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『UC100W』発売五日後の感想 [ ・ユニコーン関連]

●以下、どうでもよい独り言。

今作に関するインタビューを読んで、改めて聴いて、思うことなど。

※今日、出勤日だったんだけど仕事作業の途中でうろ覚え「TYT」が脳内再生され、心の中で泣いておりました。EBIくんの心情を思うと、ねえ……(T_T)。そのあと意外にも「M&W」の美しい余韻が芋づる式に出てきて。この2曲が現在「刺さっている」みたい。あと、これまた意外にもまだあまり聞き込んでいない「4EAE」のエンディングのイメージもボンヤリと。ただ、まだ一音一音ハッキリ覚えたわけではないので、「正しくはどんな音だっけ?」と聴き直ししたくてたまらない1日だったのでした(^^;)。


まず、今回のアルバムに感じていた「熱量」というか、これまでのアルバムとのテンションの違い(?)について。

公式インタビュー(https://www.unicorn.jp/special/100th/interview2/)から、今回のレコーディング状況について抜粋。
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ABEDON
・制作の日数は、通常より少ないですよ。
・ダラダラやるより効率がいい。
・時間があると変な欲が出るけど、今回はやることで精一杯だっていうのがある

川西 
・もし期限がなかったら、「これでいいんだろうか?」ってずっと思い続けるもん。
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……ここから、今回のアルバムに個人的に感じていた「熱量」は、実は「短期集中」のエネルギー……だったのかなぁ? と推測。短期間だったからこその「熱いうち、できたてホヤホヤ」感が音に出ているのかな? と。

ずいぶん時間をかけたらしい『ゅ-1314』のレコーディングに関するエピソードと比べるとね……。
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今回の「ゅ 13-14」のレコーディングは、(中略)かなり時間に余裕を持ったスケジュールで行いました。(中略)時間に余裕のある分、制作もその時その時のノリで、何度も録り直したり、差し替えたり、はたまたメンバーが家で録り直してきたり(後略)
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(「宮ちゃん教えて3.0」027.「クレジット、どうしてないの??」より抜粋。マネージャー毛利さんの証言。改行は当ブログにより変更)

これを読むに、ユニコーンさんたちは時間があったらとことん「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤する様子がうかがえます。それ、レコーディング期間がわずか2週間だった今回とは、明らかに対照的なレコーディングよね。『ゅ-1314』のときは、じっくり「素材を削ったり磨いたりしていった」感じ? より凝りまくった音作りになったでしょうし、とがった部分は丸っこくまろやかになりそうだよね?

それに比べると、今回は恐らく「素材をほぼそのまま出しました」くらいの勢いがあるわけで(もっともユニコーンのことだから、絶対に「そのまま」ではない……そのままっていうのは「MOVIE37」でチラ聴きできる「BLUES」のデモ曲ギター1本だけ……とか、そのくらいだと思うんでw)。「そのまま」は言いすぎだけど、デモを公開してから長いこと置いては、いないのでは(『UC100V』から出し続けていた曲は多少、猶予期間があったか?)。

どっちが良い悪いって話ではなく。だって音楽には「これが正解」っていうのはないから。熟成させた音楽とライブ感ある音楽と、どっちもあっていいよね(^^)。好みの問題でしょう。

個人的には、いつも磨きすぎなくらい磨いて「完成した」(ミスが一音もないとか、ピッチやテンポが完璧に整えてあるとか)音しか聴かせてくれないミュージシャンよりは、「そういう、いろいろ」を聴かせてくれる方が好き♪ 

ユニコーンが完成していない……って言っているわけでは決してなくって。とてもハイレベルな演奏を緻密に積み重ねている人たちなのは間違いない。ただ、うっかり間違った箇所も「そっちの方が面白いから」とか「戒めに(笑)」って残す。キッチリ作り込んだ感は、極力表に出さない感じ? 最近とくに「ライブ感」みたいなものを大事にしている気がして。

ピカピカに磨き尽くした泥団子みたいな、一点の歪みも荒れもないような音楽……とは、少し違う気が(個人的にピカピカ泥団子みたいな音楽はつまらなくて)。そんな意味で貴重な存在だな、と惚れ直し(*´艸`)。現在のミュージックシーンは「キレキレイに整えすぎている」と思ってます(^^;)。あくまでも「演奏技術が高いうえで」だけど、録音は少し粗いくらいの生身の音の方が、個性が感じられて私は楽しい♪


ま、単に「レコーディングの期間が違うと音の感触まで変わるのね~?」と個人が感じている……ってだけの話(^^;)。



●長々失礼、もう少し言いたいことがあってね(^^;)。

下手の横好きでユニコーン作品のコードとりをしていると、何かと気づくことがあって(弾いてみないと気づけない ^^; )。

電大組の作品は自然な(定番)コード進行、民&ABEDONの作品はある意味へそ曲がりなコード使いが多い。へそ曲がりって、言葉がよくないけど「普通こう行くのが定石だけど、意地でもそのコードは使ってやるものか」的な「ベタ」嫌いというか(笑)。

・そのわりには(?)、全体的に7th(セブンス)コードが少ない
当方の聞き落とし……の可能性もあるけど(笑)。意外に「テンションなしコード」が多かったりする。これは解散前の作品もそうなんだけど。※7thコードっていうのは、簡単なのにちょっとだけ素直じゃなくワルっぽく聴かせる和音で。それがロックやブルースでは非常に多い。けど、ユニコーンにおいては意外なくらい少ないのですよ。あ、「へそ曲がり」をやった結果、定石の7thが少なくなってる……のか?

曲進行が難しい、覚えられない(笑)。
これは……CDデッキが壊れ気味なため今回まだあまり聞き込んでいないせいもあるけど……今作はとくに、すんなり覚えられない。単に当方が年くってて、曲が覚えられなくなっているだけでせうか……(^^;)。

・(よって)観賞用の作品である……かも!?
(フツーは鑑賞がメインですよねスミマセンw 当方はコピーバンドやコード採りにも関心があり、そーゆー「演奏できるかどうか」目線でも作品を聴いてしまうので ^^; )。
馴染みのライブハウスには、ユニコーンのコピーをする猛者がいっぱい、いらっさる。けど、アルバム『ゅ-1314』くらいから、最新作をコピーorカバーしようって人が減っている気がするの。なぜかって? 「実験的すぎてor技術が高すぎて、再現が難しい」から。ビートルズで例えると「I'm A Warlus」くらいの難解さを感じます、今作は(笑)。

いや、そりゃユニコーンの曲は解散前から「実験的」だったり「技術が高すぎ」たりはしています(笑)。演奏初心者はコピーするのも四苦八苦ですわ(^^;)。でも、上手な人がサポートしてくれたら何とか曲になるような編成……の作品が、まだ多いのね。

けど最近の作品……とくに今作は、コピーしようとしても原曲通りの再現はムリ! って思う曲が多い。

どーしてかというと、ひとつには「ユニコーンが、ユニコーンのノリで、ユニコーンの音や声で」演奏しないとサマにならない曲が多いから。歌い方とかがバリエーションに富んでいて、真似するのがまず難しいし、真似しなくて魅力的に聴かせるのも、おそらくかなり難しい(^^;)。

もうひとつには、ABEDONが斬新な楽器にチャレンジしているから。『UC100V』では「ROLI」、『UC100W』では「モジュラー」? ちょっと検索したところ、後者なんかとても楽器とは思えない器械感(笑)。コードとツマミだけがついた器械の画像が出てくる。鍵盤がないの!? アナログで、シンセで、音がグラデーションで変わってくみたいな器械? よくわかんないんだけど。

これらが出す音をフツーのキーボードで再現するのって、考えただけで難しそう(笑)。でも、この音が入っていないと多分、曲が締まらないと思う。

どこかのパートが欠けた締まらないセッションは、しょっちゅうやってる(笑)。けど、今回の例えば「M&W」とか「D-D-D-,Z-Z-Z-」では、「モジュラー」とやらを抜いたら曲に空白ができるもんね? 代わりに何で音を入れる? 入れられる人がいる? 入れないでドラムだけ鳴らす……?

……とか考えると、シロウトにはコピー演奏を成立させるのが不可能な域に至っている気がする……。これが前述の「観賞用」の意味ね(^^;)。


シロウトどころか、ユニコーンさんご自身だってライブではこれらの曲をそんなには演奏しないんじゃない!? などと(失礼ながら)思っていたんだけど。

2019年10月5日に再開した「かつしかシンフォニーヒルズ」公演では、当アルバムからたくさん演奏したみたいね!?
  ↓
(関連記事)
https://natalie.mu/music/news/350442

(ネタバレセトリ記事)
https://www.livefans.jp/events/1070384
※これがホントなら、今作から8曲もライブ演奏してまする! ライブで演奏しなかったのは「TYT」「BLUES」「D-D-D-, Z-Z-Z-」だけ!?

すごいなー、ユニコーン……レコーディング時にライブ前提で編成も練り上げているとはいえ……! ビートルズでさえ「実験的作品」はライブ演奏しなかったのに!(笑)


かなり実験的な『UC100W』の曲をライブで聴いたらどんな感じになるのかしら(DVD化、切望!)。……と思うのと同時に、個人的にはしかし、「365っか~い!」に参加できて……ほんの一瞬の間のセットリストに立ち会えて……ヨカッタ(≧▽≦)♪ とか思ったり。

クセが強い『UC100V』と『UC100W』の曲を全部合わせてライブしたら、すんごい楽しいライブになりそうな? 武道館辺りで、合わせ技をやらないかしらね? ……そんな妄想がモワモワ浮かんでいる五日後、なのでしたwww


どうでもいいけど、本日の「刺さり」曲は「D-D-D-,Z-Z-Z-」。別記事で「苦手だ」と書いた曲ほど、今回はハマってます(^^;)。



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