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某海外ドラマとマンガの感想 [★映画・ドラマ・テレビ]

●2017年4月から始まった某ドラマを見ていると、以下のようなキーワードにキュンキュンする(笑)。

・お屋敷
・貴族
・使用人
・執事
・一族で狩り
・外国の寄宿学校
・養女

……これらを見て心が動いた方は、おそらく同世代でしょう(笑)。アンソニィィィ!

某ドラマとは、『ダウントンアビー』第6シーズン。そしてその用語から連想したマンガが『キャンディ・キャンディ』。どちらも舞台設定に「第一次世界大戦前後」の「貴族社会」がからんでいる。

前者は1912年~1925年(仮)のイギリス貴族の生活が舞台。後者はアメリカの……貴族はいないよね? いないけど貴族っぽい生活を送っている富豪一族に、庶民が養女として迎えられる……話。

貴族と庶民の厳然とした階級差……がありながらも交錯する人間ドラマが描かれている点など、世界観がかなり近い(^^)。

ダウントン・アビー シーズン1 バリューパック [DVD]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • メディア: DVD


キャンディ・キャンディ (1)  講談社コミックスなかよし (222巻)

キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)

  • 作者: いがらし ゆみこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1975/10/02
  • メディア: コミック

イギリス貴族社会についてはあまり知らなくて。このドラマで初めて垣間見たんだけど、同時代を描いたドラマ「名探偵ポワロ」とあわせて考えても、かなりリアルなんじゃないかな。


●『ダウントン……』を見ていて(途中からだけど ^^; )、数十年ぶり(笑)に『キャンディ……』の世界を思い出した。

あのマンガ、原作ものだっただけに、設定がとてもしっかりしている。いま考えると、決してフワッとした「イメージだけ」では描かれていない。(後年、原作者と作画者の間で残念な行き違いが発生したのは残念)

時代考証というか……お屋敷に住んでいると、主人一家と使用人とたちにどのくらい溝があるのか、とか。どんな集団生活だったのか、とか。執事とはどのような役割の人間だったのか。礼儀の厳しさ、紳士淑女の対応、社交界とスキャンダルの扱い、女性の着替えの大変さ(笑)……などなど。

いまドラマを見ながら、子ども時代にボンヤリ読み返したマンガの世界を脳内補完している。けど、そんなに「それは違うだろう!」とは思わないし、むしろ重なる点が多い。しいて言うなら、『キャンディ……』の登場人物「ジョルジュ」は、執事というより下僕っぽく見えるかな? 運転手も兼ねてた印象あるし。執事なら、『ダウントン……』のカーソンさんみたいにもっと重厚感あるキャラクターでもよさそう( ´艸`)。気になったのはそこだけ(笑)。

一時期「足長おじさん」との相似点に違和感を覚えたこともあったけど、よくできたマンガだったんだなー。


子どものころ繰り返し読み返したものは、何十年経ってもその雰囲気やら何やらが強烈に印象に残るものなのね。そのことをつくづく痛感しています。

だから幼少期には「ちゃんとしたもの」に触れておいた方がいいんだな……大人になってからのその人に影響しかねないよね……もっとちゃんと「読書」しとけばよかったかな……(笑)。


●あ、『ダウントン……』も面白いですね。第1シーズンで苦手なカタカナ人名が覚えられずに、いったん脱落(笑)しましたが。いろいろ事件が起こってキャラクターが明らかになってからさかのぼって観ると、おもしろい。

人間ドラマにちょっぴりサスペンス要素も加わり、お屋敷の「上の階」と「下の階」それぞれで並行して起こる騒動が一つになったり、時に身分差を超えた人間愛も描かれたり。

中でも異彩を放っているのが、バイオレットっていうおばあちゃん。実に濃いキャラクター。どうやら保守的で古くてお堅い観念の持ち主なんだけど、自身も葛藤を抱えていて……。それでも自分の流儀を貫こうという、実に天晴れなおばあちゃん。

細かく気遣いをしつつ、ちょいちょいピシッと皮肉や脅かしを放つ。でも「毅然とした礼儀」を重んじていて、使用人も立てるべきところではちゃんと立てており、憎めないキャラクター。このキャラが気になりだしてドラマを見始めたと言っても過言ではない(笑)。

他言無用の「使用人のリストラ案」を悪意で口外した侍女に、別の場面で「あなたは気が利くわね……手放すのは惜しいわ♪」と、さもリストラ候補に挙がったかのような脅しをかけ、「(悪意で言いふらす使用人は)恐怖でコントロールするのよ。侍女ナシで生活できるわけないじゃない」的な種明かしをしてお茶目な表情をしている場面が、おかしくて。このおばあちゃん、やるな! と思わずニヤリ( ̄ー ̄)。身近にこんな人がいたらたまりませんけどw

別の件での当主のスキャンダル揉み消し方法なんかも見事で、「支配階級ともなると、やっぱりあのくらい知恵の回る人たちなのね~」と、妙なところで感心します(笑)。

でも全体的に「ベタベタしない思いやり」の強い人が多くて、そこがドラマとして一番魅力的かな。ときどき泣きそうになります(ノ_;)。


『ダウントン……』、もう最終シーズンらしいけど、今からでもオススメしたい。ワタシは第5シーズン(の真夜中の再放送)から視聴しつつ、ネット上のざっくりしたあらすじで登場人物の情報を補完し、今ごろになってはまっております( ´∀`)。だって……ついこの間まで『名探偵ポワロ』シリーズを見るので忙しかったんだ……(笑)。

そうそう、時間がある方には「録画して、本放送は英語で視聴する」のもオススメです。英語はわからないけど、貴族側の人間は低めの声で力強く、使用人側はどことなく「こそこそ」としゃべっています。その雰囲気が吹き替え版よりリアルかも。あと、カーソンさんの低音ボイスが、とても魅力的です。第5シーズン最終回「涙のクリスマス」の原語歌唱シーンの、とてつもなく低く素敵な歌声が誰だったか知りたくて、無謀にも原語で視聴w
+.゚(´▽`人)゚+.゚
是非!

後で録画でもう一度筋を追うのは、時間がかかるけど(^^;)。






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