SSブログ

クドカンの「バイバイする」 [ ・クドカン世界&『あまちゃん』]

●朝ドラ「あまちゃん」にて、クドカン(脚本家・宮藤官九郎さん)ワールドにドップリ浸かってます。で、「あまちゃん」の復習(二度見・三度見 ^^; )はもちろんのこと、録画を保存しておいた過去のドラマまで改めて見直す始末(^^;)。

うぬぼれ刑事 DVD-BOX

うぬぼれ刑事 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD


で、クドカン独特の「バイバイする」が、気になった。

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ さよならキャッツ★限定版 [DVD]

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ さよならキャッツ★限定版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • メディア: DVD


●ワタクシ、言葉のニュアンスに敏感な方ではない。日本人だけど語彙は少なく、言葉選びは苦手。そんなワタクシが思うに、

「バイバイする」

という動詞は、一般的にはなんとなく、「バイバイと手を振る動作をする」ときに使う……感じがする。とくに幼子がお別れの場面で別れを認識できていないときに、親が「ほら、バイバイして」などと促すような場面が思い浮かぶ。「走っている電車に向かってバイバイする幼児」とか、おもに幼い子のあどけない動作に対して使うことが多い……と思い込んでいた。

ところが。クドカンは「バイバイする=お別れする」という意味で、ここぞというシーンに使うのね。「木更津キャッツ……さよならキャッツ」とか、先週(第9週?)の「あまちゃん」とかで。ワタシは「バイバイする」という言葉をある程度大きくなった人が使うという認識がなかった。だから、好青年らがドラマで「ここでバイバイするわ」などと言うと、まず「カワイイ♪」と思ってしまう。

しかしクドカンドラマの「バイバイする」は、「かわいく手を振る」という意味ではない。実際、使われるシーンでは、手を振るような幼稚な別れはしていない。もうどうしようもなく切ない、よく考えると重みすら感じてしまうような別れの場面に、「バイバイする」が出てくるのよ。別れがシリアスになりすぎるのを避けるための「かわいげ」でしょうか。それとも単にクドカンの癖!? いや、意図した深遠なレトリックのような気がするな~。考えすぎ!? (^^;)

脚本家の意図はともかく、ワタクシはセリフに「バイバイする」が出てくるたびに、勝手にキュンとしております(^^;)。先週の「バイバイ」も甘酸っぱくて切なくて、キュンキュンしたね~。


●「あまちゃん」に関しては、言いたいことがたくさん(笑)! 琥珀職人の弟子は、やっぱりただの弟子ではなさそう(初めて出てきたときに、配役から「ただのチョイ役ではないな……」と思ってたの)とか、太巻 荒巻太一さん(古田新太)も、「あの大女優」鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子:役名が似せてあるね ^^ )なんかも、きっと今後だいぶ本筋に絡むな……とか、太巻さんなんか見た目は実在の秋元康さんに似せてあるしね~とか、「アメ横女学園」「暦ではDecember」(だっけ?)(笑)とか、今後の楽しみの種がアチコチに蒔いてある。

でもこのところの一番の大きな引っかかりは、やっぱり劇中歌「潮騒のメモリー」でしょう。なんとNHK公式サイトでは、歌詞付きのカラオケ映像を公開中! この曲のためにわざわざ映像作ってある!(公開は多分期間限定でしょうけど……。この映像、ドラマのお座敷列車で既に使われていたような気がする)

今や、「し/おさいのメモリ~♪」とか「来~て~よ、そ~の火を……♪」と、フレーズがアタマを離れない。いまシングルとして出したら、絶対大ヒットするよね(笑)。誰が出すのか難しいけど。キョンキョン? 潮騒のメモリーズ? 元歌を歌ったとされる薬師丸ひろ子!? 

この曲に、笑った、笑った。何かへのオマージュがたくさん盛り込んであるような歌詞と、どこかで聴いたことがあるよう(で、ない)メロディーに(笑)。「ジョニーへの伝言」だの「渚のはいから人魚」だの「砂に書いたラブレター」だの「17才」(南沙織)だの「私はピアノ」だの、いろいろな歌謡曲を連想させる、オジサンオバサンにとっては大笑いの歌詞。「千円返して」って……「ここも北なのに」って……「Aマイナーのアルペジオ」は、「私はギター」から派生したデタラメでしょう(笑)。演歌っぽい言葉を羅列した箇所もあるわね(笑)。

ただね、一つだけ飲み込めない歌詞がある。

以下、何の事前情報も掲示板類もチェックしていない一個人の、勝手な憶測。













先々週のNHK朝番組「あさイチ」で、クドカンがゲスト出演。そのときに全歌詞が紹介された。しげしげ眺めると、歌詞がドラマにリンクさせてある模様。三島由紀夫の「潮騒」へのオマージュは、もう場面として出てきた。「17歳」「友だち少ない」は、アキちゃんのことでしょ? 「タクシー」はアキちゃんのお父さんの正宗さん。「早生まれ」は誰だろうね? 

そんな中で、いかにも意味深だなって思えるフレーズ。それは「三途の川」。

誰かが三途の川を渡るのか、渡りそうになって何回か引っ張るのか。この先どうなるのか知らないけど、絶対に今後の「何かハラハラするような展開」を暗示しているよね……!? 不穏なフレーズです。

さらに個人的な予感を申し上げるなら、おじいちゃんの天野忠兵衛さん(蟹江敬三)が出てくるシーンのBGMが、ときどき宮沢賢治の「星めぐりの歌」、なんだよね。単に「宮沢賢治が岩手出身だから」使われた? リンク先を見る限り、歌詞は夜空の星座をアレコレ巡っている歌であり、それを世界各国を巡っている遠洋漁師の忠兵衛さんに重ねただけとも捉えられるんだけど……それだけでは終わらないような!? 素直に「星めぐりの歌」と結びつけたら、忠兵衛さん、星になるかも!? いやいや、「木更津キャッツ」の「ぶっさん」みたいに生き返るかも? 天下のNHKで、そんな「奇想天外」はさすがにないか(^^;)。

いやいや。凡人の予想をこれでもかと裏切るクドカン先生のことです。たとえNHKドラマだとしても、シロウトに予測できるような描写はなさらないでしょう。

ドラマが進めば進むほど、2年前の「あの日」は近づくわけで。どうやって描かれるのか……。NHKの予告メイキング映像で、海女小屋のロケ地となった辺りの被災状況もチラッと見たしなぁ……。その辺も含め、今後の展開に正直、ドキドキしています。

お金と体力さえあったら、現実の「三陸鉄道」のお座敷列車に乗って、ウニ丼食べてみたいっす。じぇじぇっ(‘jj’)/ ウニ丼1,300円!? ビンボー人には無理~(;_;)。


話がそれました。「バイバイする」について、だった。
ドラマに別れはつきもの(!?)。だけど、「あまちゃん」はどの登場人物にも愛着ができちゃったので、誰ともストーリー上で「バイバイし」たくないなぁ……。朝ドラだからハッピーエンドだろうけど……ハッピーなハッピーエンドでありますように……( ̄人 ̄)。






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0