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「コミックソング」特集 [★音楽]

●NHK BSプレミアムの番組、「たけしのこれがホントのニッポン芸能史(8)~コミックソング~」を視聴。長くて情報量が膨大な番組なので普段は見ない。けど、コミックソングとなると見逃せませぬ。ワタクシの好みの何かが出てくるに違いない、と。

ああ、出てきたともさ!(笑) → 

なんせ、昭和のコミックソング史を、クレイジー・キャッツより以前からじっくり取り上げた番組。最初はユニコーンの位置づけがどんな辺りになるか……コミックソングとは言い切れないにしても、ルーツにはなっているだろうな、とか……そんなことを気にして見ていた。けど、途中から「コミックソング」そのものが気になり始める(^^;)。

気になることが膨大すぎて、どうにも記事にまとめようがないのだけど、そこから二つ三つ、言いたいことを少しだけ。

PUFFYの「これが私の生きる道」ってタイトルは、小林旭の「これが男の生きる道」が元ネタだったのか!(笑)
 同曲は資生堂CM曲だったんで、「私・生・道」で「しせいどう」と読ませる遊び……かな? くらいにしか思っていなかった。元ネタがあったうえでのこの遊びだとしたら、もう天才的だとしか言いようのないタイトル!(笑)

これが私の生きる道




・小林旭に「さすらい」って歌もあるww

さすらい ←(きっと同名異曲)




……とりあえず、民生さんの遊びの元ネタは、洋楽を聴いていただけではわからない、ということがわかりました(笑)。民生さんの親世代の流行歌まで知っていて初めて、奥田ワールドが理解できるのかも……。奥田民生さんという方の「音楽データベース」の引き出しの膨大さを実感。
そういえば、解散前の「ぴあ」で「民生さんが選んだレコード100選」みたいな特集があってね。その本、友人から譲り受け押し入れのどこかにあると思うんだけど。まだ20代半ばくらいか何かで、どのレコードも解説が付けられるくらい聞き込んであったご様子。「すごいな、この人」と思った記憶が。



●ユニコーンと別枠で、もう一つ、気になったことを。

・平成のビートルズとまで言われた楽団「たま」を、「コミックプレイヤー」にしないで~(^^;)。
確かにメンバーの石川さんは「たまのランニング」と世間に呼ばれ、ひときわ目立つ風貌ではあったけど。実は作詞・作曲・歌・パーカッションが冴えに冴えた、れっきとしたミュージシャンであり……。あの服装は、コミカルさを狙ったというより、人と違うことを極めた結果だと思っている。それに「たま」は、他メンバー全員の服装もそこそこヘンだったのに、石川さんだけ取り上げるとは……。解せぬ(^^;)。
他に挙げられていた「コミックプレイヤー」が、電気グルーヴ・ピエール瀧さん、グループ魂・港カヲルさん、ゴールデンボンバーの樽美酒研二さんで、そのルーツは米米クラブ・ジェームス小野田さんだ! などと言われると、「ちょっと待って!?」と異を唱えたくなる。このお四方は「パフォーマー」の趣が強いけど、石川さんは「この方がいないと、楽団としての音楽が成り立たない」演奏者の一人ですから……。う~ん、ちょっと毛色が違わないかい? 世間から見たら、同じなのかぁ~?



●さて、番組自体の話題に戻りまして。とても貴重な番組だったんじゃないかと。

個人的には、以下が嬉しかった。

クレイジー・キャッツの「お笑い演奏メイキング」が見られたこと。昔見た「お笑い音楽」演奏があまりにも鮮烈に印象に残っていまして。その一部とメイキングなんて、滅多に見られるものではなく。スタジオで間合いを検討するサマは、ユニコーンと変わらないかも!? ああ、ワタシが物心ついた頃には俳優になっていたあの方々は、本来すご腕の音楽家だったんだな……と、あらためて実感。

所ジョージさんの弾き語りが、(曲の一部だけど)これでもかと聴けた!(≧▽≦) よく、昔の曲も覚えているよね~? スラスラとギターを弾きながら歌うサマが、カッコ良く。ゲストで音楽評論家の萩原健太さんが、「所さんは他にない格別の存在のシンガーソングライター」だとしながらも「でも(詞も曲も)詰めが甘い」と評していたのが、おかしく(笑)。でもゲスト・宮澤エマさんに褒められたので、所さん、うれしそうでした(^^)。

大瀧詠一さんと小林旭さんの扱いが、とにかく新鮮だった。この方々も「コミックソング」に入るのかぁ~、言われてみたら妙な活動の数々よね~、と。小林旭さんなんか、世代じゃないから「赤いトラクター」しか聞いたことがなかった。まともに聴いたら、なんのてらいもなく堂々と妙な歌詞も歌いこなされていて。ちょい前ノリ気味でシャープ気味の歌の迫力に圧倒され。所さんが「コミックソングの帝王」と評していたけど、ホント、そんな気がしてきました(笑)。


番組でもじっくりと取り上げられていた、クレイジー・キャッツ、ドリフターズとユニコーンの関係を掘り下げて考えてみたくなり(^^;)。かなり近い位置にいると感じたのね。けど、「他と違う音楽」を目指したこれら先達たちが、最終的に俳優やコント集団になったことを思うと、あまり針が振り切れても音楽から離れちゃう……のかな? とか。これら先輩バンドに比べたら、ずっと「音楽」分野に留まってい続けるユニコーンなんて、羽目を外していると言ってもおとなしいもんだ……と思いました(^^;)。

だめだ、考えがまとまらない(´・ω・`)。この辺にしておきましょう。


こんな貴重な歴史を掘り下げたコンテンツが再放送なしだとしたら、もったいない。番組内で「所ジョージだけで1時間半の特集を」って言ってたけど、ホント、「クレイジー・キャッツだけで1時間半」「影響を受けた現代のミュージシャンたちだけで1時間半」取り上げてもいいくらい(笑)。もっと「具体例」をたくさん見聞きしたい……と思わされた特集でした!




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