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パーカッションミュージアム [★音楽]

●昨日(2012年1月20日)、パーカッションミュージアムの公演に行きました。
パーカッションミュージアムというのは、上記リンク先公式サイトにあるように、
「大編成打楽器・マリンバオーケストラ」でございます。

この団体は、10人前後の大編成で、マリンバ他パーカッションだけで演奏を行う楽団。
音大でパーカッションを専門的に学んだプロ奏者たちが、
マリンバをはじめ実に多彩な楽器で、演奏を聴かせてくれる。

マリンバというのは、平たく言えば「大きな木琴」。
けど、ただ木琴叩いているだけとは違いまっせ~。
マリンバのマレット(バチ)なぞ、片手に2本、両手で4本持ちが当たり前。
うわ~、どうやって叩いているの~!? の連続。
連れも吹奏楽でマリンバを4本マレットで叩いている。
ワタシには彼女との違いがわからず(ああいう奏法、やってる?)と聞いたら、
(無理、あれは自分には無理!)と目を丸くしておりました。
この道30年のアマチュアベテラン奏者でさえ驚く、複雑なことをなさっているらしい。

音大のパーカッション……となると「難解な現代音楽か」と身構えそうになるけど、
いえいえ! その演奏の、超絶技巧なのに楽しいこと!
知っている曲・知らない曲を、思いもつかない演奏方法で演奏して見せてくれる。
そのアレンジや演奏方法の新鮮さ、自由さが面白かった!

……と文章で書いても伝わらないのが、もどかしいところ。
論より証拠、同団体がYouTubeにアップしたと思われる映像を見つけたので、
そちらをご覧ください。(もしリンクに問題がありましたら、恐れ入りますがご連絡ください)
http://www.youtube.com/watch?v=pHtj__o8nR0&feature=related

見ていない方にもチョ~平たく言うと、「顔を塗っていないブルーマン」。
ただ、ブルーマンみたいに塗料を噴き出したりライトで派手に演出したりはしない。
あくまでも音楽で勝負。ただしその音が多彩。
ワタクシは、こういう「技が高度なうえ自由で楽しい音楽」が、大好き!


ホルスト:惑星

ホルスト:惑星

  • アーティスト: パーカッション・ミュージアム,菅野由弘,グリーン,ホルスト,ウエストレーク,アンドレ,フィリドール,菅原淳
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/10/22
  • メディア: CD
※これ、聴いてみたいわぁ。「ジュピター」なんか、どんな風にアレンジされたんだろ?

CDが出ているようなのでご紹介してみました……が。
ワタクシはパーカッション演奏は、ナマで、目の前で繰り出される驚きの音を
体感するのが好き♪ (何をなさっているか知りたいから、手元が見える2階席くらいから ^^; )
DVDとか出してくれないかしら……。



●具体的に、何がおもしろかったか記しておきましょう。
「ネタバレ」になるかしら? 問題があったら削除します。

ひとつ残念だったのは、座席が低い位置だったので、
演奏者が何をやっておられるのか、よくわからなかったところ。
音楽を耳で聞くだけで満足な人はそれでOKだけど、
ワタシは音楽は「目で楽しむ」傾向が多分に強いので、
次回は2階席から手元を見てみたい!! (^^)


・1曲目「ギアトレイン」。
 タムタムとシンバルと椅子が、4人分並べてある。
 一糸乱れぬ太鼓の演奏が始まったのだけど、
 ただ太鼓を叩いているだけではない。
 え、手のひらで!? え、ヒジで!? 
 え、自分の横のシンバルを叩きながら、隣の人のシンバルをミュートしてる!!!

・2曲目「オクタボーンズ」。
 2台のマリンバが向かい合わせで並べられる。
 二人の演奏者によるマリンバの響きが気持ちいい。
 ときにやわらかく、ときに硬く、音の表情が豊かに変わっていく。
 ……え、お互いに向かいの人の鍵盤を叩いている!? 見たことのない図!
 写真はコチラ。何をなさっていたか、帰宅後にやっと把握した次第。

・3曲目「Ebb and Flow for 4 Percussion Players」。
 寄せては返すさざ波……みたいな意味のタイトルだそうで。
 その名の通りマリンバ他の音が、さざ波のようにたたみかけてくる。
 これもマリンバの音色の豊かさに感嘆。音色に癒された。
 いわゆる書き下ろし曲。1週間前に出来上がった(!)んだとか。
 こんな複雑な曲を1週間で、覚えるだけでも大変なのにピッチリ演奏している!(@_@)
 
・4曲目「透明人間」。
 なんと、短編無声映画に、パーカッションでナマ音のBGMをつけるという斬新な形!
 同団体ブログによると「ハイテクを駆使しているとおぼしき」だそうですが、
 映画の場面と音があまりにピッタリと合っていて、ポカーンと口を開けて見入る。
 画像を見ながら合わせるのでさえ難しいのに、スクリーンを見ないで演奏しているのに、
 ピッタリと合ったナマ音がステージから聞こえてくるんですもの。
 いったい、どーゆーシステムで!?
 驚くだけではなく、画像につけられた打撃音等が映画の面白さを増してた。
 往年の「トムとジェリー (くいしんぼう編 [DVD])」のようなミュージカルなコメディーになり、
 それはそれは楽しかったのでした。

・5曲目「魔笛」。
 モーツァルトのオペラを、打楽器だけでアレンジ。
 曲の長さはフルではなく、独自の構成。ちょっぴり笑いあり。
 モーツァルトの曲の陽気さと、打楽器の楽しさがマッチしており、面白かった。
 「魔笛」の一番有名なフレーズがティンパニでも演奏されたのには、とても驚いた!
 ハンドベルが使われたのは、この曲だったかしらん?
 複雑なフレーズを大変な速さでスラスラと奏でるハンドベルにも、驚愕するばかり。

・アンコール「トルコ行進曲」(モーツァルトの曲)&曲名不明(聴いたことある楽しい曲)
 これも迫力と緩急があって、楽しく聞かせてくれました。
 「トルコ行進曲」は、リピート箇所がピアノ譜とは変えてあった。
 そのことで、より緩急のメリハリと表情がついて、パーカッション向けになった?
 躍動感があって楽しい構成だった。

 もう1曲は……5人で1台のマリンバを叩くという満員電車状態。
 うち二人が、はじかれたり割り込まれたりのコント状態で、しかし演奏は完璧。
 笑ったり感嘆したりしているうちに、あっさり終わっちゃった。
 アンコール、もう1回聴きたかったくらい。

ワタシは友人に(なぜか)マリンバ奏者が多い(^^)ので、聴きに行く機会が。
けど、専門的分野。ジャンル自体知らない人がいるかも!? もったいない!
キチンとほぼ音だけで笑わせて楽しませてくれる、おチャメな楽団です。

リズム楽器が好きな方には、是非オススメしたい♪
2階席目線(?)でDVDとか作って大々的に売り出すとか、
ジャンケンでセンターを決めるとか(??)、
もっとジャンジャン聴く機会を増やしてほしいなぁ~。


●YouTubeでパーカッションミュージアムの映像を探していたら、
他にも音楽のワクワクを伝えてくれるパーカッション団体を見つけちゃいました。

PACE Percussion Trio
 同演奏映像 → http://www.youtube.com/watch?v=vIIYt_EvUDk&feature=related

こちらは、もっとカジュアルでコント要素が多い。
そして小さな声で言いますが、デンマークの若いイケメンがジャレているのがカワイイ(^^;)。
パーカッションミュージアムが正統派だとしたら、クレイジーキャッツ系。
検索したら、YouTubeで見るナマ音演奏とは裏腹にホントはコンピューターと何かしている!? らしいんだけど。そうなると、ちょっとワタシの好きなタイプの音楽とは違ってくる気がする……。

パーカッション界も、いろいろ幅があって奥が深そうですね♪


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