだのでうろ覚え。

あ、なるほど。
「熱海の捜査官」最終話も、掲示板で皆さんが書かれているように
二つの世界(生者の世界と死者の世界? それとも現実世界と誰かの妄想世界?)が
並行して描かれている……と思うと、若干謎が減った……ような気になります(笑)。


皆さんの深読みもすごいけど、ここまで深読みさせるドラマっていうのもすごいよね!
深読みする人の数だけ、ストーリー(解)が存在しているような気すらします……。



【音楽を聞くなら、こちら】
熱海の捜査官 オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: バウンディ
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: CD
楽器「ダルシマー」風(?)の音色が奏でる、アップテンポなオープニングが結構好き。
坂口修さんという方の作品でしたか。
『天国へようこそ』のInstrumental Versionって、最終話のサンババージョン!? 
    ↑
確かではありませんが、どうも違うようです。憶測を書いてしまいゴメンナサイ。m(_ _)m
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