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「カノン進行」 [★音楽]

●2011年9月14日(水)、深夜番組「にけつッ!!」で千原ジュニアさんいわく。音楽業界には「禁断の果実・カノン進行」っちゅうコード進行があるんですと。

通称「パッヘルベルのカノン」というクラシック曲のコード進行のこと。

1小節に1コード、一番平易なコードでいうと「C、G、Am、Em、F、C、F、G」を一つのセットにして、ずっと繰り返す。

誰でも聴いたことがある曲だから、このコード進行は誰の耳に馴染んでいて、これを使ったら大ヒットするんだって。

「愛は勝つ」とか「それが大事」などなどが例として挙がっていました。なるほど~。

でもこれを使っちゃったら、なぜか後の曲がヒットしない……だから「禁断の」コード進行なんだそうな。

知らなかった~!

ググってみたら、結構そんな話題の記事、多数。詳しくはそちらに譲るとして。

パッヘルベルのカノン / オン・パレード

パッヘルベルのカノン / オン・パレード

  • アーティスト: イ・ムジチ合奏団,セント・ポール室内管弦楽団,エンシェント室内管弦楽団,シュトゥットガルト室内管弦楽団,ポール・モーリア,ミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団,アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ,オルフェウス室内管弦楽団,ボストン・ポップス・オーケストラ,東京クラリネット・アンサンブル
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/11/30
  • メディア: CD

以下は、シロウトによる漠然としたコード進行の感想。



●ワタクシ、音楽はあまり得意な方ではない。曲を覚えるのに時間がかかる。

しかし10年近く前の、某大物ミュージシャンのアルバムは違った。ギターを抱えながらCDを聴き、2巡目くらいで既に一緒に弾くことができた。

この某ミュージシャン、老若男女がその作品を知る大々々ヒットメーカー。

つまり、さすがに「カノン進行」には手を出していない(と思う)けど、割とロックなんぞで定番のコード進行を多用していたんだと思う。

だからシロウトのワタシでもキーさえわかれば次に来るコードが予測できた、と。そっかー、この人の作品の馴染みのよさはコード進行ゆえだったか~、と当時も思った。


さて、翻って奥田民生作品について。

民生さんは、完全に上記の逆を行こうとすることが多いような? 

名曲「イージュー★ライダー」で、そう思った。なんだ、このコード進行の忙しさは!? って。

Aメロでは1小節に二つずつ、頻繁にコードが替わる。1曲で何度転調してますか!? みたいな複雑さ。聴いたことのないコード進行。

そちらを目指してるって、ソロ作品内でちゃんと公言してますもん、多分ね(^^;)。

月を超えろ 奥田民生 歌詞情報 - goo 音楽

民生作品のすごいところは、そんな「覚えにくい・忙しい」コード進行に、こともなげにスンナリと親しみやすいメロディーが乗っかっていること……ではないかと。

パロディーであるかどうかなんて、実は表層の現象でしかない。コード進行に大変オリジナルな創意工夫をされる方なのです。

※最近のソロ作品はあまり聞き込んでいないので、少し古い印象で語っていますが……(^^;)。


●珍奇なコード進行というなら、民生さん属するユニコーンはさらに上回る。

民生作品は、聴いた瞬間にはシロウトに「風変わり」だと感じさせない。コードをギターなり何なりでコピーして初めて、「えっ!?」と驚かされる。

それに対してユニコーン作品となると……聴いている時から「えっ!?」が発生(^^;)。

EBI「ボルボレロ」サビの半音ずつ上がっていくコード進行もビックリだった。追記。ビックリだったけど、「EBIパターン」と言えるかも!? 『SPRINGMAN』収録の「薔薇と憂鬱」の間奏部分が、厳密には半音ずつではないのだけど、やっぱり五度のセットが下降しているのを思い出しました。コードが下降しているのに、阿部キーボードが上昇しているという……。 世間一般によくあるパターンなのか珍しいのかは、不明。

けど一番難解なのはやっぱり、阿部「立秋」でしょう。覚えられない(^^;)。阿部さんは「HELLO」前奏も、よく聴くとかなり変わったコード進行をご使用。Cメロ(大サビ?)の始まりに、コードに対して不協和音になる音をわざわざメロディーに持ってきているし(阿部作品にはそういう力わざの音が結構多い)。 【12/06/17、追記】 ……と思っていたんだけど、意外や「晴天ナリ」はカノン進行すれすれの「感動させてやる~」的進行が入っていましたね。サビに。カノン進行にあと三つ、足りないだけ。

あんまり素直なコード進行は採用しない。っていうか極力避けてるんじゃない? 素直な進行は、敢えて崩しまくる。
(例:「デーゲーム」。デモテープは、あんなおどろおどろしいコード進行ではなかった模様。出典:解散前のヒストリービデオ)
そこがユニコーン独自の、オリジナリティーあふれる創造性だと思ってます。

定番コード進行を使わないから、前述の某大物ミュージシャンの作品みたいに次のコードが予測できたりはしない。覚えにくいし、覚えてもコードチェンジが忙しくてなかなか手がついていかない(^^;)。

番組「A-Studio」で、音響担当のツッシーこと対馬さんが
「ユニコーンのギターは難しい」と言ったのは、もしかしたらこの辺のこと? と、「カノン進行」という概念を知って初めて思い当たった次第。

いや、同番組によるとツッシーさんもテッシーとバンドをなさっていたようなので、 もっと高度な速弾き的な部分のお話かもしれませんけど……。


※次のコードが予測できる某大物……の作品を否定しているわけではないのですよ。

彼の作るメロディーは本当に耳に染みこみやすいし、歌唱は唯一無二だしで、好きな曲多し。ユニコーンがライバル視(!?)するのも無理ない大物、ですから……(笑)。

スンナリ耳に入るコード進行と、引っかかりのあるコード進行。

みんなちがって みんないい♪ (by 金子みすず)


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