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映画『HACHI 約束の犬』 [★映画・ドラマ・テレビ]

●えぇ~っと。
「華丸大吉芸人」予告記事へのアクセスが膨大で、驚いております。
2週連続放送ですのでね、2週全部見てから感想を書くか……書かないか(^^;)。
1週目を見たところでは、博多ローカル芸人の紹介に時間が割かれすぎたキライあり。
それはそれで、彼らのバックボーンが見られて面白かったんですが……
個人的には、彼ら自身をもっともっと見たかったような気がする……。

ワタシの見たい「華大さんによる抽選会」実演などは、今週(2012年5月24日)放送らしいです♪


●さて、本題。
先週、NHK BS放送で映画『HACHI 約束の犬』を見まして。
……と書いている、まさにこの時に「映画のロケ地にハチ公像が置かれた」というニュースを聞き、
ワタクシ大変に驚いております。タイミング良すぎ!


日本版の忠犬ハチ公の映画を、リチャード・ギア主演でリメイクした作品。

HACHI 約束の犬 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


●まず、この作品のファンの方がいらしたら、ゴメンナサイ。
個人的にテイストが合いませんでしたので、以下、毒舌になりそうです。
日本版の『ハチ公物語 [DVD]』は見ていないので、リメイク版のみの感想。





(ちょっと改行)







とても切ない題材。変にハリウッド流の「手に汗握る」感じでは、当然なかった。

日本人なら誰でもご存知と言っても過言ではない、
つまり、あらすじ……最終的な結末……は、わかっちゃっている話。
その「わかっちゃっている」がどう描かれるかな……という興味で見ているので、
ワタクシは最初から少し意地悪目線だったかもしれません(^^;)。

子どもの「ハチ」は、かわいかった~! 飼いたくなった~!
でも、あっという間にギュンと大きくなっちゃって、
ある時を境に突然、「タ、タヌキ!?」って顔が変わっちゃって、おしまい。

いや、ところどころは感情移入して見てたんですよ?
時々「ハチ」から見たモノクロっぽい画面に変わるのは面白かったし。
犬小屋から寂しそうに母屋を眺める気持ちは伝わったし。

ご主人を何年間も待つシーンが、ねぇ……。
あれはなかろう……。「ハチ」の背景の大木が、CGで緑になり、すぐに散って枯れ木になり、またすぐ緑の葉が茂る……の繰り返し。
結局、気がついたらほとんどの場面が冬景色
「短期間でインスタントに撮りましたね?」感が、強烈に印象に残ってしまいまして。
安易じゃない?

ドラマ『北の国から』ばりに、とは言わない。
売れっ子リチャード・ギアのスケジュールを押さえるのが大変なのはわかる。
でもせめて四季折々の小さな喜びや、それを共に過ごした人のいない喪失感を
もう少し丁寧に積み重ねてほしかったような。そう、積み重ねてほしかった。
教授先生の奥さんとの関係なんかに寄り道しないで(^^;)。
寄り道しないと、リチャード・ギアの見せ場が極端に少なくなるから仕方ない?

ギアが画面からいなくなった後、主人公が誰だかわからないって感じ。
あれ? ホントは日本人の同僚先生が主人公だっけ? と思わせる。軸が移動しちゃう。
この日本人役、中国系の方ではなかろうか……と思ったら、
いきなり流ちょうな日本語でセリフを言ったので、驚いた。日系アメリカ人の方だそうです。


主人公は「ハチ」のはず。けどそう思えない。
あのモノクロっぽい「ハチ」の視線、もっと使えなかったんだろうか?
周りの人間がたくさん出てくるから、「ハチ」の印象が薄まっちゃう……?
「ハチ」一人旅の場面も繰り返しあったけど……形式的で、そこに「思い」はあまり感じられなかった。
見事なタヌキ顔に気を取られてしまった、っていうのもあるかも(^^;)。

関心がアッチコッチに散りつつも、終わり頃にちょっと「キュン」としかかった。
……んだけど、「ハチ」死後の話は「蛇足」に感じられ。
ワタシが個人的に嫌いな「説明しすぎ」タイプの、締めくくり方。
「これは、忠誠の大切さを教える話です」みたいな説明が、セリフで入っちゃっている。
それをセリフじゃない部分で描くのが、ドラマの醍醐味じゃないかと思っているので……。


●エラソーで、スミマセン。
つい、思ったのでした。「もし山田洋次監督が撮ったなら……」って。

山田監督の代表作『男はつらいよ』シリーズは、だいたいのあらすじは皆わかっている。
わかっているんだけど、あらすじの外にあるさまざまな細やかなものをすくいとって、
間や仕草やその他、シロウトには思いもつかない手法で描いてくれる。
そこに「キュン」とするわけで。

寅さん映画にある「何か」が、すくいとられていなかった気がする。
「わかりやすい」けど平板な映画……という印象でした。
だから星を付けるとしたら、五つ中、二つだな……個人的には。★★☆☆☆

いや、アメリカ映画によくある「これは実話です」的なエンドロールを見て、
「2年飼われて9年待ち続けた」ってところに感銘を受けたので、オマケで星三つ。★★★☆☆
ってゆーか、そこを最後までとっておかずに、本編でなんとか描けなかったんだろうか?(^^;)
ということで、辛口の感想になってしまい、失礼いたしました。
知っている話で期待が大きかっただけに、失望も大きかった……ということですよ。


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