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NHK総合『クローズアップ現代』~由紀さおり世界が絶賛 [★音楽]

●由紀さおりさんの、海外での大ヒット。
昨年末くらいからニュースになっていましたね。
本日、ついにNHK総合『クローズアップ現代』でも特集
(「由紀さおり 世界が絶賛/日本語の歌の秘密」)。
彼女の日本語の歌が、なぜ日本語のわからない国でもヒットしたのか、と。

1969

1969

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2011/10/12
  • メディア: CD
30分番組にもかかわらず、たくさんの要素が並べられたので、やや理解できず(^^;)。
「Stand By Me」を歌ったベン・E.キングさんまでコメントを寄せていました。
彼は昨年、「上を向いて歩こう」を日本語でカバーしたんですって!

Dear Japan,上を向いて歩こう

Dear Japan,上を向いて歩こう

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル
  • 発売日: 2011/11/16
  • メディア: CD
上手な番組要約はできそうにないのですが……。

※以下、番組から受けた印象ですので、万一間違ったことを言っていたらゴメンナサイ。

番組を見ながら、考えていました。
これまでもアメリカデビューを目指した歌手はたくさんいるけど、
これほどの大ヒットは坂本九さん以来でしょう、おそらく。
間にパフィーちゃんが「ポップアイコン」としてプチフィーバーしたけどね。
なぜ、由紀さおりさんは大ヒットしたのかしら?

番組によると、

 ・どうやら、彼女の声は、とても幅の広い表現ができる声らしい

 ・どうやら、彼女は童謡を歌い続けてきたことにより「言葉の向こうにある景色」を
  伝えようとしてきた、そのことが功を奏して万国の人に伝わるらしい

 ・どうやら、英語より音節が少なく母音が多い日本語の歌が
  ゆったりとした流れを感じさせて欧米人には新鮮らしい

……などなど。
CDを聞いたアメリカの主婦の感想から、音声学やら音声心理学やらによる分析から、
アメリカ出身作家のリービ英雄さんの解説まで、実に盛りだくさんの内容でした。

それらをあわせて考えるに、大ヒットは単なる偶然や奇跡ではないんだな、と。
由紀さおりさんの、豊かな声質と、高い伝達・表現能力と、
これまでの積み重ねがあったからこそ、これだけヒットしたんだな、と。

個人的に思ったんだけど、時代のタイミングもあるよね。
ロックからヒップホップへ、せかせかしたリズムの音楽が流行りきったところで
1969年ごろに流行った「ゆったりした」音楽を、豊かな声と表現力で聴いたら……
思いっきり新鮮だよね。なるほど~。


●番組は「日本語の歌であること」(?)を中心テーマにしたかったみたい。
日本語は、英語より母音が多い(から、ゆったり聞かせられる?)
日本語詞は、英語詞と比べると単語数が格段に少ない
(から、より歌の世界を表現するのに言葉を吟味せねばならない?)
……などなど。

そうした、今回ヒットした「日本の昔の歌謡曲」の構成要素を眺めていて、
近年のJ-POP界(?)は逆行しているな~と思った。

一生懸命、「アメリカっぽく」しようとしてきたわけですよ。
海外のノリを身につけて、英語に聞こえるような発音やら
英語のような早口な歌詞の乗せ方やらを工夫して。
ヒップホップもようやく「それらしく」マスターした人たちが、そこここにいて。

ところが皮肉なことに、そうしたアメリカナイズの工夫の外に
「アメリカ人に伝わり、心を揺さぶる表現」があったという……(^^;)。

リービ英雄さんも、これまでの日本人歌手は「アメリカ人」を見ていた
(=アメリカ人の趣味・嗜好に合わせようとしてきた?)(から、ヒットしなかった?)けど、
由紀さんはアメリカ人ではなく「歌の向こうにある情景」を見ていた(=表現していた?)から
伝わった(?)……みたいなことをおっしゃっていました。
スミマセン、録画して見たわけではないので、「確かそんなような話をなさっていた気がする……」という印象にすぎません(^^;)。

番組最後にキャスターの国谷裕子さんが「歌の普遍性……」って言葉を口走られた。
それだね! 歌に必要なものは……。
重要なのは「何語であるか」ではなく、歌の描いている世界を歌おうとしているかどうか。
例えば、世界的に知られている「ボラーレ」は、青空をイタリア語で歌っているんですって。

ドメニコ・モドゥーニョって人が1958年にヒットさせたんですって。上のCDは、その人の再録音が入っているとか。

ああ、そういう感じするよね、いかにも!
言葉はまったくわからないけど、空の広がりを感じるよね。
なるほど~。

※「歌詞の単語数」というくだりで連想したのは、奥田民生さん。
 少ない中に厚みのある感情を盛り込まれるし、それを表現する歌唱力も抜群。
 民生さんが歌う、ユニコーンの「HELLO」のことも思い出しました。
 歌詞の言葉を越えた何かを伝えようとしている歌だ、って意味で。
 彼らの歌詞と歌についていろいろ思いましたが、それはまた別の機会に……?


●由紀さおりさんっていうと、ワタクシは真っ先に以下のコメディードラマを思い出す。
鳩時計が出てくるオープニング場面で毎回一瞬、とても印象的な声の出演をされている。
「あれを楽しみに毎週見ていたと言っても、過言ではない」のです(笑)
(確か第1シリーズか第2シリーズのどちらかで、ちらっと出演もされてなかったか?)。

NHK総合のコメディー「お江戸でござる」の芝居も含め、
シャベリだけでも実にチャーミングな方だな~と。

時効警察 DVD-BOX

時効警察 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD
※ユーモアたっぷりの声が、毎回、実に魅力的で♪

昨夜の「SMAP×SMAP」の歌コーナーにもご出演。
残念ながらトークはごく一部で終わってしまったけど、もっと語ってほしかったわ~。
SMAPの誰かが言ってたように、本当にユーモアたっぷりで、おもしろい方なんだもの。
お姉さんとのスゴ技「トルコ行進曲」も含め、
今後ともさまざまな幅広いご活躍を拝見したい方です♪


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