ドラマ「深夜食堂」 [★映画・ドラマ・テレビ]
●そうだ、書くのを忘れておりました。
先月(2011年10月)から始まった、TBS深夜ドラマ「深夜食堂2」。
いいんですわ、これが。確か火曜深夜放送。
Amazonの紹介文を、以下にお借りしましょう。
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小腹も心も満たします
繁華街の片隅の、深夜しかやっていない小さなめしやで繰り広げられる、ユーモラスで時にビターな人間模様
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上記以上でも以下でもない。まさにそれ「だけ」のドラマ。この紹介文、見事だな~!
こちらは「2」の前のシリーズ。第1話~第10話。確かほぼ全部見たと思う。
蛇足を承知で個人的な感想を申し上げるなら。
多分ストーリーを見せたいドラマではないのだろう、と思う。
いや、もちろんストーリーはしっかりとあるのだけど、
それ以上に場の「空気」を大事にしているような気がする。
繁華街の片隅のうら寂しさを象徴するような、ガットギターの弾き語りテーマ曲。
説明しすぎない台詞。店のマスター・小林薫の下駄の音。
結構ドラマチックなストーリーを、抑えたトーンで見せる演出。
長そうな話はバッサリ端折る、「それから○か月」のナレーション。
ベタな事件や演出はミニマムに、「めしや」の空気は最大に描いているような。
だからストーリーはあんまりクッキリ覚えていない(^^;)んだけど、
「あそこの店に行ったら、確か常連客に三人娘がいたよなぁ……」 (それは第1シリーズの話)
「バターライス、食べに行きたいなぁ……」 (自分で作れって ^^; )
……などと、まるで自分もその店の常連であるかのような思い出し方をしてしまう(^^;)。
そんな、ウソなのに妙な本物っぽさを感じさせるこのドラマが、大好きでつい見ております。
【12/12/20、追記】何がリアルって、「音」でした。素朴な挿入歌とBGMは、必要最小限。撮影現場で発生した「白菜漬けを食べる音」なんかが、余さずクッキリ拾ってある。注意して聞いてみたら、音にものすごく神経を使ったドラマだったみたい。料理している音なんか、最高っすよ(お腹が減る ^^; )。
●誤解を恐れず正直に言ってしまうと、題材は、結構危うい。
一話完結のストーリー(あらすじ)をワタシのようなシロウトが
下手に伝えようとすると、「ベタでクサイ、人情話」になりかねない。
ところが、このドラマはそれをサラッと、実にさりげなく流していく。
ストーリーとは別のもう一つのポイントが、「めしや」で出される料理。
例えば今週の「アサリの酒蒸し」のような、初心者でも作れるような
簡単でごく身近なメニュー…時にはメニューとは言えない「バターライス」のようなものまで…が、
毎回「どアップ」で、実においしそうに映る。
一つのメニューを軸に交錯していく人間の情は、決して重たく描かず。
ドラマの最後に楽屋落ちのように、出演者が作り方を伝授する。
それがまたなぜかワザとらしさを感じさせず、さりげなく流れていく。
こういう「いいなぁ~」と思うドラマは、何が良いんでしょうね?
役者はもちろん良い。小林薫さんの渋さがピッタリ。
時々出てくる、謎のオダギリジョーさんも意味深でおもしろい。
でもそれだけが「いい」理由、じゃないよね。
脚本も、演出も、何ていうかスタッフさん全体の目指すところが一致しているから、
見ていて「その世界」に釣り込まれるんだろうな……と思った次第。
あっさりしているけど、見たあとのホコッとした感じが病みつきになるドラマです。
原作漫画。未読。
リンク先に「こちらもいつか読んでみたい……」と思わされるレビューが、たくさん!
先月(2011年10月)から始まった、TBS深夜ドラマ「深夜食堂2」。
いいんですわ、これが。確か火曜深夜放送。
Amazonの紹介文を、以下にお借りしましょう。
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小腹も心も満たします
繁華街の片隅の、深夜しかやっていない小さなめしやで繰り広げられる、ユーモラスで時にビターな人間模様
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上記以上でも以下でもない。まさにそれ「だけ」のドラマ。この紹介文、見事だな~!
こちらは「2」の前のシリーズ。第1話~第10話。確かほぼ全部見たと思う。
蛇足を承知で個人的な感想を申し上げるなら。
多分ストーリーを見せたいドラマではないのだろう、と思う。
いや、もちろんストーリーはしっかりとあるのだけど、
それ以上に場の「空気」を大事にしているような気がする。
繁華街の片隅のうら寂しさを象徴するような、ガットギターの弾き語りテーマ曲。
説明しすぎない台詞。店のマスター・小林薫の下駄の音。
結構ドラマチックなストーリーを、抑えたトーンで見せる演出。
長そうな話はバッサリ端折る、「それから○か月」のナレーション。
ベタな事件や演出はミニマムに、「めしや」の空気は最大に描いているような。
だからストーリーはあんまりクッキリ覚えていない(^^;)んだけど、
「あそこの店に行ったら、確か常連客に三人娘がいたよなぁ……」 (それは第1シリーズの話)
「バターライス、食べに行きたいなぁ……」 (自分で作れって ^^; )
……などと、まるで自分もその店の常連であるかのような思い出し方をしてしまう(^^;)。
そんな、ウソなのに妙な本物っぽさを感じさせるこのドラマが、大好きでつい見ております。
【12/12/20、追記】何がリアルって、「音」でした。素朴な挿入歌とBGMは、必要最小限。撮影現場で発生した「白菜漬けを食べる音」なんかが、余さずクッキリ拾ってある。注意して聞いてみたら、音にものすごく神経を使ったドラマだったみたい。料理している音なんか、最高っすよ(お腹が減る ^^; )。
●誤解を恐れず正直に言ってしまうと、題材は、結構危うい。
一話完結のストーリー(あらすじ)をワタシのようなシロウトが
下手に伝えようとすると、「ベタでクサイ、人情話」になりかねない。
ところが、このドラマはそれをサラッと、実にさりげなく流していく。
ストーリーとは別のもう一つのポイントが、「めしや」で出される料理。
例えば今週の「アサリの酒蒸し」のような、初心者でも作れるような
簡単でごく身近なメニュー…時にはメニューとは言えない「バターライス」のようなものまで…が、
毎回「どアップ」で、実においしそうに映る。
一つのメニューを軸に交錯していく人間の情は、決して重たく描かず。
ドラマの最後に楽屋落ちのように、出演者が作り方を伝授する。
それがまたなぜかワザとらしさを感じさせず、さりげなく流れていく。
こういう「いいなぁ~」と思うドラマは、何が良いんでしょうね?
役者はもちろん良い。小林薫さんの渋さがピッタリ。
時々出てくる、謎のオダギリジョーさんも意味深でおもしろい。
でもそれだけが「いい」理由、じゃないよね。
脚本も、演出も、何ていうかスタッフさん全体の目指すところが一致しているから、
見ていて「その世界」に釣り込まれるんだろうな……と思った次第。
あっさりしているけど、見たあとのホコッとした感じが病みつきになるドラマです。
原作漫画。未読。
リンク先に「こちらもいつか読んでみたい……」と思わされるレビューが、たくさん!
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