日本人のグルーヴ、再考 [★音楽]
●ずっと前に、「わからん、わからん」と言いながら「日本人と西洋人のノリの違い」
(もう少し言うと「ビートルズと日本のスタジオミュージシャン(?)のノリの違い」)について
ブツクサとこだわったことがあります(この辺)。その続き。
久し振りに23時台にテレビを自由に見られるようになり(?)ザッピングしていて、
NHK Eテレにてたまたま見た番組、「亀田音楽専門学校」(2013年11月21日放送)。
こんな面白い番組があったなんて、知らなかった~!
途中から見たので様子がわからないのだけど、画面隅に「亀田……」とあるのは
椎名林檎さん周りの情報でよく見かける、音楽プロデューサーの方のことだろうな……と。
(番組後に検索したら、合ってました~。ゴメンナサイ、あまりよく知らない ^^; )
で、本日のテーマは「シンコペーション」のリズム。
ゲストが槇原敬之氏。題材は「世界に一つだけの花」。
※こちらは作者・槇原氏のセルフカバーバージョン。
同曲は「エンヤトット」のノリだった……!? (笑)
●途中から見始めたとき、ちょうど講師(?)の亀田誠治さんが
ホワイトボード上の「世界に一つだけの花」の楽譜に、シンコペーションの印を付けていました。
※シンコペーションとは、簡単に言っちまうと、拍をまたぐリズムのこと。
「1,2,3,4」と数える拍の、アタマではなく裏拍から、アタマに音を延ばすというか。
「1,2,3,4」を「タッ,タッ,タッ,タッ」と表現するなら、
「ッ」の部分から始まり次の拍に音を延ばすというか。
「タッ,タタ~ッ,タッ」の「タ~」の部分のことね。
番組では「食い気味のリズム」「フライングゲット」などと表現?(途中からでわからず)
同曲歌い出しで言うなら、
「はっ/な~やの~みっ/せ~さき~に/な~ら~ん/だ~♪」の強調部分。
この曲は、このようなシンコペーションだらけなんだって。
亀田先生が、「こんなにシンコペーションを入れているんだ! ぞくっとするね」みたいに
褒めておられたように記憶しております。
問題はココからです。
「世界に一つだけの花」は、感情をキュッと表現するシンコペーションの嵐。
なのに、ずっと裏拍でシンコペッているわけではなく、定期的に表拍に戻ってきているんですって。
その「港に戻ってくる拍(笑)」があるから、リズミカルなのに全体が日本人に馴染みやすい?
みたいなことを言っていたような。
(録画したわけではないので、よくわかっていませんが ^^; )
「はっ/な~やの~みっ/せ~さき~に/な~ら~ん/だ~♪」
この強調部分が、アタマ拍であり「戻ってくる港」だとおっしゃっていたかしら?
ここから話は「アタマ拍を打つ音が、日本人には馴染むリズムだ」? 的な方向に。
槇原氏が何バージョンか歌って聴かせてくれたのよね。
「は/なやのみ/せさきに/なら~ん/だ~♪」……みたいに。
このように「全部、表拍で歌う」ことになると、
上から目線っぽくて堅苦しい?
アタマ拍打ちの手拍子に合わせ、達者なピアニストが
音頭調(?)の伴奏を弾く中、この曲を歌ったかな?
司会と聴衆が「エンヤトット」と日本の伝統リズムをつぶやく。それでも全然違和感ナシ!
この「アタマ打ち手拍子」が、Jポップの……日本民俗のリズムだね、ってことに。
(ちなみに番組エンドロールで、達者なピアニストが斎藤"狂命会"有太さんらしかったことを知る! 見た目、若い! 同世代だと思ったんだけど、いつまでそんなに若々しいの!? 髪型のせい!? ものすごい若手ピアニストかと思って、逆に有太さんとは思いませんでした~!) ←モグリ。
●この番組を見ながら、いろいろなことを思い出す。
一つ目は、東日本大震災のチャリティーソング「花は咲く」の、一部グルーヴ。
NHKのオンエアでこの曲を聴くたび、日本人のグルーヴについて考え直さねばと思ってて。
何人もの方がリレーで歌う中で、民謡歌手・原田直之さんの歌い方がとても気になってて
(NHKでは茶系のセーターとジャケットをお召しになって歌っておられたと思います)。
サビの歌い方、小節がきいてて、とても「食い気味」なんですよ。小気味よく。
「はな/は咲/く~」……じゃなくて、
「はな~~/は咲~~/く~」
って感じ。文字ではうまく表現できませんね。
これが、シンコペーションなのかどうなのか? 色文字部分はシンコペーション……かな?
太字部分は、律儀にアタマ拍と揃っている部分ですね。
この部分に限って見ると、たとえシンコペーションがあろうとも
要所要所で「港に帰」っています。
この律儀にアタマ拍に戻り、アタマ拍手拍子(?)とピッタリ一致するノリ……が
多分、日本人のグルーヴ……なんでしょうかね??
比較が極端なのだけど、ビートルズの「All You Need Is Love」のAメロやら
ポール・サイモンの「恋人と別れる50の方法」のAメロやらを聞いていると、
どこが港かわからないですからね!(^^;)
よく聞いてよく知っている歌のはずなのに、カラオケで歌おうと思ったらリズム迷子に(笑)。
こんな難しい歌を、どうやってご本人様たちは「リズムに乗って」歌っているのか。
これらを考えずに歌えるようにならない限りは、ワタシも
「アタマ拍で手拍子を打つ純日本人」グルーヴからは抜け出せそうにありません(笑)。
もう一つは、ユニコーン作品のグルーヴについて。
「ユニコーンが事もなげに演奏している、ユニコーン曲」をアマチュアがコピーすると、
なぜ「洋楽をコピーしている日本人」のように「ダサイ」グルーヴに感じられるのか!?
(そのアマチュアバンドも、「音符」としてはキッチリ上手にコピーしているにも拘わらず、ですよ)
ユニコーンと上手なアマチュアとの間に、何か決定的な違いがあるのかどうか。
ユニコーンが再始動して以来……いや、する以前から数年間、
彼らにあると思われる「ノリ」の「特筆すべき点」を理解したくてたまらないのです。
ですが、本日は検証の余力がないので、また今度……。
(と言ったまま、理解できずにフェイドアウトする可能性、大! ^^; )
【2013/11/23、追記】
もう一つ、気になっていたことを思い出しました。
1970年代の「歌謡曲」を最近耳にして驚いたことがあって。
曲によっては、どこがどうなんだか、今現在の「Jポップ」よりずっと、
日本人離れしていてカッコイイ場合があります。グルーヴ? ノリ? が。
キッチリかっちりした「アタマ打ち4拍子」じゃ、全然なかったの。
何の曲でそう思ったんだっけ?
思い出したら検証してみたい事項の一つであります♪
(もう少し言うと「ビートルズと日本のスタジオミュージシャン(?)のノリの違い」)について
ブツクサとこだわったことがあります(この辺)。その続き。
久し振りに23時台にテレビを自由に見られるようになり(?)ザッピングしていて、
NHK Eテレにてたまたま見た番組、「亀田音楽専門学校」(2013年11月21日放送)。
こんな面白い番組があったなんて、知らなかった~!
途中から見たので様子がわからないのだけど、画面隅に「亀田……」とあるのは
椎名林檎さん周りの情報でよく見かける、音楽プロデューサーの方のことだろうな……と。
(番組後に検索したら、合ってました~。ゴメンナサイ、あまりよく知らない ^^; )
で、本日のテーマは「シンコペーション」のリズム。
ゲストが槇原敬之氏。題材は「世界に一つだけの花」。
世界に一つだけの花 (SMAP SHOP09 in akasaka Sacasで限定販売)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー:
- メディア: CD
※こちらは作者・槇原氏のセルフカバーバージョン。
同曲は「エンヤトット」のノリだった……!? (笑)
●途中から見始めたとき、ちょうど講師(?)の亀田誠治さんが
ホワイトボード上の「世界に一つだけの花」の楽譜に、シンコペーションの印を付けていました。
※シンコペーションとは、簡単に言っちまうと、拍をまたぐリズムのこと。
「1,2,3,4」と数える拍の、アタマではなく裏拍から、アタマに音を延ばすというか。
「1,2,3,4」を「タッ,タッ,タッ,タッ」と表現するなら、
「ッ」の部分から始まり次の拍に音を延ばすというか。
「タッ,タタ~ッ,タッ」の「タ~」の部分のことね。
番組では「食い気味のリズム」「フライングゲット」などと表現?(途中からでわからず)
同曲歌い出しで言うなら、
「はっ/な~やの~みっ/せ~さき~に/な~ら~ん/だ~♪」の強調部分。
この曲は、このようなシンコペーションだらけなんだって。
亀田先生が、「こんなにシンコペーションを入れているんだ! ぞくっとするね」みたいに
褒めておられたように記憶しております。
問題はココからです。
「世界に一つだけの花」は、感情をキュッと表現するシンコペーションの嵐。
なのに、ずっと裏拍でシンコペッているわけではなく、定期的に表拍に戻ってきているんですって。
その「港に戻ってくる拍(笑)」があるから、リズミカルなのに全体が日本人に馴染みやすい?
みたいなことを言っていたような。
(録画したわけではないので、よくわかっていませんが ^^; )
「はっ/な~やの~みっ/せ~さき~に/な~ら~ん/だ~♪」
この強調部分が、アタマ拍であり「戻ってくる港」だとおっしゃっていたかしら?
ここから話は「アタマ拍を打つ音が、日本人には馴染むリズムだ」? 的な方向に。
槇原氏が何バージョンか歌って聴かせてくれたのよね。
「は/なやのみ/せさきに/なら~ん/だ~♪」……みたいに。
このように「全部、表拍で歌う」ことになると、
上から目線っぽくて堅苦しい?
アタマ拍打ちの手拍子に合わせ、達者なピアニストが
音頭調(?)の伴奏を弾く中、この曲を歌ったかな?
司会と聴衆が「エンヤトット」と日本の伝統リズムをつぶやく。それでも全然違和感ナシ!
この「アタマ打ち手拍子」が、Jポップの……日本民俗のリズムだね、ってことに。
(ちなみに番組エンドロールで、達者なピアニストが斎藤"狂命会"有太さんらしかったことを知る! 見た目、若い! 同世代だと思ったんだけど、いつまでそんなに若々しいの!? 髪型のせい!? ものすごい若手ピアニストかと思って、逆に有太さんとは思いませんでした~!) ←モグリ。
●この番組を見ながら、いろいろなことを思い出す。
一つ目は、東日本大震災のチャリティーソング「花は咲く」の、一部グルーヴ。
NHKのオンエアでこの曲を聴くたび、日本人のグルーヴについて考え直さねばと思ってて。
何人もの方がリレーで歌う中で、民謡歌手・原田直之さんの歌い方がとても気になってて
(NHKでは茶系のセーターとジャケットをお召しになって歌っておられたと思います)。
サビの歌い方、小節がきいてて、とても「食い気味」なんですよ。小気味よく。
「はな/は咲/く~」……じゃなくて、
「はな~~/は咲~~/く~」
って感じ。文字ではうまく表現できませんね。
これが、シンコペーションなのかどうなのか? 色文字部分はシンコペーション……かな?
太字部分は、律儀にアタマ拍と揃っている部分ですね。
この部分に限って見ると、たとえシンコペーションがあろうとも
要所要所で「港に帰」っています。
この律儀にアタマ拍に戻り、アタマ拍手拍子(?)とピッタリ一致するノリ……が
多分、日本人のグルーヴ……なんでしょうかね??
比較が極端なのだけど、ビートルズの「All You Need Is Love」のAメロやら
ポール・サイモンの「恋人と別れる50の方法」のAメロやらを聞いていると、
どこが港かわからないですからね!(^^;)
よく聞いてよく知っている歌のはずなのに、カラオケで歌おうと思ったらリズム迷子に(笑)。
こんな難しい歌を、どうやってご本人様たちは「リズムに乗って」歌っているのか。
これらを考えずに歌えるようにならない限りは、ワタシも
「アタマ拍で手拍子を打つ純日本人」グルーヴからは抜け出せそうにありません(笑)。
もう一つは、ユニコーン作品のグルーヴについて。
「ユニコーンが事もなげに演奏している、ユニコーン曲」をアマチュアがコピーすると、
なぜ「洋楽をコピーしている日本人」のように「ダサイ」グルーヴに感じられるのか!?
(そのアマチュアバンドも、「音符」としてはキッチリ上手にコピーしているにも拘わらず、ですよ)
ユニコーンと上手なアマチュアとの間に、何か決定的な違いがあるのかどうか。
ユニコーンが再始動して以来……いや、する以前から数年間、
彼らにあると思われる「ノリ」の「特筆すべき点」を理解したくてたまらないのです。
ですが、本日は検証の余力がないので、また今度……。
(と言ったまま、理解できずにフェイドアウトする可能性、大! ^^; )
【2013/11/23、追記】
もう一つ、気になっていたことを思い出しました。
1970年代の「歌謡曲」を最近耳にして驚いたことがあって。
曲によっては、どこがどうなんだか、今現在の「Jポップ」よりずっと、
日本人離れしていてカッコイイ場合があります。グルーヴ? ノリ? が。
キッチリかっちりした「アタマ打ち4拍子」じゃ、全然なかったの。
何の曲でそう思ったんだっけ?
思い出したら検証してみたい事項の一つであります♪
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