ユニコーンのグルーブ考 <ドラム編> [ ・ユニコーン関連]
●ユニコーンのグルーブについて考えてみよう!
……と、できもしない大花火を打ち上げてしまい、つまずいたのがドラム。
以下は、「現段階での個人的思考過程」いうことでご覧ください。
間違ってたら、ゴメンね~! (^^;)
これまで、川西さんのドラムに対して
「重厚感・全力疾走・ガテン系」というイメージを持って聞いていました。
「疾走」している感じがするということは、EBIくんと同じく「拍が前ノメリ」な刻み? と。
ところが、実際ドラムだけを注意深く聞いてみると、
むしろ一音一音は「ほんの少しわずかに後ろ寄り!?」感すら漂うような!?
これが、昔のライブ映像を見るとちょっと違うのよね。2009年2月26日の「Music Japan」で一瞬放送された、1989年かなにかの「ペケペケ」ドラムのタイミング、現在より前寄りなような。NHK教育『scola』でYMOが「グルーブは年齢によっても変わる」みたいに言ったの、このこと……でしょうか??
手と足とでやっていることが違うし、ドラムのアクセントの聞き分けがよくできないし、
「グルーブ」をどう捉えたらよいのか、いったん混乱(笑)。
ここで再び、NHK教育『scola』などからもらったヒントが登場。
(1)グルーブっていうのは、リズムのズレだけではなくて、
音の大きさ・強弱などでも変わる
(2)(演奏者が興奮しているときにテンポが)走るのって、気持ちがいい
(以上、同番組うろ覚え内容)
(2)' 川西さんのドラムは(気持ちよく)走る !?
(昨年発売の『bridge』原田さんインタビュー、うろ覚え)
川西ドラムについて考える際、拍を打つタイミングが前寄りか後ろ寄りかだけではなく
音の大きさ・強弱・走るかどうかも考える必要がありそうね?
●川西さんの話に入る前に、ここで「拍のタイミングが早い」ことと
「テンポが走る」ことの違いについて確認しなければなりますまい。
【タイミングが早い】
【テンポが走る】
「拍のタイミングが早い」だけだと、多分
上図のように「常にジャストタイミングより若干早い」ことになる。
例えばメトロノームよりは若干早いんだけど、音符と音符の間隔は一定を保っている。
では「走る」が、それとどう違うかというと。
拍と拍の間隔が、縮まっていく状態……ではないかと。
上図でいうと、音符の一つめと二つめの間、二つめと三つめの間が均等でなく、
曲が進むに従って間隔がドンドン狭くなっていくということ。
そうすると曲の始めと終わりではテンポが違ってきます。
余談。テンポが走っている演奏は、ノリがよく気持ちよい。しかし走りすぎる演奏は、あまり極端だと気持ちよく聞いていられない。「どこまで速度を上げるの!?」って、落ち着かないばかり。
そういう演奏、シロウトに多い。けどもプロは極端ではなく心地よく走る。膨大な経験の蓄積によって「心地よい走り」と「走りすぎ」の境界をわきまえているのがプロの演奏……なのかな?
ま、拍を打つタイミングが早いとどうしてもテンポも走りがちになるかもしれませんけど。
友人で「タイミングは早いけどテンポは走らない」人もいるので、一概には言えません(^^;)。
●以上を前提として川西さんのドラムを確認。
拍のタイミング(ノリ?)だけではなく、テンポと音色・音の強さも含めて見てみると……。
拍のタイミングはわずかに後ろめだけど、テンポが走る
のかも? だから「重たいのに疾走している」感じがするのかも?
ノリとしてはEBIくんよりむしろ民生さんに近いのだけど、
「走る」テンポ感がEBIくんに近いのかもね?
……というのが、一点。
例として、勤労ツアーDVD(横浜アリーナライブ)の「HELLO」を挙げておきたく。阿部くんのピアノ前奏から始まり、川西さんのドラムが入るや否や大幅テンポアップしてます。それが速すぎるかというとそうではなく、「曲に入り込んでいる感」を醸し出していて気持ちがよいのだけど。私見ながら。
二点目は、音色の問題。
ユニコーン(川西さん)の特にバスドラは、
並外れてパワフルなのかもね?
(根拠)
・川西さんの靴のサイズは、他のメンバーより大きく見える(原田さんブログの写真)
公式なメンバープロフで「27センチ」と判明
→ キック力も大きい可能性、大??(推測)
・川西さんのバスドラは、標準的なサイズより大きい(「兵庫慎司のロック走馬灯」)
同ブログによると、通常バスドラの直径(サイズ)は22インチ、
川西さんはデカイ音の出る26インチだそうで。← 自転車のタイヤ直径と同じ!!
TAMA社サイト(川西さん使用ドラムのメーカー)で確認可(※)。
→ 兵庫さんブログを読むと、使いこなすだけでも大変そうな……
・スネアドラムも、パワー重視?
ドラムのことはよくわかりませんが。TAMA社サイトに
川西さんのシグネチャースネアとやらが出ているそうじゃないですか。
それによると、「音の抜け」「パワー」「暖かみ」にこだわっておられる模様。
●……以上二点がユニコーンドラムの特色(のごく一部)と言えるのではないかと。
実際に耳で聞いても「炸裂感」が独特よね。
言葉に表すと、「パタパタ」ではなく「ドカドカ」。
パーンと花火が開いたときような、強くて華やかで迫力のある音色。
これがユニコーンのグルーブを考えるうえで非常に重要であることは、
疑う余地もありますまい。
ここまでの各メンバーのノリやら何やらをまとめて
ユニコーンのグルーブを考えると、どうなるのか。
思いのほか長文になってしまったので、次回に続きます
(果たして、まとまるのか!?)。
※ちなみに。楽器メーカーTAMA社のサイトに掲載されている、
「バスドラのインチ別、有名ミュージシャン使用台数」をザッと数えてみました。
(日本のミュージシャンのみ。延べ台数:一人で複数サイズ使用のケースもあり)
・20インチ……13台
・22インチ……36台
・24インチ……22台
・26インチ……5台
26インチのバスドラを使っているのは、川西さんをはじめ「ゆらゆら帝国」柴田一郎さん、「筋肉少女帯」長谷川浩二さん×2台、「The DUST'N BoNEZ」「THE SLUT BANKS」「KATAMALI」の満園英二さん……の4人だけでした。古田たかしさんは22インチ、迫力あるスカパラや氣志團、X-Japanでも24インチ。
あくまでも「TAMA社製ドラムを使っている」「日本で活躍中のドラマー」のうち「同サイトに数値が公表されている人」に限られたデータではありますが、ユニコーンのドラムの音がいかに少数派で規格外のところにあるか、実感できた気がします。
……と、できもしない大花火を打ち上げてしまい、つまずいたのがドラム。
以下は、「現段階での個人的思考過程」いうことでご覧ください。
間違ってたら、ゴメンね~! (^^;)
これまで、川西さんのドラムに対して
「重厚感・全力疾走・ガテン系」というイメージを持って聞いていました。
「疾走」している感じがするということは、EBIくんと同じく「拍が前ノメリ」な刻み? と。
ところが、実際ドラムだけを注意深く聞いてみると、
むしろ一音一音は「ほんの少しわずかに後ろ寄り!?」感すら漂うような!?
これが、昔のライブ映像を見るとちょっと違うのよね。2009年2月26日の「Music Japan」で一瞬放送された、1989年かなにかの「ペケペケ」ドラムのタイミング、現在より前寄りなような。NHK教育『scola』でYMOが「グルーブは年齢によっても変わる」みたいに言ったの、このこと……でしょうか??
手と足とでやっていることが違うし、ドラムのアクセントの聞き分けがよくできないし、
「グルーブ」をどう捉えたらよいのか、いったん混乱(笑)。
ここで再び、NHK教育『scola』などからもらったヒントが登場。
(1)グルーブっていうのは、リズムのズレだけではなくて、
音の大きさ・強弱などでも変わる
(2)(演奏者が興奮しているときにテンポが)走るのって、気持ちがいい
(以上、同番組うろ覚え内容)
(2)' 川西さんのドラムは(気持ちよく)走る !?
(昨年発売の『bridge』原田さんインタビュー、うろ覚え)
川西ドラムについて考える際、拍を打つタイミングが前寄りか後ろ寄りかだけではなく
音の大きさ・強弱・走るかどうかも考える必要がありそうね?
●川西さんの話に入る前に、ここで「拍のタイミングが早い」ことと
「テンポが走る」ことの違いについて確認しなければなりますまい。
【タイミングが早い】
【テンポが走る】
「拍のタイミングが早い」だけだと、多分
上図のように「常にジャストタイミングより若干早い」ことになる。
例えばメトロノームよりは若干早いんだけど、音符と音符の間隔は一定を保っている。
では「走る」が、それとどう違うかというと。
拍と拍の間隔が、縮まっていく状態……ではないかと。
上図でいうと、音符の一つめと二つめの間、二つめと三つめの間が均等でなく、
曲が進むに従って間隔がドンドン狭くなっていくということ。
そうすると曲の始めと終わりではテンポが違ってきます。
余談。テンポが走っている演奏は、ノリがよく気持ちよい。しかし走りすぎる演奏は、あまり極端だと気持ちよく聞いていられない。「どこまで速度を上げるの!?」って、落ち着かないばかり。
そういう演奏、シロウトに多い。けどもプロは極端ではなく心地よく走る。膨大な経験の蓄積によって「心地よい走り」と「走りすぎ」の境界をわきまえているのがプロの演奏……なのかな?
ま、拍を打つタイミングが早いとどうしてもテンポも走りがちになるかもしれませんけど。
友人で「タイミングは早いけどテンポは走らない」人もいるので、一概には言えません(^^;)。
●以上を前提として川西さんのドラムを確認。
拍のタイミング(ノリ?)だけではなく、テンポと音色・音の強さも含めて見てみると……。
拍のタイミングはわずかに後ろめだけど、テンポが走る
のかも? だから「重たいのに疾走している」感じがするのかも?
ノリとしてはEBIくんよりむしろ民生さんに近いのだけど、
「走る」テンポ感がEBIくんに近いのかもね?
……というのが、一点。
例として、勤労ツアーDVD(横浜アリーナライブ)の「HELLO」を挙げておきたく。阿部くんのピアノ前奏から始まり、川西さんのドラムが入るや否や大幅テンポアップしてます。それが速すぎるかというとそうではなく、「曲に入り込んでいる感」を醸し出していて気持ちがよいのだけど。私見ながら。
二点目は、音色の問題。
ユニコーン(川西さん)の特にバスドラは、
並外れてパワフルなのかもね?
(根拠)
・川西さんの靴のサイズは、他のメンバーより大きく見える(原田さんブログの写真)
公式なメンバープロフで「27センチ」と判明
→ キック力も大きい可能性、大??(推測)
・川西さんのバスドラは、標準的なサイズより大きい(「兵庫慎司のロック走馬灯」)
同ブログによると、通常バスドラの直径(サイズ)は22インチ、
川西さんはデカイ音の出る26インチだそうで。← 自転車のタイヤ直径と同じ!!
TAMA社サイト(川西さん使用ドラムのメーカー)で確認可(※)。
→ 兵庫さんブログを読むと、使いこなすだけでも大変そうな……
・スネアドラムも、パワー重視?
ドラムのことはよくわかりませんが。TAMA社サイトに
川西さんのシグネチャースネアとやらが出ているそうじゃないですか。
それによると、「音の抜け」「パワー」「暖かみ」にこだわっておられる模様。
●……以上二点がユニコーンドラムの特色(のごく一部)と言えるのではないかと。
実際に耳で聞いても「炸裂感」が独特よね。
言葉に表すと、「パタパタ」ではなく「ドカドカ」。
パーンと花火が開いたときような、強くて華やかで迫力のある音色。
これがユニコーンのグルーブを考えるうえで非常に重要であることは、
疑う余地もありますまい。
ここまでの各メンバーのノリやら何やらをまとめて
ユニコーンのグルーブを考えると、どうなるのか。
思いのほか長文になってしまったので、次回に続きます
(果たして、まとまるのか!?)。
※ちなみに。楽器メーカーTAMA社のサイトに掲載されている、
「バスドラのインチ別、有名ミュージシャン使用台数」をザッと数えてみました。
(日本のミュージシャンのみ。延べ台数:一人で複数サイズ使用のケースもあり)
・20インチ……13台
・22インチ……36台
・24インチ……22台
・26インチ……5台
26インチのバスドラを使っているのは、川西さんをはじめ「ゆらゆら帝国」柴田一郎さん、「筋肉少女帯」長谷川浩二さん×2台、「The DUST'N BoNEZ」「THE SLUT BANKS」「KATAMALI」の満園英二さん……の4人だけでした。古田たかしさんは22インチ、迫力あるスカパラや氣志團、X-Japanでも24インチ。
あくまでも「TAMA社製ドラムを使っている」「日本で活躍中のドラマー」のうち「同サイトに数値が公表されている人」に限られたデータではありますが、ユニコーンのドラムの音がいかに少数派で規格外のところにあるか、実感できた気がします。
MOVIE12/UNICORN TOUR 2009 蘇える勤労 [DVD]
- 出版社/メーカー: KRE
- メディア: DVD
2010-08-02 17:24
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