「晴天ナリ」の…… [ ・ユニコーン関連]
●今さらですが。
先日買い物に出掛けたとき、とあるショップの有線でユニコーン「晴天ナリ」を倍速にしたような洋楽を聴いたので、この曲の話を（笑）。
「この曲はもしや……」オマージュの集合体なんではないかと思い、その要素を列挙してみたくなりました♪
※この曲が大好きな方は、もしかしたらお気を悪くされるかもしれないので、以下は読まないでくださいね☆
私もこの曲は聴いていてハモリが気持ちが良いし、「ファンとして」「ユニコーンの作品をより知るために」を意図して書くつもりなのですが、ネット上ではどうも、フレーズが似ているだけで単純に「盗作」「パクリ」という汚名を着せられるようですので……
違うんだよ、ユニコーンのはオマージュだよ！
と、声を大にして前置きしておきます。
※ビートルズだって、同時代のビーチボーイズを真似した曲を作ってふざけていたんだからね( ´艸｀)。あれはオマージュじゃなくて皮肉だったみたいだけど（笑）。 レゲエミュージックの件で触れたけど、レゲエの神様ボブ・マーリーだって、おそらくポール・サイモンにインスパイアされてという記述はどこにも見たことがないですけど(^^;)、有名曲「I Shot The Sheriff」を作ったんではないか？ と思われ、かつ、それにインスパイアされてブッカーT.さんが「Jamaica Song」を作ったりしています（それも推測でしかないんですけど ^^;）からね。
ユニコーンに関しては、ロック音楽界における定番のお遊び・おふざけと捉えるのが穏当です。
もっとも、あるミュージシャンが「自分たちと同等か、よりビッグネームの」人のフレーズを取り入れたときは「オマージュね(^^)」「よほど好きなのね(^^)」「いろいろ聴いているのね(^^)」と微笑ましく感じるけど、逆の場合……有名なミュージシャンが「インディーズの」「今のところ名前が知られていない」「自分とまったく関係のない」ミュージシャンのフレーズを取り入れた場合……は、私も「それは悪質な盗用（もしくはオリジナリティーのない人の姑息な手段）だ！」と感じましたです。なんでも「オマージュ」という言葉で済ませられるものではない、と個人的に考えています。
●では、「晴天ナリ」の素因数分解をww
・前奏：Oasis「Don’t Look Back In Anger」
「晴天……」は多分キーが「G」、オアシスは「D」かな？ ピアノが分散和音を弾いて、そこにギター・ドラムとかぶさっていくのが共通。違うキーなのに、よく同じ雰囲気が出せたね♪ ってところです(^^)。次の「歌い出し」箇所も、この曲を意識したと思った方が自然かな？
・歌い出し：Oasis「Wonderwall」
ネット上で似ていると取り上げられていた曲。正直、これを聴いたとき「似てるかぁ？」と思いましたが（笑）。「晴天……」はメジャーコードだし、同曲はマイナーコードだし。しいていうなら、出だしが階名でいうと「レドレー、ドレドレー……」と隣り合った２音の連続で、３音目を伸ばす……という形は共通しています（ああ、無粋な解説……！）。
・Bメロ：？「？」
ここが、今回聴いた「倍速の洋楽」部分。３小節ぐらい似ていたけど、４小節目は違っていたと思います（笑）。原典はまったく不明だけど、かなりチャカチャカ速いテンポから、多分わりと最近の曲じゃないかと。もしかしたら、洋楽の方が「晴天ナリ」にインスパイアされて後から作られた可能性だってありますね（笑）。
・サビ：Oasis「Don’t Look Back In Anger」
これは、auのCMに使われていて「アッ」と思いました（笑）。似ているのは「出だし音を伸ばすこと」だけ、なんです。が、Oasisのサビを聴きながら「晴天……」が途中まで歌えます。なぜなら、両者ともコード進行が途中まで「禁断のカノン進行」だから！ ユニコーンの方が、最後の方でコードをよりひねくっていじってあります。
・サビの締め：John Lennon「Imagine」
４回繰り返すところ。「Imagine」サビのコード進行と重ねられます。原曲のキーを「１度」として、「４度→５度→１度→３度」を繰り返す。キー「C」の曲だとすると、「F→G→C→E」。この「３度」が、両曲共通で独特の、キュンと来る響きになるのよねー(^^)。
「晴天ナリ」の作曲者は、ユニコーンのABEDON。
ABEDONの名誉のために言っておくと、彼は昔からオリジナルで非常に美しいメロディーを紡ぎ出す方。この曲以外では……っていうか「遊ぶ！ と決めた曲」以外では、ホントに無茶なコード進行に優美なメロディーを乗せる（笑）、みたいな離れ業的オリジナリティーを発揮しておいでです。
なので、わかりやすくいうと、この曲は民生さんがPUFFYに提供した、ビートルズてんこ盛り曲「これが私の生きる道」みたいな、お遊びに徹した曲だと考えるとよいかと。わざとなのよ、わざと。
上から３曲目はどっちが先かよくわからないけど、それ以外は恐らく（作曲当時の）ご自分の好きな曲を、これでもかと盛り込んだのではないでしょうか。
よく考えてみてください、「似てるけど違う」フレーズを作るのって音楽的な素養が十分にないと結構大変だし、それをいくつもいくつもつなげたのに自然に聞こえるようにするのだって、非常に面倒くさい作業です。
でも奥田さんやABEDONさんは、おそらくそれを「パズルのように」楽しんでいるんじゃないかな。好きなものと好きなものが融合できたとき、パズルが完成したかのような喜びや達成感があるんじゃないかと想像できます。
●実に無粋な分解をしてみて、「あら？」と気づいたこと。それはABEDONの音楽的な趣味嗜好。
同じくユニコーンの奥田民生さんは、昔から一貫して「ビートルズ好き」を公言してはばからない。オリジナル曲でビートルズの演奏をモノマネしてしまうくらい。あれは私の中では名作の一つです♪
※ビートルズが乗り移ったがごとき（笑）オリジナル曲「リー！リー！リー！」収録。
でもABEDONは一見、そこまで「ビートルフリーク」の印象はないのね、インタビュー等の発言をチラ見する限りは。
なかったけど……この曲で下敷きにしていると言っても過言ではない（笑）Oasisも、実は大のビートルフリークで。音楽的にもちょっとビートルズ風味だし、MV（ミュージックビデオ）なんか見たら、まるっきりジョン・レノンの丸メガネサングラスで映ってるし。
んで、この曲の最後がジョンの代表曲（？）「Imagine」……とくれば、「ああ、ABEDONも実はビートルズ的な音楽（それもジョン系統）がお嫌いではないのね（笑）」と気づかされます。
ジョンの曲だっていろいろあるけど、一番有名でみんなが知っている曲からコードを選んでオマージュしていますからね。
ということは、「晴天ナリ」はABEDONの「自分もそれなりにビートルズ的な音楽が好きなんですよ。でもビートルズそのものじゃなくて、その周辺からカッコイイ箇所を集めてみました♪」というメッセージが詰まっている……と、私は感じました♪
そういえば、ソロのアルバムジャケットか何かで、ジョン風の丸メガネをかけていたかも？
なんだー、ジョンが好きなんじゃん（ニヤニヤ）……というのが、オマージュ作品の正しい（？）楽しみ方の一つなんじゃないかと、勝手に思っています（笑）。
●世間で、よく「パクリだ！」「盗作だ！」と騒ぐ論調を目にする気がしますが……。もしかしたら、そうした方は「自分が心から好きなもの（こと）」をこれから見つける方……かもしれませんね(^^)。
心底好きなものって、同化しちゃいたいくらい好きだし、それに似たようなことがしてみたくなる。そんな魅力、感じることあるよね？(^^) 音楽というジャンル自体が、「それ」がしやすい分野なのかなぁ……という気がしています♪
著作権法に触れるくらい丸パクリするのは問題だけど、触れてない「遊び」は、わかる人には楽しいものです(^^)。原曲への「愛」を感じつつ、大目に見る社会であってほしいものです。
（結論）
ユニコーンの「晴天ナリ」という曲は、ABEDONが「ビートルズ周辺好き」（？）であることを表現した、名曲の良いところを抽出し倒したエキスの塊のような名曲である！
……ってところですかね(^^)。
どの曲のどの部分が……って意識しないで聴く分には、本当に心地よい曲です(^^)。（個人的には「あ、Imagine入ってる……」って気づいちゃった時点で、誰かに言いたくてしょうがなくなって、集中できなくなっちゃったけどw）
※「晴天ナリ」収録アルバム。
先日買い物に出掛けたとき、とあるショップの有線でユニコーン「晴天ナリ」を倍速にしたような洋楽を聴いたので、この曲の話を（笑）。
「この曲はもしや……」オマージュの集合体なんではないかと思い、その要素を列挙してみたくなりました♪
※この曲が大好きな方は、もしかしたらお気を悪くされるかもしれないので、以下は読まないでくださいね☆
私もこの曲は聴いていてハモリが気持ちが良いし、「ファンとして」「ユニコーンの作品をより知るために」を意図して書くつもりなのですが、ネット上ではどうも、フレーズが似ているだけで単純に「盗作」「パクリ」という汚名を着せられるようですので……
違うんだよ、ユニコーンのはオマージュだよ！
と、声を大にして前置きしておきます。
※ビートルズだって、同時代のビーチボーイズを真似した曲を作ってふざけていたんだからね( ´艸｀)。あれはオマージュじゃなくて皮肉だったみたいだけど（笑）。 レゲエミュージックの件で触れたけど、レゲエの神様ボブ・マーリーだって、おそらくポール・サイモンにインスパイアされてという記述はどこにも見たことがないですけど(^^;)、有名曲「I Shot The Sheriff」を作ったんではないか？ と思われ、かつ、それにインスパイアされてブッカーT.さんが「Jamaica Song」を作ったりしています（それも推測でしかないんですけど ^^;）からね。
ユニコーンに関しては、ロック音楽界における定番のお遊び・おふざけと捉えるのが穏当です。
もっとも、あるミュージシャンが「自分たちと同等か、よりビッグネームの」人のフレーズを取り入れたときは「オマージュね(^^)」「よほど好きなのね(^^)」「いろいろ聴いているのね(^^)」と微笑ましく感じるけど、逆の場合……有名なミュージシャンが「インディーズの」「今のところ名前が知られていない」「自分とまったく関係のない」ミュージシャンのフレーズを取り入れた場合……は、私も「それは悪質な盗用（もしくはオリジナリティーのない人の姑息な手段）だ！」と感じましたです。なんでも「オマージュ」という言葉で済ませられるものではない、と個人的に考えています。
●では、「晴天ナリ」の素因数分解をww
・前奏：Oasis「Don’t Look Back In Anger」
「晴天……」は多分キーが「G」、オアシスは「D」かな？ ピアノが分散和音を弾いて、そこにギター・ドラムとかぶさっていくのが共通。違うキーなのに、よく同じ雰囲気が出せたね♪ ってところです(^^)。次の「歌い出し」箇所も、この曲を意識したと思った方が自然かな？
・歌い出し：Oasis「Wonderwall」
ネット上で似ていると取り上げられていた曲。正直、これを聴いたとき「似てるかぁ？」と思いましたが（笑）。「晴天……」はメジャーコードだし、同曲はマイナーコードだし。しいていうなら、出だしが階名でいうと「レドレー、ドレドレー……」と隣り合った２音の連続で、３音目を伸ばす……という形は共通しています（ああ、無粋な解説……！）。
・Bメロ：？「？」
ここが、今回聴いた「倍速の洋楽」部分。３小節ぐらい似ていたけど、４小節目は違っていたと思います（笑）。原典はまったく不明だけど、かなりチャカチャカ速いテンポから、多分わりと最近の曲じゃないかと。もしかしたら、洋楽の方が「晴天ナリ」にインスパイアされて後から作られた可能性だってありますね（笑）。
・サビ：Oasis「Don’t Look Back In Anger」
これは、auのCMに使われていて「アッ」と思いました（笑）。似ているのは「出だし音を伸ばすこと」だけ、なんです。が、Oasisのサビを聴きながら「晴天……」が途中まで歌えます。なぜなら、両者ともコード進行が途中まで「禁断のカノン進行」だから！ ユニコーンの方が、最後の方でコードをよりひねくっていじってあります。
・サビの締め：John Lennon「Imagine」
４回繰り返すところ。「Imagine」サビのコード進行と重ねられます。原曲のキーを「１度」として、「４度→５度→１度→３度」を繰り返す。キー「C」の曲だとすると、「F→G→C→E」。この「３度」が、両曲共通で独特の、キュンと来る響きになるのよねー(^^)。
「晴天ナリ」の作曲者は、ユニコーンのABEDON。
ABEDONの名誉のために言っておくと、彼は昔からオリジナルで非常に美しいメロディーを紡ぎ出す方。この曲以外では……っていうか「遊ぶ！ と決めた曲」以外では、ホントに無茶なコード進行に優美なメロディーを乗せる（笑）、みたいな離れ業的オリジナリティーを発揮しておいでです。
なので、わかりやすくいうと、この曲は民生さんがPUFFYに提供した、ビートルズてんこ盛り曲「これが私の生きる道」みたいな、お遊びに徹した曲だと考えるとよいかと。わざとなのよ、わざと。
上から３曲目はどっちが先かよくわからないけど、それ以外は恐らく（作曲当時の）ご自分の好きな曲を、これでもかと盛り込んだのではないでしょうか。
よく考えてみてください、「似てるけど違う」フレーズを作るのって音楽的な素養が十分にないと結構大変だし、それをいくつもいくつもつなげたのに自然に聞こえるようにするのだって、非常に面倒くさい作業です。
でも奥田さんやABEDONさんは、おそらくそれを「パズルのように」楽しんでいるんじゃないかな。好きなものと好きなものが融合できたとき、パズルが完成したかのような喜びや達成感があるんじゃないかと想像できます。
●実に無粋な分解をしてみて、「あら？」と気づいたこと。それはABEDONの音楽的な趣味嗜好。
同じくユニコーンの奥田民生さんは、昔から一貫して「ビートルズ好き」を公言してはばからない。オリジナル曲でビートルズの演奏をモノマネしてしまうくらい。あれは私の中では名作の一つです♪
- アーティスト: 奥田民生
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1998/03/18
- メディア: CD
でもABEDONは一見、そこまで「ビートルフリーク」の印象はないのね、インタビュー等の発言をチラ見する限りは。
なかったけど……この曲で下敷きにしていると言っても過言ではない（笑）Oasisも、実は大のビートルフリークで。音楽的にもちょっとビートルズ風味だし、MV（ミュージックビデオ）なんか見たら、まるっきりジョン・レノンの丸メガネサングラスで映ってるし。
んで、この曲の最後がジョンの代表曲（？）「Imagine」……とくれば、「ああ、ABEDONも実はビートルズ的な音楽（それもジョン系統）がお嫌いではないのね（笑）」と気づかされます。
ジョンの曲だっていろいろあるけど、一番有名でみんなが知っている曲からコードを選んでオマージュしていますからね。
ということは、「晴天ナリ」はABEDONの「自分もそれなりにビートルズ的な音楽が好きなんですよ。でもビートルズそのものじゃなくて、その周辺からカッコイイ箇所を集めてみました♪」というメッセージが詰まっている……と、私は感じました♪
そういえば、ソロのアルバムジャケットか何かで、ジョン風の丸メガネをかけていたかも？
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: SMALLER RECORDINGS
- 発売日: 2014/03/05
- メディア: CD
●世間で、よく「パクリだ！」「盗作だ！」と騒ぐ論調を目にする気がしますが……。もしかしたら、そうした方は「自分が心から好きなもの（こと）」をこれから見つける方……かもしれませんね(^^)。
心底好きなものって、同化しちゃいたいくらい好きだし、それに似たようなことがしてみたくなる。そんな魅力、感じることあるよね？(^^) 音楽というジャンル自体が、「それ」がしやすい分野なのかなぁ……という気がしています♪
著作権法に触れるくらい丸パクリするのは問題だけど、触れてない「遊び」は、わかる人には楽しいものです(^^)。原曲への「愛」を感じつつ、大目に見る社会であってほしいものです。
（結論）
ユニコーンの「晴天ナリ」という曲は、ABEDONが「ビートルズ周辺好き」（？）であることを表現した、名曲の良いところを抽出し倒したエキスの塊のような名曲である！
……ってところですかね(^^)。
どの曲のどの部分が……って意識しないで聴く分には、本当に心地よい曲です(^^)。（個人的には「あ、Imagine入ってる……」って気づいちゃった時点で、誰かに言いたくてしょうがなくなって、集中できなくなっちゃったけどw）
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2011/08/31
- メディア: CD
2018-03-05 11:37
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コメント(2)
お久しぶりです！
この曲、散々な言われようでしたね(^^;
でもそうなんですよね、カノン進行なんですよねー。
世界的ヒット曲なんでパクるにはあまりに有名すぎますし。
ＡＢＥＤＯＮ曲、民生ボーカルは好きなパターンなので、
パクリだパクリだって言われるとむむ…と思います。
そう言ってるのはこの人たちのことをよく知らない人なんでしょうけど…。
ところで、通勤されることになったのですね！
通勤って慣れるまで大変ですが、体調崩さないように
「程々に」がんばってくださいね。
by ＫＭ (2018-04-02 23:34)
ＫＭさん
ご無沙汰しています♪
あのパクリって言い方、好きじゃないです（笑）。
彼らの「尊敬の念とユーモア精神」を
分かち合いたいですよね～(^^)。
ABEDON曲×民Vo.って、鉄板で良い曲ですよね！
ライブハウスでも人気が高いです(^^)。
あと、温かいお言葉、ありがとうございます！
心に染みます（ホロッ）。
通勤が決まってから気が張ってて、早速疲れきってますw
おっしゃるように「ほどほど」を目指して、ゆるっとまいります♪
by nonki (2018-04-04 22:11)