映画『マリリン ７日間の恋』

●深夜テレビでたまたま標記の映画が始まって。マリリン・モンローの伝記物のハリウッド映画かな？　ベタな映画だったら見なくていいや……と思っていたのですが。違った。イギリス映画だった。それがわかったのは、出演者を見て。

始まって早々、目が釘付けになる　(　ﾟдﾟ)

　→　NHKで放送されているイギリスドラマが好きな人は、この映画を見て一瞬ワクワクできます！（笑）

……出演俳優（脇役）が、まるでイギリス人気ドラマの主役・準主役たちを集めて話題づくりでもしたかのようなサービスぶりだから♪

マリリン 7日間の恋 [DVD]

• 出版社/メーカー: 角川書店
• 発売日: 2012/08/02
• メディア: DVD

では、何が豪華だったか、わかる範囲で。
（脇を固めるイギリス俳優に驚きたい方は、以下は見ないでね☆）



若い男の子が、職を求めて映画制作会社の事務所に飛び込んだみたい（←あんまり真剣に見ていなかった ^^; ）。その事務所には年配の偉い方々が……おっと！　フォイル警視正がいる！　デスクに座っていて、わりと立場が上の人っぽい。役名もわからないし冒頭だけだったけど……。字幕スーパーにつき地声が聞けた。イメージより高めのお声でした。

以下、順不同。

・マリリン・モンローの側に仕えている（？）「ロジャー・スミス」氏は、『名探偵ポアロ』のジャップ警部！　この方はわりと最後まで「恋」の行方を見守ります。

・主人公が会社に紹介された民宿げな粗末な貸部屋のフロント（？）にいたのが、『ダウントン・アビー』の執事・カーソンさん！　2011年の映画だから、こころなしか、まだ髪の毛が黒めだよ！

・撮影現場でスネ夫めいた立ち位置の小柄な人物……あの人多分、『シャーロック』シーズン４「臥せる探偵」で怖いシリアルキラー（犯人）を演じた人だよ……。

……えっと。

英国ドラマにもさほど詳しいわけではないので(^^;)、わかったのはこれだけなんですが。

それぞれのドラマでそれなりに重要で印象深い役を演じてきた役者さんたちが次々に出てきて、ちょっとワクワクしちゃった。

とくにカーソンさん（笑）。『ダウントン……』での役回りを考えると、結構な大物俳優だと思うので、映画でも大家さん（？）としてちょいちょい顔を出すのかしら……？　と思ったら、さにあらず。序盤と最後だけです(^^;)。最後のサプライズの時の表情で、勝手に「この方は多分喜劇もお上手な役者さんだろうな……」と感じました。

……以上、「ほぼカメオ出演」のオジサマ俳優たちについての話。Wikipediaに「フォイル警視正」ことマイケル・キッチンさんの出演情報が載っていなかったので、思わず記事にした次第(^^)。


●映画自体の評価は……個人的には星三つ★★★☆☆、かな？　

途中で「誰が主人公だっけ（?_?）」って気分になったし、かといって群像劇とも言いきれないし、心の動きは、描かれているけどさほど深みを感じなかったし……。逆にいえば、深刻さ・重さをさほど感じずに、爽やかに（？）見ていられるってことかもしれませぬ。

それに途中で「マリリン・モンローってかわいそう」って思わされたけど、それも映画のオシマイにはかわいそうだかどうなんだかわからない描かれ方でぼけちゃって……。結局この騒動、なんだったの？　みたいな(^^;)。

ハッキリ描きすぎない映画は好きですが、ハッキリ描いていないのに「最初の予想通り」のベタな結論に、ちょっとだけモヤモヤします。

ま、ただ映画のエンディングに「これが全部、実在の人物だった」と明かされて、「へえ！」と思わされます。

あと……実際のマリリン・モンロー自身の映像を見てみたくなりました。あまりちゃんと見たことはないので……。実物は本当にそんなに魅力的だったのかどうだったのか……を客観的に見てみたい。

マリリンを演じていた女優さん（ミシェル・ウィリアムズ）自身も魅力的で、有名女優を堂々と見事に演じきってはいたし、歌も上手だったのだけど……。なんだろう、よく耳にするマリリン・モンローの「無防備さ」というか「無邪気さ」というか、そういう雰囲気よりは「賢さ」「したたかさ」の方が感じられるというか隙がなさそうというか……。この方、多分「女スパイ」とかの役の方が雰囲気が似合いそうです(^^;)。

個人的にはむしろ、主人公（？）青年のガールフレンド（？）の方が、チャーミングで魅力的だな……と思ったら、エマ・ワトソンさんでしたか……道理で存在感があったわ（笑）。


……以上。ミーハーな記事で申し訳のないことです(^^;)。